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レ・コート・ド・ボルドーまとめ
ボルドーワイン委員会の示すこのカテゴリーは共通性がかなり薄い。まず地域的にジロンド川右岸の河口に近い地域と真ん中を飛ばしてサンテミリオンのサテライトと近いコート・ド・フラン、そしてアントル・ドゥー・メールの真ん中を除いて一部だけを取り上げ、またボルドーといってもベルジュラックに隣接するサント・フォワ・ボルドーというとびとびの地域をひとまとめに論ずること自体無理があります。

次に赤ワインだけを取り上げていますが、赤白両方ワインを生産している地域について赤ワインだけを語るのは片手落ちと云われても仕方ありません。

ボルドーワイン委員会の60あると云うそのアペラシオン、アペラシオンの枝分かれであるデノミナシオンをごちゃ混ぜにカウントしているのは明らかであります。

INAOのサイトで「Bordeaux」を含む「アペラシオン」を検索すると

AOC - AOP --Bordeaux
AOC - AOP --Bordeaux supérieur
AOC --Côtes de Bordeaux
AOC - AOP --Côtes de Bordeaux-Saint-Macaire
AOC - AOP --Crémant de Bordeaux
AOR --FINE BORDEAUX
AOC - AOP --Premières Côtes de Bordeaux
AOC - AOP --Sainte-Foy-Bordeaux

この内ワインに関するものはボルドー、ボルドー・シュペリュール、コート・ド・ボルドー、コート・ド・ボルドー・サン・マケール、クレマン・ド・ボルドー、プルミエール・コート・ド・ボルドー、そしてサント・フォワ・ボルドーの7つだけであります。

この「レ・コート・ド・ボルドー」というカテゴリーでボルドーワイン委員会が示す「アペラシオン」と称する

1. Blaye
2. Blaye Côtes de Bordeaux
3. Bourg & Côtes de Bourg
4. Cadillac Côtes de Bordeaux
5. Castillon Côtes de Bordeaux
6. Francs Côtes de Bordeaux
7. Graves de Vayres
8. Sainte-Foy-Bordeaux

これらの中で、アペラシオンの要件を満たしていないものは2、4、5、6と4つもあります。反対にこのカテゴリーで取り上げられるべきアペラシオンとしてAC Côtes de Bordeaux をお忘れのご様子です。

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ボルドーワイン委員会が示す「レ・コート・ド・ボルドー」最終項
サント・フォワ・ボルドー、まずボルドーワイン委員会はこのアペラシオンについて次のように述べています。

サント・フォワ・ボルドーは小さいAOCですが・・・

そう云えばもっと小さな地域のコート・ド・ボルドー・フランの説明で

コート・ド・フランは、ボルドーの栽培地域の中で最も東にあります。

とも述べています。ボルドーワイン委員会なるところ、地図をご覧になるとサント・フォワ・ボルドーの方が遙か東に位置するフランよりかなり大きなアペラシオンなのですが、位置関係もいい加減なら面積の大きさの基準もかなり曖昧なのでしょうね。

ところで最新の葡萄品種に関するINAOの情報はこちら、要点だけコピーさせて頂くと

1° Encépagement :

a) Vins rouges.

-cépages principaux : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, cot N (ou malbec) et merlot N ;

-cépages accessoires : carmenère N et petit verdot N.

b) Vins blancs.

-cépages principaux : muscadelle B, sauvignon B, sauvignon gris G, sémillon B ;

-cépages accessoires : colombard B et ugni blanc B.

2° Règles de proportion à l'exploitation :

La conformité de l'encépagement est appréciée pour la couleur considérée sur la totalité des parcelles de l'exploitation produisant le vin de l'appellation.

a) Vins rouges.

La proportion des cépages principaux est supérieure ou égale à 85 % de l'encépagement.

La proportion du cépage carmenère N est inférieure ou égale à 10 % de l'encépagement.

b) Vins blancs.

La proportion des cépages principaux est supérieure ou égale à 85 % de l'encépagement.

日本語に訳されているサイトはこちらです。

ちなみにINAOではサント・フォワ・ボルドーを4つに分けてあります。

Sainte-Foy-Bordeaux blanc
Sainte-Foy-Bordeaux blanc liquoreux
Sainte-Foy-Bordeaux blanc moelleux
Sainte-Foy-Bordeaux rouge

2番目と3番目liquoreux と moelleux 、リコルーとモワルーですがどちらが甘いかご存知ですか?

さて先程ご紹介したサイトに白ワインの補助品種として「以前は Merlot Blanc と Mauzac も許可されていたのですが……」という文言がありましたね。

こちらをご覧下さい(法律改正で消される可能性があるので魚拓を取りました)。

vins rouges : Cabernet, Merlot rouge, Malbec, Petit Verdot.
vins blancs : Cépages principaux : Sémillon, Sauvignon, Muscadelle.
      Cépages accessoires : Merlot blanc, Colombard, Mauzac, Ugni blanc.

となっているのをご確認頂けますね。

赤ワインに関しては現在、主要品種はカベルネ・フラン、カベソー、コット(マルベック)、メルローで補助品種がカルムネールとプティ・ヴェルド。

しかし従来はカルムネールが含まれていません。

これは最近になってメルローと思われていた葡萄がカルムネールであると判定されたからに他なりません。厳格なるINAOの規定ですが実は元々いい加減な判断基準で作られていたのではないかと^^

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ボルドーワイン委員会の示す「レ・コート・ド・ボルドー」第7項
大体このドルドーニュ川左岸のそんなに小高い場所ではないはずの地域アペラシオンを「レ・コート・ド・ボルドー」に組み入れること自体が理解しかねますが、ボルドーワイン委員会ではこのアペラシオンを次のように決めつけています。

グラーヴ・ド・ヴェイルのワインは、ほとんどが赤ワインです。

本当にそうなのでしょうか?

INAOのサイトで「Graves」と入力してアペラシオンを検索するといくつか登場しますがその中の「Graves de Veyres」を調べると

AOC - AOP --Graves de Vayres
--Graves de Vayres
Graves de Vayres blanc
Graves de Vayres blanc sec
Graves de Vayres rouge

こんな風に登場します。
赤もありますが、白は甘口と辛口の2種に分類されています。

グラーヴ・ド・ヴェイルの生産者団体に属するシャトーはこちらに載っていますが、アットランダムにクリックしても赤・白両方のワインを造っているシャトーが多い。従ってこのアペラシオンはほとんどが赤という表現は実情に即していないと云えるのではないか。

INAOのサイトからこのグラーヴ・ド・ヴェイルはどこかと申しますとこちらをご覧下さい。

次にコミューン・ドット・コムからこちらの地図をご覧になるとどんな地形かはご確認出来るはずです。

2つの地図を別のウィンドウで開き、比較すると分かりやすいと思います。

INAOでも、またコート・ド・ボルドーを組織する団体もこのグラーヴ・ド・ヴェイルを「コート・ド・ボルドー」として扱っていないのにボルドーワイン委員会はグラーヴ・ド・ヴェイルそしてコート・ド・ブールを「レ・コート・ド・ボルドー」として扱っているのが非常に不思議だと思います。

尚、このアペラシオンの葡萄品種構成は次の通りです。コピーさせて頂くと

1° Encépagement :
a) Vins rouges.
Les vins sont issus des cépages suivants : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, carmenère N, cot N (ou malbec), merlot N, petit verdot N.

b) Vins blancs.
Les vins sont issus des cépages suivants :
― cépages principaux : muscadelle B, sauvignon B, sauvignon gris G, sémillon B ;
― cépage accessoire : merlot blanc B.



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ボルドーワイン委員会の示す「レ・コート・ド・ボルドー」第5項
Castillon Côtes de Bordeaux と表示がありますがINAOの表現は Côtes de Bordeaux Castillon 言葉の後先ですがどちらかに早く統一して貰いたいですね。

この項には概ね異論はありませんが、葡萄品種に関する表現には問題があります。

ボルドーワイン委員会では

メルロが主体で、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンをアッサンブラージュします。

と書いてありますがINAOの規定を日本語に翻訳して頂いているこちらのサイトを見ると次のように分かりやすく書いてあります。コピーさせて頂くと

赤ワインで使えるぶどう品種は主要品種として Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlot の3品種、補助品種として Malbec, Petit Verdot, Carmenère の3品種が認められています。

赤ワイン用主要品種の栽培比率は50%以上、補助品種の Malbec は50%以下、残りの補助品種は15%以下、Carmenère は10%未満になっています。

また、ブレンドでは主要品種が50%以上、補助品種の Malbec は50%以下、残りの補助品種は15%以下に制限されています。


栽培される面積比率を根拠にボルドーワイン委員会は書くのでしょうが、法律の規定は正確に公表すべきではないでしょうか。

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ボルドーワイン委員会の示す「レ・コート・ド・ボルドー」第4項
4つ目はカディヤック・コート・ド・ボルドーになってますね。Cadillac Côtes de Bordeaux を開けると・・・ 何と中国語版が現れました。

ソペクサ(フランス食品振興会)が監修しているはずですがこれでは全く役目を果たしているとは云えませんね。早急に日本語版に改めて頂きたい!

ボルドーワイン委員会の英語版を見て分かったことはやはり認識不足であるということ。

本来は Cadillac Côtes de Bordeaux に付いての説明のはずですが地図上に示されているのは「Premières Côtes de Bordeaux」と明記してあります。

それではAC Premières Côtes de Bordeaux とAC Côtes de Bordeaux Cadillac は同一のアペラシオンなのでしょうか。

結論から先に申し上げるとこれは同一ではありません

今現在 AC Premières Côtes de Bordeaux は白のスティルワインにのみ許可される原産地名称であり、赤ワインには使うことが出来ません。それでは同じ地域で造られる赤ワインはというと AC Côtes de Bordeaux Cadillac が適用されるのです。

2009年9月18日のデクレをご覧下さい。左のメニューからかなり下の方のプルミエール・コート・ド・ボルドーをクリックすると

L'appellation d'origine contrôlée "Premières Côtes de Bordeaux" est réservée aux vins tranquilles blancs.

の文言が見付かります。
即ちこれは白のスティルワインだけということが分かります。
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