ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Chablis Premier Cru Fourchaume 2009 Domaine Gérard Duplessis
似たようなというか殆ど同じ画像ばかりで申し訳ございません。ドメーヌ・ジェラール・デュプレシスのシャブリ第1級畑の3番目はフルショームという名の区画です。

先の2つとは異なりシャブリ中心部からスラン川沿いの少し下流域右岸、グラン・クリュとは2キロ程離れたシャブリでは最も北に位置する第1級畑の一つであります。もう一度こちらを開いて畑の位置をご確認下さい。地続きの畑で最も北側になる第1級畑L'Homme Mort ロム・モールです。コミューンで申し上げるとヴァイヨン、モンマンはシャブリのコミューン内にあり、フルショームはラ・シャペル・ヴォペルテーニュに属している事が地図で読み取れます。

シャブリのコミューンは統廃合が進み昔の表記と現在では異なるので要注意です。

さてこのフルショーム、他の2つと比べると明らかに香りが独特であります。例えは分かりにくいかも知れませんが、燧石を擦った時のような臭いがあるのです。他の2つではあまり感じられませんでしたがフルショームには顕著に存在します。ですが味わい的には意外とあっさりしていて拍子抜けであります。

今の時期どういう訳か鶏肝に多くの白肝が入っています。新鮮な物は生で食べられますが取り敢えず心臓と分けて血管や血液の塊を掃除して軽く塩胡椒して炙ります。焼き鳥に興味がないのは家庭で食べる事が可能だからです。焼き加減も自分の好みでどうにでもなりますし、焼き足らなければまた焼けばよい訳ですから。

で、その焼き肝にこのシャブリ・フルショームはあまり相性が良くありません。

刺身用鱸の短冊に塩胡椒して粉を塗しカルピスバターとオリーヴオイルでソテー、ムニエルにします。するとこのシャブリ・フルショームはとても良い伴侶となりました。

結論を申し上げるとこれら3種のプルミエ・クリュ、いずれも非常に個性的で3者3用の愉しみ方がありそうです。中でも個性的な香りがこのフルショーム、人により好き嫌いが分かれそうな感じですがフリント好きなら相性は良いはずです。

味わい的に濃厚さを求める人にはモンマンでしょうか、近江牛のローストビーフとの相性は見事でした。このワインはクレソンにも敏感に反応するのです。

蛸と胡瓜の角切り梅肉風味のオリーヴオイル和えや目板鰈のカルパッチョなどによく合ったのがヴァイヨン、炙り中トロの山葵醤油にも良く合いましたので日本料理向きかも知れません。

最後に申し上げますがこれら3種のシャブリは、刺激臭のあるシャブリや口に含むとピリピリするような酸っぱいシャブリとは全く無縁です。1本筋の通ったまともなシャブリを飲みたい人にはお勧めのプルミエ・クリュであります。


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Chablis 1er Cru Montmain 2009 Domaine Gérard Duplessis
やはり本日ご紹介のシャブリ・プルミエ・クリュも名前が一般的ではありません。モンマンは普通「Montmains」と表示されなければなりませんがこの生産者は末尾に「s」を付けない主義なのかも知れません。

昨日のヴァイヨン、そして今日のモンマンはいずれもスラン川の左岸にある第1級畑であり川向こうの右岸に存在するのが7つのグラン・クリュであります。

シャブリの地図でグラン・クリュだけはよく見掛けますがプルミエ・クリュの何が何処に存在するのか、ご存知の方は大変少ないはずです。専門書でない限りその位置関係は殆ど紹介されていないからです。
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Chablis Premier Cru Vaillon 2009 Domaine Gérard Duplessis
巷では古典的シャブリと云われているようですが、殆ど知られていない「まともなシャブリ」の生産者であると申し上げたい。

点数付け評論家や似たり寄ったりのワイン評価雑誌ではそれぞれ異なる生産者を高く評価していますが、対象となるのは大規模生産者かもしくは極めて小規模な所謂オタク向けの生産者が大半を占めるはずです。評価本や評価雑誌が価格の吊り上げに大きく寄与していると云って過言ではないはず。

読み物というのは高い物に対する評価を期待する読者の存在に敏感であります。

つまり並シャブリや1級シャブリの評価など注目を集めないという事であります。

話は変わりますが昔からシャブリを味わっている人なら絶対買わないのがグラン・クリュのシャブリではないでしょうか。

さてこのシャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨンですけどどこか変ではありませんか?

普通冠詞を伴うと畑の名前は Les Vaillons となるはずですが末尾の「s」がありません。「VAILLON」となっています。

もう一つおかしなところがあるのですがお気付きでしょうか?

シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨンというデノミナシヨンは確かに存在します。こちらをご覧下さい。スペルは Chablis premier cru Vaillons であり、生産物名(Produit プロデュイ)と同名です。但しよくご覧下さい、このワインのアペラシヨンは何かと問われたら、答えは「Chablis」なのです。

確かに法律上 AOC Chablis Classement en 1er Cru はこちらの通り存在しますが、シャブリと名の付くアペラシヨンは次の3つであります。

Chablis
Chablis Grand Cru
Petit Chablis

シャブリ・プルミエ・クリュはアペラシヨン・シャブリに属するというのが INAO の解釈であります。

従ってラベルの表記は法律に則っていません。

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第165回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
日本中から旬の素材が大阪道頓堀に集まります。現地に出向かなくても大阪に居ながらその旬の素材に出会えるのですから有り難い。

本日も特選素材が次々と登場します。まずはこちら


さえずりは浅葱と共に生薑醤油で頂きます。


口取りは真ん中に鱧の子の塩辛、右上から時計回りにつるむらさき、絹さや、茶豆と鱸の障子焼き。

珍味「鱧子塩辛」は不思議な事にブラン・ド・ブランのシャンパーニュによく合います。


大分県から送られてくる鱸。鱸はその棲息する海域で、理由といえば主に餌の影響によって美味い不味いが決まる物ではないでしょうか。猟師の腕が鱸の美味い不味いに関係するとは思えません。
で、美味い鱸を生かすも殺すも包丁捌きで決まります。背と腹、そして皮の湯引きが最高に美味しいのです。


煮物は何と鮑が丸ごと1杯登場します。産地は徳島、柔らか煮です。


北海道は網走から直送の釣り物キンキの塩焼き。脂は乗っているのですが全く焦げずに綺麗に焼いてあります。美味いことこの上なし、こんなキンキは大変珍しいと思います。

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Attiki 正式名称 ATTIKA SEEDLESS
画像はフランス農水省関連サイトのこちらから拝借しました。アッティキは世界地理に詳しい人ならお分かりのはずですがアッティカのこと、即ちギリシャのアッティカ半島を意味します。ペロポネソス半島の東側、首都アテネを含む地域です。

フランス語で「Attiki」は Forvo によるとこんな発音ですけど VIVC を見るとアッティキはシノニムの一つで正式名称はATTIKA SEEDLESS とのことです。ギリシャ原産のアッティカ・シードレス、種なしアッティカという訳。シノニムは他に ATTICA SEEDLESS だけ。

アテネ・葡萄研究所で 1979年に ALPHONSE LAVALLEE を母、アメリカ原産のヴィニフェラ種 BLACK MONUKKA ブラック・モニュッカを父として交配により生まれた葡萄で果皮色はノワールではなくルージュとなっています。元祖のサイトによるとフランス農水省の公式葡萄目録に登録されたのは 2002年との事であります。

ロシア語のサイトですがこちらをご覧になると種なしのための「ジベレリン処理」は不要との事。ヘクタール当たり 25~30トンも収穫出来るので食用には適するのでしょう。

ギリシャで交配に成功した葡萄をわざわざフランス政府が取り上げる必要があるのか不思議に思いますがフランスでの栽培面積の記載はどの関連サイトにも見掛けません。

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| 02:56 PM | comments (0) | trackback (x) |


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