ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

ボルドーワイン委員会の定めるカテゴリーⅣ
続いてボルドーワイン委員会が設定しているカテゴリーⅣに進みます。

前にも申し上げましたがボルドーワイン委員会は赤ワインについてはかなりご理解頂いているようです。右岸赤ワインの各アペラシオン、ほぼ書いてあることには大きな間違いは無いみたいです。

強いて云えば殆どそのラベルを見かけたことのない「AOC Néac 」の記載がないということでしょうか。法律上は存続しているはずなのですけどね。

その他気が付いたのは「Montagne-Saint-Émilion」の説明文でコピーさせて頂くと次の箇所です。

「モンターニュ・サン・テミリオンのワインは、赤い果実や、森の下草、チェリーなどの豊かな香りのほか、ピーマン、ブラックベリー、甘草などのニュアンスも感じられます。味わいは豊満で熱く、バランスが取れていて、がっしりとしています。

力強く、気品があり、豊かでとっぷりとしていて、際立った特徴を持つワインです。

メルロとカベルネ・フランが主体で、メルロが約60%、カベルネ・フランが約30%です

最後の一文が問題です。たまたま例に挙げたワインがそうであったかも知れませんが、INAOの規定に葡萄品種の割合など全くありません。こちらをご覧下さい。葡萄品種に関する記載は次の通りです。コピーさせて頂くと

Art. 2. - Seuls ont droit à l'appellation contrôlée " Montagne-Saint-Emilion " les vins provenant des cépages suivants, à l'exclusion de tous autres : Cabernet, Bouchet, Malbec ou Pressac, Merlot.

カベルネ、ブーシェ(カベルネ・フラン)、マルベック(プレサックとも呼ばれる)、メルローがその許可された品種であり、割合に関する表記はありません。
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ボルドー・コート・ド・フランの補足説明
余談ですが明らかな文章の間違いについてご指摘申し上げます。

こちらをご覧下さい。赤ワインとしてのボルドー・コート・ド・フランの説明文ですがコピーさせて頂くと

「コート・ド・フランは、ボルドーの栽培地域の中で最も東にあります。ぶどう畑はボルドー市から北東に約50kmのところに広がっています。ジロンド県の中でも最も標高が高く、イール川とドルドーニュ河の間に位置しています」

地図を見たらどなたにもお分かりの筈ですけどサント・フォワ・ボルドーこそがボルドーにおける最も東に位置するアペラシオンであり、ベルジュラックに隣接しています。

またサント・フォワ・ボルドーの説明文も意味不明であると私は思いますが如何でしょうか、次の部分です。

「AOCの生産地域は、ボルドーの栽培地域の限られた場所です」どうですか、変な文章だと思われませんか。

「ボルドー市内からは最も離れた場所にあります」なら意味は通じると思うのですけど。
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ボルドーワイン委員会が発表しているカテゴリーⅢ
ボルドーワイン委員会が発表している3つ目は「コート・ド・ボルドー」であり、大前提である57のアペラシオンを赤4種類白2種類とカテゴリー分類してあるその第3番目として紹介されています。

ところがこの説明に誰も疑問を感じないのでしようか? コピーしますのでご覧下さい!

「コート・ド・ボルドーは主に赤ワインで、力強いアロマとバランスの良いストラクチュアが特徴の個性がしっかりとしたワインです。ぶどう品種はメルロが主体で、カベルネ・ソーヴィニヨンと、時にはカベルネ・フランもアッサンブラージュされます。

コートのA.O.C.の中には、ぶどうが過熟できるミクロクリマに恵まれ、甘口や極甘口のワインをつくるA.O.C.もあります。

コートの生産地域は、栽培地域を流れるガロンヌ河とドルドーニュ河の二つの河によりできた小さな谷や丘の多少なりとも険しい斜面にあります。優れたテロワールで、畑は南か南東向きで、ぶどうには理想的な日照を得ることができます」

この真ん中の段は明らかに白ワインの説明であり、赤ワインのカテゴリーに白ワインに関することを書いても読者は困惑するだけであります。

大体コート・ド・ブールの他に赤・白別のアペラシオンはない訳ですから、赤4種類・白2種類と6つのカテゴリーに分類する行為そのものが間違っていると考えます。

さてこのページには次の8つのアペラシオンが存在するかのごとく並んでいます。コピーしますと

Premières Côtes de Bordeaux
Blaye
Premières Côtes de Blaye
Côtes de Bourg
Sainte-Foy-Bordeaux
Bordeaux Côtes de Francs
Côtes de Castillon
Graves de Vayres


これらの内、原産地統制呼称法の法律の条文を持たないものが1つだけあります。どれかお分かりでしょうか?
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Georges |2009/06/27 05:41 PM |
higemaster |2009/06/27 04:12 PM |

ワイン大学第292回定例会ル・コントワール・デュ・グー
大阪西区は四つ橋筋と本町の交差点から東へすぐの阪神高速道路手前を南に入ったところにあるフレンチ、ル・コントワール・デュ・グーで初めての開催です。
お店の名前の通りカウンターが中心のオープンキッチンですが入り口左手にコンパートメントがあり最大7人は座れそうです。

まずはサルデーニャの白ワインで乾杯、最初のお料理は「手長海老の炭火焼きと赤ピーマンのムース」、まことになめらかな赤ピーマンのムースに皆さん好印象を持たれたはず。

次に賀茂茄子の冷製にロシア産ずわい蟹の身をほぐして載せ、甲殻類のジュレと共に味わうかなり凝った前菜。蟹やジュレにはシャンパーニュが大変良く合います。

さて、この時期としてはかなり強烈なトリュフの香りが店内に漂ってきました。

現れたのは「パルマの生ハムと茸を添えたフォワグラのフラン・サマートリュフ風味」。イタリア産のものでしょうか、サマートリュフと云えどもかなり上質の物を使っておられ、フランもきめ細かく実に丁寧な仕事ぶりが窺えます。

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Georges |2009/06/27 05:50 PM |
higemaster |2009/06/27 04:20 PM |

ボルドーワイン委員会が勝手に決めた57のアペラシオン
しばらくこの問題に取り組みたいと思います。

ボルドーワイン委員会が二番目とするカテゴリーは「Médoc et Graves 」で、

Médoc

Haut-Médoc

Listrac-Médoc

Moulis-en-Médoc

Margaux

Pauillac

Saint-Estèphe

Saint-Julien

Graves

Pessac-Léognan

メドック・グラーヴを10のアペラシオンとして分類されておられます。私なら下2つは別扱いしたいところであります。

理由は一番上のメドックから8番目のサンジュリアンに至るまですべて赤ワインしか存在しないアペラシオンであり、下2つは赤白両方あるからです。

また下の2つはグラーヴ地区なのでメドックとは別地区と捉えるのが一般的と考えますが如何でしょうか。

また、ボルドーワインに関して赤・白別々のアペラシオンを持つのは先日述べた「CÔTES DE BOURG」だけであり「Graves」「Pessac-Léognan 」は赤・白併記で記載されるアペラシオンであります。

案の定、後ほど説明はしますがこの下2つは白ワインのカテゴリーで再度登場することになります。

ですが他のMédoc 、Haut-Médoc 、Listrac-Médoc 、Moulis-en-Médoc 、Margaux 、Pauillac 、Saint-Estèphe 、Saint-Julien はそれぞれ固有のアペラシオンであり法律条文を持つ1ページを形成しており問題ないと考えます。

このように見るとボルドーワイン委員会は赤ワインについてはそこそこ理解があるように思えます。
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