ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Crouchen B




画像はフランス政府筋のサイト IFV からウェブ魚拓 を取り拝借した。IFV にもピレネーはランド県に 60a (0.6ha)しか栽培されていないとある。その内半分の 30a を栽培しているのは、この1軒の農家 に違いないはず。

現在の VIVC パスポートデータはこちら、拙ブログでは 2012年にこちらで取り上げた。VIVC によるとシノニムは 25 報告されており次の通り。

BASQUE
CAPE RIESLING
CHERI CERRATIA
CLARE RIESLING
COUGNET
CROCHENTA
CROUCHEN BLANC
CRUCHEN
CRUCHEN BLANC
CRUCHENTA
CRUCHENTON BLANC
GRAND BLANC
KAAPSE RIESLING
MESSANGE BLANC
MESSANGES BLANC
NAVARRE BLANC
PAARL RIESLING
RIESLING
RIESLING VERT
S. A. RIESLING
SABLE BLANC
SALES BLANC
SOUTH AFRICAN RIESLING
TROUCHET BLANC
ZURIZERRATIA

シノニムに SABLE BLANC 、SALES BLANC があるがそれこそこの農家の造るワイン、昔の VDQS 「Vin de Sable」から生まれたはずのもの。ちなみに現在の法令では IGP LANDES (昔の Vin de Pays des Terroirs landais )の Sables de l'Océan がそれに相当する。

ちなみに IGP LANDES の法令は地域別に次の4つに分けられ

- ≪ Coteaux de Chalosse ≫
- ≪ Cotes de l’Adour ≫
- ≪ Sables fauves ≫
- ≪ Sables de l’Ocean ≫

4つ目のサーブル・ド・ローシャンの範囲は上記の農家のあるコミューンを含む。

La recolte des raisins beneficiant de l‘indication geographique protegee ≪ Landes ≫ completee du nom de l’unite geographique ≪ Sables de l’Ocean ≫ est realisee sur le territoire des communes suivantes du departement des Landes :
- canton de Soustons : communes de Soustons, Azur, Messanges, Vieux-Boucau-les-Bains, Moliets-et-Maa, Seignosse, Soorts-Hossegor,
- canton de Saint-Vincent-de-Tyrosse : communes de Capbreton, Labenne,
- canton de Castets : communes de Leon, Lit-et-Mixe, Vielle-Saint-Girons.

またその葡萄規定は白ワインに関するものだけ抜粋すると

5 . Encepagement
Les vins beneficiant de l’indication geographique protegee ≪ Landes ≫ sont produits a partir de l’ensemble des cepages classes en tant que varietes de vigne conformement a la reglementation communautaire et nationale en vigueur.
Les principaux cepages entrant dans l’elaboration des vins de l’indication geographique protegee ≪ Landes ≫ sont :
Pour les cepages blancs :
aranel B, arriloba B, baroque B, chardonnay B, chasan B, chenin B, clairette B, clairette rose Rs, claverie B, colombard B, courbu B, crouchen B, gros manseng B, liliorila B, listan B, mauzac B, mauzac rose Rs, merlot blanc B, meslier saint francois B, muscadelleB, ondenc B, perdea B, petit courbu B, petit manseng B, raffiat de moncade, sauvignon blanc B, sauvignon gris G, semillon B, ugni blanc B, villard blanc B.

当該葡萄の名もそこにある。

また同じくシノニムの MESSANGE BLANC そして MESSANGES BLANC もこの農園のある場所、ランド県のコミューンの名前 Messanges からとったものと考えられる。Messanges の場所はこちら 、バスク地方スペインとの国境付近しかも大西洋に面した辺りである。

クルーシェンはまたスペインのバスク地方でオンダラビ・ズリと混同されているかも知れない葡萄の一つ。拙ブログ、クルビュ・ブラン のところで書いた通りである。

Dico du Vin のサイト を見るとフランスでは僅か 0.6ha に過ぎないが南アフリカとさらには遠く離れたオーストラリアでは両方で 1,000ha ほど栽培されているのが現状のようだ。つまり原産国フランスでは絶滅危惧種、南アフリカとオーストラリアでは人気の葡萄と云うこと。

南アフリカでの代表的呼称は Cape Riesling ケープ・リースリング、一方のオーストラリアでは Clare Riesling クレア・リースリング、両国とも何故かリースリングという呼び名で通っているのが不思議かも知れない。クルーシェンとリースリングは親子や親戚といった関係は全く無い。クルーシェンから造られたワインの味香りが似ているのだろうか。

フランス葡萄に詳しいサイトはこちら、役に立たないかも知れないがこんなサイト もあるにはある。

さてフランスでは 60a しか栽培されていないはずの葡萄クルーシェン、由緒正しいフランス原産であるならフランス政府はその栽培を奨励し、フランスでの復権を図るべきと考える。

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第 373 回クードポール・ワインを楽しむ会
定例は第1木曜の開催だがメンバーの都合により第4木曜午後8時の開催と変更になった。隣のテーブルは中国語が飛び交う、まるで香港で食事しているみたい。


アミューズ・グールはガスパチョと馬肉のタルタル。タルタルと云うより刺身みたいな感じだが画像では色が飛んでしまった。シャンパーニュはグラン・クリュのシャルドネ・ブラン 100% のエクストラ・ブリュット。ドザージュなど極微量でシャンパーニュ本来の香りと味が楽しめる。


続いてシャンパーニュを飲みながら前菜、夏野菜と鱧そして鮑、海老のジュレ寄せ、パッションフルーツ・ヨーグルトソース。


温かい前菜はリー・ド・ヴォーとジロール茸のフリカッセ。ワインはプロヴァンス地方ながら独自のアペラシヨン・バンドールを有するロゼ 2015年。ブラッシュ・ワインのような仄かなロゼ色、しかし味わいは実に深い。



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Couston N 正式名称 Plant de Couston




画像はこちらから拝借した。

近年(恐らく2010年)フランス政府が認めたフランスで栽培される葡萄の内の一つ。
正式名称は PLANT DE COUSTON プラン・ド・クストンで、フランス政府関連サイトでは次のような説明がある。

Cette variété est issue d’un semis naturel découvert par M. Julien Couston au début des années 1970. D’après les analyses génétiques réalisées à Montpellier, elle est issue d’un croisement entre le Grenache et l’Aubun N.

フランスのサイトだが英語版もありコピーすると次の通り

This variety is derived from the natural sowing discovered by Mr. Julien Couston in the beginning of the 1970's. Based on genetic analyses carried out in Montpellier, this vine variety was dribved from the crossbreeding of Grenache and Aubun N.

機械的に翻訳したのだろうか訳の分からぬ英語と化している

フランス語の説明文を要約すると1970年代初頭にジュリアン・クストン氏が発見した自然苗で、モンペリエでの遺伝子解析の結果グルナッシュとオーバンの交配種と分かったとのこと。従ってクストン氏の名前が付いているもののクストン氏が交配に関わった葡萄ではない。

VIVC のパスポートデータはこちら、こちらにも同様の親子関係が示されている。コピーすると

Pedigree confirmed by markers   GRENACHE × AUBUN
Prime name of pedigree parent 1   GRENACHE
Prime name of pedigree parent 2   AUBUN

一見すると母親がグルナッシュとあるので「正式名称ガルナッチャ・ティンタの子孫かいな」と思われるかも知れないが、実はこの GRENACHE はフランスで云うグルナッシュ・ノワールではない

リンク先をクリックしたら気付かれると思うが AUBUN にはリンクがあるものの GRENACHE にはカーソルを合わせてもリンク先が無い。パスポートデータ後半の「Links to:」の3つある真ん中「Bibliography to pedigree confirmed by markers」をクリックするとこちらの画面に切り替わり、

Prime name of pedigree parent 1 : GRENACHE

の「GRENACHE」にカーソルを合わせクリックするとこちらが出てくる。ここでいうグルナッシュとは 70613 GRENACHE でありガルナッチャ・ティンタとは異なる葡萄である。

父親のオーバンについては拙ブログのこちらをご覧あれ。

葡萄のルーツ解明は長い歴史上始まったばかりと云っても過言ではない。この 70613 GRENACHE は葡萄の果皮色なども不明な葡萄であり 70742 PINOT 同様、今のところ未解明の葡萄の一つである。

プラン・ド・クストンは南フランスの各IGP の葡萄規定にその名を連ねている が実際この葡萄を使ったワインが造られているのかどうか定かではない。

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第200回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会は18日土曜日に無事第200回を迎えることが出来た。東京からのメンバー、久し振りに復帰された常連メンバー、ワイン大学会員で初参加の人など大勢のメンバーにお越し頂き盛会となったことを報告申し上げる。第200回は凄まじい究極の食材が日本全国より取り寄せ頂いた。


先ずは北海道から生きたまま運ばれる馬糞海胆。いつも申し上げるが板海胆の殆どは明礬水溶液添加された物だ。本来の海胆の味香りとは言い難く、私は全く口にしない。殻付きの海胆はつぶつぶ感のある舌触り、そして何と云っても濃厚な甘さが特徴だ。上物の海胆はご覧の通り中身が詰まっている。そして見事なオレンジ色は食欲をそそられる。


口取りは中央に生さえずり、氷頭鱠、小鯛手鞠寿司、八尾の名産恩地の枝豆、そして珍味瓢箪の粕漬け。中でも生さえずりは圧倒的な旨味を有する特別な存在。


本日の極めつけ、長崎産メイチダイの造りはいつものように皮と肝の湯引きが添えられ、舞鶴産の巨大鳥貝まで一緒に盛られる。まさに最高レベルの食材の競演である。


煮物は茂魚と書いて「あこう」、岡山産の何と2キロを上回るデカイ物。造りに出来る新鮮な茂魚を煮るので身はプリプリだ。これまた本日の特選素材。


さらに参加者全員が口を揃えて「これは旨い」を連発されたのが天然鰻の白焼き。熊本県球磨川で獲れたデカイ鰻。焼き加減は英ちゃんならでは!


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Courbu noir




クルビュ・ノワール、拙ブログではこちら で取り上げたが、画像を拝借したサイト でも 2006年現在 1.2ha しか栽培されていないとしている。これはフランス全土での栽培面積である。

即ち絶滅危惧種である。

現在のVIVC パスポートデータはこちら シノニムは3年前 より倍以上増えて5つ

COURBU ROUGE
COURBUT
DOLCEDO GRUENSTIELIGER
DOLCEOLO
NOIR DU PAYS

太字が新規のシノニム。

シノニムから類推するとフランス以外にイタリア、ドイツ・オーストリアにも栽培されていたかも知れない葡萄だがとにかくメジャーではない存在。

以前にも書いたがアペラシヨンを名乗れるのは AOC ベアルンのみ、主要葡萄ではなく補助葡萄。

念のため現行法 AOC Béarn の赤・ロゼの葡萄規定をコピー、以下の通り。

b) - Les vins rouges et rosés sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, tannat N ;
- cépages accessoires : courbu noir N, fer N, manseng N.

主要葡萄はカベルネ・フラン、カベソーそしてタナー。補助葡萄として当該葡萄、フェール、マンサン・ノワール。

b) – Vins rouges :
Pour les vins rouges, la proportion des cépages principaux est supérieure ou égale à 80% de l’encépagement ;
- La proportion du cépage tannat N est supérieure à 50 %.
- Ces obligations ne s’appliquent pas aux opérateurs producteurs de raisins ne vinifiant pas leur production, exploitant moins de 1,5 hectare en appellation d’origine contrôlée et dont l’exploitation respecte une proportion de cépages principaux supérieure ou égale à 50 % de l’encépagement.

赤ワインの場合主要葡萄の比率は 80% 以上、しかも主要葡萄の内タナーは 50% 以上という規定。ということは当該葡萄は 20% 以下という規定であり、10% 以下とするこちらのサイトと矛盾する。

しかも 1.5ha に満たない栽培農家の場合主要葡萄が 50% 以上ならよしとされる例外条項があるのでひょっとするとかなりの割合でブレンドされる場合があるかも知れないということ。

c) – Vins rosés :
La proportion des cépages accessoires est inférieure ou égale à 30 % de l’encépagement.

ロゼの場合補助葡萄の栽培比率は 30% 以下という規定。

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