2008,06,30, Monday
![]() さてこのワイン、アペラシオンはリヴザルトでヴァン・ドゥー・ナチュレルの表記があり生産地は66300 Trouillas となっています。ではその「Trouillas」は何処にあるかというとコミューン・ドット・コムで検索すると一発にこちらが現れます。フランス全土の地図に○印されてあるのがこのコミューンで、○をクリックすると別のウィンドゥ中央にそのコミューンが表示されます。ラングドック・ルーションのペルピニャンから南、コルビエール方面に入ったところと云えば良いと思いますが行ったことはありません。次にINAOのHPのコミューン検索から「Trouillas」をアペラシオンで調べると次の生産地であることが分かります。 AOC - VQPRD --COTES DU ROUSSILLON AOC - VQPRD --GRAND ROUSSILLON LR - IGP --Jambon de Bayonne AOC - VQPRD --Languedoc AOC - VQPRD --MUSCAT DE RIVESALTES AOC - VQPRD --RIVESALTES ワイン関係のアペラシオンは太字で示していますが「AOC Languedoc」はいつからあるのでしょうか? INAOのHPからアペラシオンで「Languedoc」を検索すると、アレアレ慣れ親しんだはずの「コトー・デュ・ラングドック」が消えて無くなっています。出てきたのは AOC - VQPRD --CLAIRETTE DU LANGUEDOC AOR --EAUX-DE-VIE DE MARC ORIGINAIRE DU LANGUEDOC AOR --EAUX-DE-VIE DE VIN ORIGINAIRE DU LANGUEDOC AOC - VQPRD --Languedoc LR - IGP --Volailles du Languedoc ワイン関係のアペラシオンは太字の「クレーレット・デュ・ラングドック」と何も付かないただの「ラングドック」 だけしかありません。 フランスの法律もコロコロ変わることがよく分かりますね。 ▼続きを読む |
2008,06,29, Sunday
![]() それでは「Monein」をINAOのHPとコミューン・ドット・コムで調べてみましょう。コミューン・ドット・コムから位置を確認するとアペラシオンの名前の地、ジュランソンはポーのすぐ近くですがこの「Monein」はかなり離れていますね、一つ山を越えた遙か彼方とでも申しましょうか。でINAOのHPから「Monein」をコミューン検索すると次の農産物が出てきます。 AOC - VQPRD --BEARN LR - IGP --Canard à foie gras du Sud-Ouest LR - IGP --Jambon de Bayonne AOC - VQPRD --JURANCON AOC - VQPRD --JURANCON SEC AOC - AOP --Ossau-Iraty LR - IGP --Tomme des Pyrénées LR - IGP --Volailles de Gascogne LR - IGP --Volailles du Béarn 太字がワイン関係のアペラシオンです。AOCのチーズ、オッソ・イラティがありますね。この検索を使うとワインだけではなく地元の食材が分かるので便利です。ジュランソン以外のベアルヌのワインも造れるとは知りませんでした。 さてそこそこ冷えたでしょうから開けてみます。 ▼続きを読む |
2008,06,28, Saturday
![]() 二重のガラス扉は重々しいもののメインダイニングルームに小蠅が飛んでいるのは如何なものでしょうか? お店はVIP用に?ドアで仕切られた個室を設けていますがメインダイニング真ん中を通り抜けないと出入りできないしトイレも併設していないみたいなので、中に出入りする人は注目を集めるだけという結果になっています。 実にお粗末な設計と云うほかありません。 ワインリストは厚み1センチ以上の分厚いもの、ですが内容たるやこれまた実にお粗末! ワインの掲載あるページはほんの僅か数ページで殆どは白紙状態であります。 普通これだけのレストランなら熟成用のカーヴとすぐお客さんに出せる状態の所謂「カーヴ・ド・ジュール」を備えてなければなりません。 ところがシャンパーニュを注文しても15℃程度の生ぬるい状態で注がれてしまいます。 ともあれ誕生日のお祝いの宴席上、苦言を呈するより先ずは乾杯と云うことで飲んだのがコレ。 Marie Demets Brut Tradition NV 何と1万円以上するのです。 ネットで調べても生産者のHPは見つかりませんのでこちらをご参考に! 要点だけ申し上げるとシャンパーニュ地方と云えども80%クリュばかりの最南端の僻地オーブにある生産者で Marie Brément さんと Alain Demets 氏が結婚して新しい名前でシャンパーニュを作り始めたとのこと。 設立は1987年ですので出来てようやく20年過ぎたところ。 畑は11ヘクタールで、ピノ・ノワール80%にシャルドネ20%というのが畑の面積比率。年産1万本、樽醗酵のプレミアムものも作っているとかですが私には全く興味がございません。オーブはオーブ、推定蔵出し価格は10ユーロ。泡立ちは良いものの酸っぱすぎて舌が痺れてしまいます。 さてさて、ムニュは2種類だけでア・ラ・カルトはありません。 ネットで下調べしましたが「天使の海老」など名前ばかりの養殖物、高級フレンチで供する食材とはとても思えませんので3000円お高い方をチョイス。メインの食材は鳩、女性陣は豚と仔羊をセレクトしましたがどう考えてもお安い食材。私なら黄アコウをお薦めしたかったのですが・・・・。 ▼続きを読む |
2008,06,27, Friday
![]() ラベル全体の構成は違いますがワイン名の字体はDRCを真似しています。生産者はマルサネ・ラ・コートにあるのでコート・ド・ニュイのマルサネ周辺の葡萄から造られていると見るのが普通でしょう。一般のボトルとは違い瓶口の厚みがある640グラムの瓶を使っていますが、輸送コストを考えると無駄な見栄張りとしか思えません。 どんなワインかある程度想像がつくもののとりあえずはグラスに注ぐことに。 ▼続きを読む |
2008,06,26, Thursday
さすがは大阪の老舗ル・ヴァンサンク、フランス料理の心髄に触れることが出来たように思います。原シェフのメニュー構成は大胆かつ繊細、永年の経験を遺憾なく発揮した一皿一皿はまさに芸術とも云えるでしょう。先ずはアミューズからして凝ってます。
![]() 「小玉葱のタルト」はローストした小さな玉葱の甘さに驚きです。いつもよりアミューズに時間が掛かったのはこの細かい作業のせいでしょうね。こんな小さな玉葱は今まで見たことありません。 ![]() 最初のオードブルはクールジェットの花に詰めた帆立貝のムース、ソース・ブール・ブランですがこのソースがまた旨い! ▼続きを読む |