ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

シノンの白ワインが殆ど出回らない理由
ロワールのアペラシオンはこちらの地図をご覧頂くと分かりやすいと思います。ロワール川の河口近くの昔はペイ・ナント地域と呼ばれていましたが今ではロワール西部、そしてその東にアンジュー・ソミュール地区、そしてその東にトゥーレーヌ地区があり、その他は一括りでは纏めにくいのでその他の地区と分類されているみたいですね。

シノンはもちろんトゥーレーヌ地区の中にあるアペラシオンで場所はこの地図の22番となっていますが境界線が分かり難いと思います。INAOのサイトからトゥーレーヌの領域を示す地図はこちら、その内、アペラシオン・シノンを名乗れるのはこちらのコミューンだけであります。

ところがこのシノンを名乗れるコミューンは他にクレマン・ド・ロワール、ロゼ・ド・ロワール、トゥーレーヌ、あるいは格下のIGPワインの生産も可能なわけです。せっかく上級アペラシオンであるシノンを名乗ろうと思っても世界的にシノンといえば赤ワイン。白ワインを造りたい生産者なら知名度は高くても「赤」として知名度が高いシノンを造るよりソーヴィニョン・ブランを植えて白ワインとして有名なアペラシオン「トゥーレーヌ」として売り出す方が有利なわけです。

アペラシオン・シノンの概要はこちら、赤ワインはカベルネ・フラン主体ですが白ワインに許される葡萄品種はシュナン・ブラン1種類だけです。

ところが白ワインで有名なアペラシオン・トゥーレーヌの白ワインに使える葡萄品種といえば Cépage principal : sauvignon B. Cépage accessoire : sauvignon gris G. 即ちソーヴィニョンだけでシュナンは認められていません。

白ワインを造りたい生産者ならソーヴィニョンを育てるはずであり、昔から受け継いだシュナン・ブランの畑は辛うじてシノンに拘る生産者のみが存続させているだけのはず。

従ってシノンの白ワインを造り続ける生産者はごく僅かと云うことになってしまう訳です。

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コメント一覧
debussy |2011/08/01 08:32 PM |

Prunaio 2006 IGT Toscana Fattoria Viticcio
生産者ファットリア・ヴィティッチオの存在を知る人は少ないはず。ですがここの造るワインはまず間違いなく美味しいと私は思う。もちろん人それぞれ好みは違うので万人受けするかどうかは定かではありません。

生産者のサイトはこちら、何度かアクセスを試みましたがどういう訳か繋がりません。輸入元の生産者紹介ページはこちらです。

裏ラベルを見るとこのワインに使われる葡萄品種は「Sangiovese grosso」とのこと。この名称がややこしいのです。何故かと申しますとサンジョヴェーゼ・グロッソと呼ばれる品種は2つ存在するからなのです。一つは素直に「Sangiovese」、VIVCのサイトでは葡萄品種番号10680として登録されている品種。

もう一つはブルネッロ・ディ・モンタルチーノという同名のDOCGワインと同じ名称の葡萄品種であります。VIVCのサイトでは葡萄品種番号1709に分類されています。最近のDNA解析の進歩によりこの2品種は同じではないことが判明しています。

尤も生産者の所在地はトスカーナ州フィレンツェ県のグレーヴェ・イン・キアンティですからここで云う「サンジョヴェーゼ・グロッソ」は恐らく「10680 Sangiovese」種でしょうけどね。ですがキアンティ・クラッシコは同じトスカーナ州のシエナ県もその範囲ですから、シエナ県モンタルチーノ以外で「Sangiovese grosso」と呼ばれる「Brunello di Montalcino」種が植えられている可能性は無きにしも非ずではないでしょうか。
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細打うどん工房あぜくら
東大阪は布施の長堂(ちょうどう)にある手打ち細うどんのお店です。讃岐うどん全盛の世の中ですが太めのうどんより細いうどんの方がザルには向いていると思うのです。もちろん注文してから生うどんを湯がいて頂き、冷水に取ってぬめりを除きざるに盛られる細打ちうどん。

薬味は葱の小口切りとおろし生薑そして白胡麻。つゆは少し甘い目のサッパリした味です。

なんと云ってもツルツルとした食感で喉越しが素晴らしい。

火曜日と水曜日が定休日で休憩時間もあるので来店には注意して下さい。最近のことでしょうかお店のサイトが出来ました。こちらで場所などをご確認下さい。

お薦めはなんと云ってもザルうどん。写真は大盛り¥750 です。
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ワイン大学第317回定例会遊山南船場店




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ANTICA TRATTORIA TOSCANA LA PARRINA
昔懐かしい東吉野のロアジを立ち上げた料理人とのことで行って参りました。当日予約の電話を入れると簡単にOKとのことです。某ブログで紹介されていた通り、薄汚いドアを開けると2階に行くようにと書いてあります。カウンターに座りメニューの説明を受けこちらのグランドメニューの他、本日のスペシャルもあるとのことでお薦めに従いオーダー。

ところがメニューを決めるとこのカウンターで食べられるはずが階下へ連行されてしまいました。


本日のスペシャルから「特上」の注釈が入った浅蜊の白ワイン蒸しを選びましたが出てきた料理は写真の通り。固いパン切れが沢山入ってあるのがトスカーナ風なのでしょうか?こんな付け合わせなど不要であります。
大蒜の利いた濃い味付けで塩気も多すぎる感じ。1,500円という価格設定ですが浅蜊の量的には満足。特上と云うだけに、なるほどと頷ける大きさの浅蜊ですが、中に1個貝殻の開かないヤツも混じっていました。


自家製パンと云うことですがパサパサで喉が渇きそう。焼きたてのパンなら嬉しいのですけどね。


次の栄螺は残念ながら小さすぎます。中身はたったの2切れ、また最初の皿と似たような味付けなので面白味がありません。私の提案ではなくシェフの薦めでありましたけど。


パスタは抜いてメインを頼んだのですが仔牛のカツレツは何の変哲もないお料理。殆ど火が通っていないグリーンアスパラが横たわっていますがなんか意味があるのでしょうか。生野菜のコンカッセもソース代わりのつもりなのでしょうがカツレツには馴染みません。また仔牛の質も云々すべきものではありません。

またこのカツレツに合う赤ワインをお願いしたのですが、ちょっと暑いと感じる室温(恐らく液温は25℃)に馴染ませた生暖かい赤ワインなど供すべきではありません。せめて17℃、これだけ蒸し暑いのだから14℃ほどをキープして頂きたいと思います。ワイン自体 Doc Parrina muraccio 2007 ムラッチオ ¥700もかなり甘みの強い、しつこい味わいで好みに非ず。


で、シェフが降りてこられ「足りましたか」と尋ねられたので「もっと食べたい」と申し上げると「ハーフ・ポーションで別のものを用意」して頂けるとのことでお願いしたのがこちら、山形豚 肩ロース肉のピッカータ (ピカタ)  リストランテ ロアジ風。結構なボリュームですがこれでハーフポーション、お値段は1,200円と良心的です。

ピカタですから玉子液に浸けて焼いてあるはずですが、これは肉質そして調理法も素晴らしい。肉と卵が巧く絡み合って独特の味わいとなっています。ですけど付け合わせがもの足りません。さてドライな赤ワインはなさそうなので「トスカーナ色の強い白ワインを」とお願いしてしまいました。

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