ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Crémant de Bourgogne Cuvée Jeanne Thomas Brut NV Maison Louis Picamelot
ブルゴーニュはコート・シャロネーズ、Rully(リュリィ)に本拠を持つルイ・ピカメロ社、昔は名もない生産者だったのですが最近は輸出が増えたのでしょうか、かなり量産体制を整えたみたいです。

以前拙ブログのこちらで取り上げたのですがそれから既に5年が過ぎてしまいました。その時はミレジム2004年でしたが今回取り上げるキュヴェ・ジャンヌ・トマスは昔に戻ってNV(ノン・ヴィンテージ)になっています。

ピカメロ社は他の国からも葡萄を買っているようですがクレマン・ド・ブルゴーニュを名乗る以上他国からの葡萄の混入は出来ません。それどころか現行法では葡萄の収穫は手摘みでなければならないと厳格になっています。

AOCクレマン・ド・ブルゴーニュを生産出来る地域は大変広く先日申し上げたように北はシャブリやオーブ周辺から南はローヌにまで及びます。例えばローヌ県などは広大な畑で機械化されており、とても手作業による収穫など考えにくいのですけど現実はどうなっているのでしょうか。

現行法を見ることにしましょう、こちらをご覧下さい。第1章第5項に葡萄品種に関する記述がありコピーさせて頂くと

V.-Encépagement

1° Encépagement :
Les vins sont issus des cépages suivants :
-cépages rouges : gamay N, pinot gris G, pinot noir N ;
-cépages blancs : aligoté B, chardonnay B, melon B, pinot blanc B, sacy B.

2° Règles de proportion à l'exploitation :
Pas de disposition particulière.


そのあとには植え付けの条件、剪定などがかかれていますがその後の第7項に次の規定があるのです。

VII.-Récolte, transport et maturité du raisin

1° Récolte :

a) Les vins proviennent de raisins récoltés à bonne maturité.
b) Dispositions particulières de récolte.
Les vins sont issus de raisins récoltés manuellement.
c) Dispositions particulières de transport de la vendange.
La vendange doit être protégée de la pluie pendant son transport.

即ち葡萄の収穫は手摘みにより行われる事との規定であります。

さて輸入元の資料によるとこのワインの葡萄品種はシャルドネ・ブラン68%にアリゴテ32%とのことですが開けてみましょう。
▼続きを読む
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |

Puglia IGT Primitivo 2008 Azienda Vinicola Torrevenvento
イタリアはプーリア州の葡萄品種プリミティーヴォの赤ワインでヴィンテージは2008年です。
プリミティーヴォはカリフォルニアで多く栽培されているジンファンデルと同一品種、、元はと云えばクロアチア原産の Crljenak Kaštelanski と呼ばれる(正式な発音はこちら)黒葡萄品種であります。
普通は原産地で呼ばれる名前が正式名称となるはずですがこの場合はクロアチア語が一般的でないためイタリア語のプリミティーヴォを正式名称にしたのでしょうね。

葡萄品種プリミティーヴォはVIVCのサイトからこちらを、プーリアIGTに関する法律はこちらをご覧下さい。

生産者のサイトはこちら、このワインについての詳細はこちら をご覧下さい。生産者は1992年の設立なのでしょうか、現在のところ400haの畑を所有し輸出に力を入れているとのことです。
▼続きを読む
| ワイン日記::イタリアワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |

Gigondas 2005 Domaine du Pesquier
ジゴンダス、生産者はドメーヌ・デュ・ペスキエですがボトルにもジゴンダスのレリーフがありこれぞジゴンダスの典型といった外観であります。
ジゴンダスはコート・デュ・ローヌ南部、ヴォークリューズ県にあるコミューンの名前であり、コミューンの名称を伴うコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュから独立したアペラシオンとなりました。

AOCジゴンダスの法律原文はこちらをご覧下さい。横文字ばかりで分かり難いという方には南ローヌ最強サイトからこちらを開いてみて下さい。かなりリンクが繋がらなくなっていますが地質図はこちら、畑の詳細図はこちら、ジゴンダスの地形を表す図はこちらをご覧下さい。いずれもこちらのジゴンダス公式サイトからご覧頂けます。

また葡萄品種はこちらをご覧頂ければ分かりやすいでしょう。補足させて頂くと現在の法律では次のような葡萄品種に定められています。コピーさせて頂くと

1° Encépagement :
a) Les vins sont issus des cépages suivants :
― cépage principal : grenache N ;
― cépages complémentaires : syrah N, mourvèdre N ;
― cépages accessoires : bourboulenc B, brun argenté N (localement dénommé camarèse ou vaccarèse), cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, counoise N, grenache blanc B, grenache gris G, marsanne B, muscardin N, piquepoul blanc B, piquepoul noir N, roussanne B, terret noir N, ugni blanc B, viognier B.


| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |

Grillo 2009 IGT Sicilia Cantine Colosi
カンティーネ・コローシのIGTシチーリア、葡萄品種はグリッロとあまり聞き慣れない品種です。ワインの詳細は生産者のサイトからこちらをご覧下さい。

グリッロ、取り敢えずカタカナのまま検索するとこんなサイトが見付かりました。そちらによるとシチリアを代表する葡萄品種でマルサラ酒に使われる品種とのことで、ご丁寧に写真まで添えてあります。ですけどこの写真は黒葡萄ですよね、黒品種の皮を引き上げて白ワインにするとはとても考えられません。日本人では数少ない「ボルドー大学公認ワインテイスター」が監修するこちらのサイト、ワインのレクチャーもやっているみたいですがレベルはこの程度と云うことでしょうか。

正しい葡萄房の画像はこちらをご覧下さい。こちらに書いてある内容の方が現状に沿ったものだと思います。葡萄房の画像はこちらにもあります。

グリッロはイタリア原産の白葡萄でこちらをご覧になるとお分かり頂ける通りカタッラット・ビアンコ・ルーチドとマスカット・オブ・アレクサンドリアの交配種であります。シノニムは RIDDU だけで栽培面積は次第に縮小気味みたいです。シャルドネ・ブランに植え替えられていく運命なのかも知れません。

ところでマルサラ酒、料理によく使われますがシチリアのDOCワインであります。一般によく見られるのはウィスキーのような琥珀色(オロとアンブラ)したものですがルビーノという赤黒いのもありDOCマルサーラの法律原文はこちらをご覧下さい。

葡萄品種は Art 3 に書いてあるとおりです。
▼続きを読む
| ワイン日記::イタリアワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |

Bourgogne Chardonnay 2009 Maison Jean-Philippe Marchand
ジャン・フィリップ・マルシャン、ジュヴシャンの町中に直売店も経営しているネゴシアンが造るACブルゴーニュの白ワイン。かなり前のお話ですがこちらでちょっと気を良くしたのと、噂のヴィンテージ2009年なので買ってみました。

ACブルゴーニュの白ワイン、使うことの出来る葡萄品種は Pinot Blanc ピノ・ブランと Chardonnay Blanc シャルドネ・ブラン。後者は現地では Beaunois ボーノワもしくは Aubaine オベーヌというシノニムで呼ばれています。

ACブルゴーニュとしてワインを造ることが可能な地域はとてつもなく広いのです。こちらの地図をご覧下さい。北はシャブリ周辺やシャンパーニュとして認められる僻地のオーブ周辺から南はローヌ県にまで広がっています。生産者の所在地には一定の制限がありますが、葡萄はこのように各地から買っても良い訳ですからACブルゴーニュの品質は様々な訳です。

以前から私はACブルゴーニュ・コート・ドールを別に造るよう提案しています。
例えばドメーヌの所在地がコート・ドールにあり、その葡萄畑もコート・ドール内に所有している場合、ACブルゴーニュ・コート・ドールを名乗れるようにすればよいと云うことです。
一例を挙げるとドメーヌ・トロ・ボーのACブルゴーニュ。畑はショレ・レ・ボーヌ周辺のシャルドネだけで造られるため非常に美味。その他ドメーヌ・ド・クールセルも秀逸であります。

法律で規制されているなら消費者もそれを根拠に安心して買うことが出来るはず。「ブルゴーニュ」とは名ばかりでブルゴーニュとはとても思えない場所に植えられた葡萄から造られたワインを買うことはないはず。

これはシャンパーニュでも同じ事。シャンパーニュ地方とはパリから北東に150キロ程のランスとエペルネ、その周辺で植えられる葡萄から生まれる発泡性のワインであり、そこから南東に150キロないし170キロも離れたオーブで植えられる葡萄で造られるものなど同じシャンパーニュとは法律上そう呼んでも仕方ないとして私は買いたくありません。グラン・クリュのアイ・シャンパーニュやヴェルズネイまたコート・デ・ブランのグラン・クリュ、アヴィズやメニル・シュル・オジェなどは全てマルヌ県のコミューンでありこの周辺にプルミエ・クリュも集中している訳です。

良い葡萄の出来るところに旨い酒あり。
それは本来のシャンパーニュ地方に限られたことであります。

オーブ周辺は殆ど全てが80%クリュのコミューンばかりです。即ち葡萄の質がイマイチというか最低レベルであります。80%クリュが法律で定められる下限でありそれ以下は存在しません。ですからオーブで造られるシャンパーニュはグランクリュのコミューンで造られるシャンパーニュ価格の80%、あるいはそれ以下であるなら問題なく買っても良いかも知れません。

ところが現実ではどうでしょう。

オーブの地にありながら1本1万円以上のシャンパーニュがネット上で堂々と売られているのです。現在の法律上シャンパーニュに違いはないのですけど、中心地から遠く離れたこの地で出来る泡を地元の人やフランスのレストランの人は同じような価格では絶対に買わない訳です。買うのはそんな事情をご存知ない方ばかりなのです。

シャンパーニュのラベルをよくご覧下さい。生産者の本社所在地の地名は知らなくても郵便番号が「10」から始まる5桁の数字の場合、それは本来のシャンパーニュ地方原産のモノではないと覚えておくと便利です。
▼続きを読む
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインとピアノのある部屋::2011年05月
All Rights Reserved./Skin:oct