ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Brachet N Prime name: Braquet Noir
Brachet N

フランスではブラシェと読む黒葡萄、元祖フランス葡萄品種のサイトはこちら、非常に古い古代品種で、アルプ・マリティーム県のグラース郡の葡萄畑、ニース郡のアペラシヨン・ベレの葡萄畑に多いとのこと。名前の似ているオーブの品種・バシェとは葉の形状など異なることから間違うことはないとしています。

新フランス葡萄品種のサイトはこちら、フランス全土の栽培面積が昔から大きい変化はなく 1988年に一時的に 33ha まで増えたものの 2011年では12ha と恐らく今ではニースのベレでしか植えられていないはず。またフランスでは、ブラシェではなく正式名称としてBraquet ブラケを採用しているとしています。

フランス農学研究所のサイトではこちらのように名称はブラシェ、原産はプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール圏として県名の記載はありません。

VIVC のサイトを見ると、まず BRACHET を名乗る葡萄は3種存在し、その内黒葡萄は 正式名称 BRAQUET NOIR ブラケ・ノワール1種類であります。ブラケ・ノワールはこちら、フランス原産の黒葡萄でシノニムは5(2015年現在6)例報告されています。

BRACHET
BRACKE
BRAQUET(2014年9月29日改訂にて追加)
CALITO DU LANGUEDOC
CANSERON
PECOUI TOUAR DU VAR

このブラケ・ノワールを使う AOC ワインは Bellet ベレ唯一つです。AOC Bellet から葡萄品種規定をコピーさせて頂くと

V. ― Encépagement
1° Encépagement :
a) Les vins rouges sont issus des cépages suivants :
cépages principaux : braquet N, fuella nera N ;
― cépages accessoires : cinsaut N, grenache N.

b) Les vins rosés sont issus des cépages suivants :
cépages principaux : braquet N, fuella nera N ;
― cépages accessoires : bourboulenc B, blanqueiron B, cinsaut N, clairette B, grenache N, mayorquin B, roussanne B, vermentino B.

c) Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
― cépage principal : vermentino B ;
― cépages accessoires : blanqueiron B, bourboulenc B, chardonnay B, clairette B, mayorquin B, muscat à petits grains B, roussanne B.

2° Règles de proportion à l'exploitation :
La conformité de l'encépagement est appréciée pour la couleur considérée sur la totalité des parcelles de l'exploitation produisant le vin de l'appellation.
a) La proportion des cépages principaux ne peut être inférieure à 60 % de l'encépagement pour les vins rouges, rosés et blancs.

b) Pour les vins rouges et rosés, la proportion du cépage cinsaut N ne doit pas être supérieure à 15 % de l'encépagement.

c) Pour les vins rosés, la proportion de l'ensemble des cépages clairette B et vermentino B ne peut être supérieure à 10 % de l'encépagement.

d) Pour les vins blancs et rosés, la proportion de l'ensemble des cépages blanqueiron B, bourboulenc B, mayorquin B et roussanne B ne peut être supérieure à 5 % de l'encépagement.

昔の法令では fuella nera は folle noire となっていたはずですけど最近の法改正では正式名称を使う度合いが増えたように思います。依然として grenache などはそのままですけど。
ベレの白ワイン、主要品種はロールではありません、ヴェルメンティーノと改められています。次第に書き換えられていくはずですので葡萄品種名は正式名称を覚えておいて損はありません。

尚、AOC Bellet の範囲が分かり易いのはこちらをご覧下さい。

葡萄品種 Brachet はシノニムの一つですので正式名称 Braquet Noir ブラケ・ノワールと覚えて頂きたいと思います。ブラケ・ノワールはアペラシヨン・ベレの赤とロゼに使われる主要品種ですので、公式カタログは名称を改めるべきと考えます。

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コメント一覧
Polly |2013/02/11 12:53 AM |

Bourboulenc B
Bourboulenc B

マイナーな品種が続きましたが、この品種ならローヌ好きな人にはお馴染みのはずです。Bourboulenc の読み方ですが「ブー(フ)ブランク」とフランス人は発音するみたいです。第1音節にアクセントを置き、末尾の「c」は「ク」と発音することをお確かめ下さい。

画像は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。間違いなくフランスはプロヴァンス原産の白葡萄でシノニムはラングドックではグロス・クレレットもしくはマルヴォワジー、ブッシュ・デュ・ローヌ県のカシではドゥシヨン、他にはボルボランクなどがあるとしています。

新フランス葡萄品種のサイトはこちら、栽培面積のグラフを見ると1958年では1,279ha も栽培されていたものの1979年までは下降線を辿り 373ha まで激減しましたがその後持ち直し西暦 2000年には771ha まで回復した後 2011年では 573ha とやや少なくなっています。

VIVC のサイトはこちら、何とフランスでは忌み嫌われるグエ(正式名称ホイニッシュ・ヴァイス)の子孫であります。母方はグエと判明していますが父方は不明とのこと。このプロヴァンスとかラングドック、そしてルーシヨン原産の葡萄は昔よく間違えて植えられた経緯がありシノニムが重なっているのはその証左であります。

全部で30例報告されていますが中でも BLANQUETTE、CLAIRETTE BLANCHE、MALVOISIE、 ONDENC 、PICARDAN 、ROUSSETTE などを見ると混同されていた品種が想像出来ます。

この品種を使うことが許されているアペラシヨンは数多く、ラングドックではコルビエールをはじめその殆どに。プロヴァンスではバンドール、パレット他コトー・デクサン・プロヴァンス。ローヌではシャトーヌフ・デュ・パープをはじめ多数のアペラシヨンで使われています。

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Bouquettraube B
Bouquettraube B

フランス語読みするとブケトローブ、ですけどドイツ語のはずですので、それなら ブケトラウベ、Bouquet 花束+Traube 葡萄 という品種名なのでしょう。白品種でいかにも薫りの良さそうな名前であります。

フランス公式葡萄品種カタログ LISTE A1 DES VARIETES DE VIGNE INSCRITES AU CATALOGUE OFFICIEL に記載ある葡萄なのですが、元祖フランス葡萄品種のサイトに何故かその記載はありません。

新フランス葡萄品種のサイトはちゃんと載っていてこちらをご覧下さい。この品種は19世紀にドイツで生まれ、後にモンペリエでの遺伝学的解析の結果 Sylvaner シルヴァネール(フランス語読み)と Frankenthal フランケンタールの交配種であることが分かったとのこと。フランスでは少ないながらも1988年には 9ha 栽培されています。

ですがフランス農学研究所のサイトでは多数の交配者による交配種としてフランスはアルザスで生まれたものとしています。

VIVC のサイトはこちら、正式名称は BUKETTREBE でドイツの個人的繁殖家 Sebastian Englert により SILVANER GRUEN ジルヴァーナー・グリュンとイタリア原産 SCHIAVA GROSSA スキアーヴァ・グロッサの交配により生まれた品種としています。

尚、シルヴァネールはシノニムで正式名称は SILVANER GRUEN 、同じくフランケンタールはスキアーヴァ・グロッサのシノニムですので新フランス葡萄品種のサイトと VIVC の見解は全く同じであります。

尚この品種のシノニムは次の通り10例報告されています。コピーさせて頂くと

BOCKSBEUTEL
BOUQUET BLANC
BOUQUET TRAUBE
BOUQUETTRAUBE
BOXER
BUKET
BUKETTRAUBE
BUKETTRIESLING
SYLVANER MUSQUE
WUERZBURGER

この品種を使ったワインは IGP Var のロゼにあるとのこと。実際にこちらの葡萄品種規定を見るとその記載があります。

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Bouillet N
Bouillet N

ブイエと読むはずですが元祖フランス葡萄品種のサイトによると 1780年には既にその存在が知られていたと云う古代品種(黒葡萄)でフランス南西地方、特にドルドーニュ県、ロット県、ロット・エ・ガロンヌ県に見られたが、現在葡萄園に植えられていることはないと云うことです。
ギー・ラヴニャックの著書(恐らくこちら)ではダム・ノワールもしくはジュランソン・ノワールの突然変異であろうと推測していますがこれは多分間違いのはず。

新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。画像と現在に至る栽培面積の推移をグラフ表示されていますが、これまた絶滅危惧種に近い存在であります。
1958年 176ha 栽培されていたのが年と共に急落、2011年では 50アール と云うことです。

大半の古代品種は消え去る運命なのでしょうか?

ですけど各 IGP の葡萄品種規定にはその名前が出ています。この Bouillet は例えばこちらの IGP Var に記載があります。

フランス農学研究所のサイトはこちらで原産はミディ・ピレネー圏としています。

VIVC のサイトはこちら、フランス原産の黒葡萄でワイン用、シノニムは BOUILLER NOIR 唯一つとしていますが abcduvin.com のサイトでは複数のシノニムを表示しています。

このように古代品種となるとそれぞれの主張はバラツキが生じます。過去のデータはアテに出来ないのは仕方ないことでしょう。

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Bouchalès N
Bouchalès N

葡萄品種 ブシャレ、ブショネでもオシャレでもありません。先日ベキニョールの補足で登場したアペラシヨン・ブライの赤ワインに 2009年の法律改正前まで使うことが出来た葡萄品種の一つ。当時の呼称は Prolongeau プロロンジョーが一般的だったのですが、最近の葡萄品種の遺伝子解析が進んだお陰で本名(正式名称)が公に認められるようになった訳です。

画像はこちらをご覧下さい。ボルドーはガロンヌ川流域原産の黒葡萄とのこと。画像、フランス全土の栽培面積が分かるのはこちらのサイト。やはり原産地は同じとしています。1958年では 4,972ha も栽培されていたのですが急な右肩下がりで 2011年では僅か 85ha になってしまいました。

Bouchalès と呼ばれる(シノニムに Bouchalès を持つ)葡萄品種は他に MERILLE(Mérille) 7650 と COT 2889 があります。昔はこれらが混同されていた可能性があるということです。

VIVC のサイトはこちら、シノニムは多く38例が載っています。

フランス農学研究所のサイトからこちらをご覧頂くと原産地はロット・エ・ガロンヌ県としています。

今現在この品種を使うことの出来るアペラシヨン・ワインは恐らく無いはずで、IGPのカテゴリーならこちらをはじめ色々存在します。でもなんだかアルファベット順にただ並べてあるだけで実際に植えられているかどうかは甚だ疑問であります。

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