ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Château Les Grands Maréchaux 2001 AC Premières Côtes de Blaye
アペラシオン・プルミエール・コート・ド・ブライ、現在の法律ではコート・ド・ボルドー・ブライが適用されるはずですがヴィンテージ2001年は以前の法律の下ワインが造られていました。

生産者の場所は Saint-Girons-d'Aiguevives 、INAOのサイトからコミューンの名前を入力してアペラシオンを検索するとワイン関係では

AOC - AOP --Blaye
AOC - AOP --Bordeaux
AOC - AOP --Bordeaux supérieur
AOC - AOP --Côtes de Blaye
AOC    --Côtes de Bordeaux
AOC - AOP --Crémant de Bordeaux

と6つ現れますが AOC Premières Côtes de Blaye は出てきませんね。

幸いなことにヨーロッパのワイン法に詳しいイタリアのサイトにはまだその法令原本が残っています。

こちらをご覧下さい。

INAOのサイトでも見ることが出来るはずですが見付けるのは大変、スンナリとは表示されないはずです。

アペラシオン・コート・ド・ボルドーの成立に伴いアペラシオン・ブライとアペラシオン・コート・ド・ブライはその法律が改正されていますのでご注意下さい。

大きく変わったのはブライ(旧法はこちら)は赤ワインだけになったこと。

またコート・ド・ブライは元々白ワインだけのアペラシオンでしたが葡萄品種構成とその割合が変わってしまいました。

さてこのワイン、点数付け評論家や評価本が結構取り上げているみたいですが生産者のサイトは見当たりません。

ようやく見付かったのがこちら。ですがアペラシオンの「プルミエール」が抜けていますしシャトーの所在地も示されておらずあまりワインに詳しい人が作ったサイトとは思えません。

コピーさせて頂くと

Etienne Barre and Christophe Reboul-Salze bought this Bordeaux wine vineyard in 1997. The 21.4-hectare vineyard is planted on clay, limestone and sandy soils. The average age of the vines is 17 years. The vineyard is planted with 84% Merlot and 9% Cabernet Franc and 7% Cabernet Sauvignon.

エティエンヌ・バール、クリストフ・ルブール・サルズは実在するワイン商の人物名でボトルにサインがあります。

その他ネットでヒットするのは評論家や評価本の付けた点数ばかり。

どうやらワイン商の2人がシャトーを買い取り、評論家や評価本にサンプルを送るか招待してワインを飲んで貰い「一攫千金を狙った」と考えるのが妥当ではないでしょうか。評価を上げた時点でシャトーを売却するのが目的としか考えられません。

コンサルタントは例の有名人が担当しているみたいです。

ボルドーにはこうした輩が蠢いているので注意が必要であります。

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葡萄品種Carmènére カルメネールについてについて
この品種が取り沙汰されるようになったのは1994年9月、フランスの植物学者Jean Michel Boursiquotがチリで栽培されている多くのメルロー畑でカルメネールを発見したことを発表したことからであります。

チリのメルローの畑で収穫の後紅葉する葡萄の葉を不思議に思ったのがその発端だったはず。

ちなみに健全なメルローは紅葉しません。メルローの葉が色付くのはリーフ・ロールというウィルスに感染した場合のみ。

この後チリではこのカルメネールをチリ特産葡萄の赤ワインとして売り出しましたね、記憶に新しいはずです。今ではチリワインの10%をこの品種が占めているはずです。

ですが元々フランスの品種に違いありません。

さてボルドー地方の固有品種だと思われていたカルメネールですが最近の研究でそのオリジンが解明されました。

カルメネールはカベルネ・フランとグロ・カベルネの交配種であります。

カベルネ・フランはご存知のはずですがグロ・カベルネって何でしょう。

グロ・カベルネはフェールFER と チャコリTXAKOLI の交配種なのです。

フェールは正式名称で一般的にはフェール・セルヴァドウで検索すると出てくるはずですがフランス南西地方はマディラン、ベアルヌ、ガイヤックなどで使われる品種です。

チャコリはスペインの発泡酒に使われる白品種ではなくフランス原産の黒葡萄で別名CHACOLI NOIR。

さてこのカルメネール、ボルドーでは幻の品種などと喧伝しているサイトを見掛けますがボルドー各地でその栽培が確認されています。

カルメネールのシノニムは何と25もあります。

BOUTON BLANC
CABERNE
KARMENER
CABERNELLA
CABERNELLE
CABERNET
CABERNET CARMENERE
CABERNET COSMO
CABERNET GRANDE
CABERNET GROSSO
CABERNET ITALICO
CARBONET CARBOUET
CARMENELLE
CARMENEYRE
GRAN VIDYUR
GRAND CARMENET
GRAND VIDURE
GRANDE VIDURE
GRANDE VUIDURE
KABERNE
KABERNE KARMENER
KABERNEL
KARMENE
KARMENSEL
UVA FRANCESCA

単に「カベルネ」と呼ばれていることも分かりますね。よくよく調べてみるとカルメネールと云うことが分かったのでしょう。

フランスでは絶滅した品種などとんでもないお話であります。


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コメント一覧
Georges |2011/02/02 01:59 PM |
debussy |2011/01/31 10:58 PM |
debussy |2011/01/31 10:57 PM |

Scrio 2003 Le Macchiole
スクリオはメッソリオとともに一時は市場に出てこないワインの一つでした。ミニ・バブルの頃でしたでしょうか、イタリアの所謂スーパー・トスカーナを買い占めた連中が居たのです。

その火付け役となったのは例のルーチェだったのではないでしょうか?

生産者は末端価格を50米ドルと目論んだワインですが、蓋を開けてみると何とその12倍という法外な値段で売ったのが東京銀座のイタリアン。

何でも高ければ飛びつく輩は何処にでも居るという証左。

これが発端となりイタリアの希少性のあるワインに「買い」が入ったと思われます。

投機的なワインの「買い」には困ったものです。意識的に「買い」を煽る連中が居ることも事実。ネットの情報には注意が必要であります。

さてそんな投機買いが入ったワインですがこの不景気でそういった連中は影を潜めた模様です。

でも一旦値上がりしたワインはなかなか下がりませんね、本来の価格に戻すべきであるように私は思うのですが・・・。

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Südtiroler Lagrein Riserva Taber 2003 Kellerei St. Magdalena
27日のワイン大学定例会で飲んだワインの一つをご紹介します。

イタリアはトレンティーノ・アルト・アディジェの中心地ボルツァーノにある協同組合、カンティーナ・ボルツァーノを代表するワインで、畑の名前が「タベール」、葡萄品種はラグレイン、ヴィンテージは2003年であります。

さてこの葡萄品種ラグレインですが VIVC によると、イタリアのアルト・アディジェ原産の土着品種ではなく SCHIAVA GENTILE スキアーヴァ・ジェンティーレTEROLDEGO テロルデーゴという2つの品種の交配種なのです。

シノニムはこちらの6種類。コピーさせて頂くと

BURGUNDI LAGREIN
LAGRAIN
LAGRAIN BLAUER
LAGREIN KRETZER
LAGRINO
LAGROIN

葡萄品種については最近の研究で次々とそのオリジンが解明されています。

諸説はありますが最も新しい情報はネットに頼らざるを得ません。

このラグレイン、熟成すると何とも云えない魅力を発揮します。

さてこのワインは以前こちらでご紹介しましたが法律は2007年に改正された後、2010年8月6日にまた改正されました。

最も新しい法律はこちらをご覧下さい。

こちらを見ると新しく地域の名称を伴うDOCが追加されています。

ALTO ADIGE +地域(地名)のDOCとして次の6つであります。

ALTO ADIGE COLLI DI BOLZANO
ALTO ADIGE SANTA MADDALENA
MERANESE DI COLLINA もしくはMERANESE
TERLANO
VALLE ISARCO
VALLE VENOSTA

如何でしょうか、集約されたのかと思いましたが更にややこしくなったと思われませんか?

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ワイン大学第311回定例会ル・ベナトン@阪急夙川
先ずはニュースです。

フランス料理店ル・ベナトンがあまから手帖3月号に載ります。

関西では間違いなくトップクラスのお料理を供するお店ですが、今まであまりマスコミの露出はありませんでした。

阪急夙川駅から歩いてすぐのフレンチです。

雑誌に載ってしまうと予約が困難になる可能性が高いので、未体験の方は今の内是非お出掛け下さいませ。


さてアミューズ・ブーシュから始まります。

北海道昆布森の生海胆の下には何と大根のムース。

クリーミーなムースですがしっかりと大根の香りがあります。


続いて前菜の一皿目はピジョン・ラミエのムース黒トリュフ添え。

ムースと云うより柔らかめのパテでしょうか、バゲットにのせて食べるとワインが進みます。

黒トリュフの香り高い一皿。


続いて前菜の2皿目は「フォワグラの3種の調理法」。

右側が分厚いフォワグラのポワレ、真ん中がポッシェ、そして左側がテリーヌと「フライパンで焼く」「湯の中で火を入れる」「テリーヌ型に入れオーヴンで火を通す」の3種類の調理法。

中でもテリーヌは最高の旨さ。

合わせるのはとっておきのジュラのシャルドネ2005年。

フォワグラがより一層旨くなるのです。


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