ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Corbezzolo 1999 IGT Toscano Podere la Cappella
vins8-01.jpgいつもの前菜のあと宮崎産黒毛和種3番前バラの一部「ブリスケ」を焼き肉にします。焼き肉といっても塩胡椒して餅焼き網を使いガス火で炙るだけでタレなどは使いません。で、何となくイタリア・ワインが飲みたくなりセラーを探すと出てきたのがこのワインです。ポデレ・ラ・カペッラのコルベッツォーロ1999年、昔飲んだはずですが検索しても出てこないので忘れていたのでしょう。この生産者は実に良心的でワインに温かみがあり身体に優しいワイン造りをしています。しかし漫画には取り上げられず評論家諸氏も相手にしていません。世の中評判の良い生産者が良いワインを造っているとは限りません、逆のことは申せます。世界的に評判になるとそれなりに注文は増えます。しかし雑誌や専門誌は大概同じワインばかりを集中的に取り上げるため、小規模生産者は注文を受けきれなくなります。そこで拡大路線を敷く訳ですがこれが間違いの元、ワインは不味くなる一途を辿ります。

さてこのワイナリー、輸入元の説明によると「ポデーレ・ラ・カッペッラはキアンティの中心部、サンドナート村にある小さなワイナリーです。 敷地面積は約30ha、そのうちわけはブドウ畑:8ha、果樹園:3ha、オリーヴ畑:3ha、残りは森 林で、オーナのブルーノ氏は1日のほとんどを愛車のジープでこの中を走り回り、畑の手入れを しています。彼の畑を一目見れば、彼がどれだけ愛情注いでいるか一目瞭然で、手間とコストのかかる有機栽培を実践し、有機農法ワイナリーとして認定されているにもかかわらず、特にそれを強調したり、売り文句にするわけでもなく、「畑に一番いいということをやっているだけなんだが、これが世間で言うオーガニック農法にあたるそうだ。」と、さも当然のことのように語るブルーノ氏。 イーゾレ・エ・オレーナへブドウを売っていたのをやめ、自らのワインをスタートさせてからまだ数年ですが、その名は除々に有名になってきました。今後ますます楽しみなワイナリーです。全て有機栽培です」とのこと、私もお薦めの生産者です。
vins8-02.jpg開けたのは1999年ヴィンテージですが輸入元には既に在庫がないとのこと、後で気付いたのですが無いと分かっていれば他のワインを開けるべきだったかも知れません。1999年のセパージュはサンジョヴェーゼとメルローの比率が分かりませんが大凡7対3ぐらいでしょうか、まるでフランスのボルドー高級物のような品格を感じます。色は濃くトロッとした液体でグラスに注ぐときから感触が違います。期待したよりは色が濃くありませんが十分すぎる程果実味が豊富でしかももう既にまろやかさがでています。ワインという飲み物は主菜の脇役として味わいを深めるためのもの。ですがこのワインはワインだけ飲んでも十分立派な飲み物に仕上がっています。忘れていましたがこれと同時に買ったのがカンティコという名のメルロー100%のワイン。何処へしまい込んだのか最近見たことありません。セラーはアメリカ製のものなら一つの区画に奥と手前で二本入れられるものがあり便利なのですがヨーロッパ製のものはコンパートメントになっていないのが殆どであり我が家のセラーも奥にしまい込んだら発掘するのに一苦労します。リーファーコンテナー同様隙間無く詰め込むと温度差も生じてしまうのでセラーを新調する方はインディヴィデュアルタイプの物をお勧めしたいと思います。「リーファー」で思い出しましたが平積みしながら「リーファー」と謳っていた静岡の女性経営者、最近は全く話題に上りませんね、人を欺くような商売をしているといつかはしっぺ返しが来るものです。リーファー・コンテナーの場合はパレットのまま間隔を開けてワインを積むのが一般的であり平積みすると空気の流れが無くなるのでリーファーの意味が消えてしまいます。ワインにどんなラベルを貼るのは勝手ですが嘘の表示をするのは困ります、リーファーと表示があってもコルクを抜くとき大概はパレてしまいます。
友里さんが書いておられましたが私はプリムールに一般消費者を巻き込むのは禁止すべきだと考えます。ボルドーのプリムールは所謂青田買いで完成もしないワインを出来上がる前に売ってしまうというもの。2005年物には異常な価格が付いていますがこれはユダヤ人が仕掛けた独特の商売で、日本人バイヤーがこの仕掛けで大損したのが1995年のプリムール。商売する人なら仕方ありませんが一般消費者を巻き込むのは如何なものかと思います。このプリムール販売、日本での先駆者、本業は何と芦屋の電気屋さん。いつの間にか東京で商売を始めましたが彼のことを知る関西のワイン好きは誰も手を出しません。ワインという物買わなければ自然に価格は下がります。買っておく必要のあるワインは安くて旨いワインであります。高すぎるワインはいつか必ず下がります。
| ワイン日記::イタリアワイン |
| 04:42 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
いい作り手ですね。サンジョヴェーゼだけのものもこのコルベッツオーロもきれいな味わいで好きなワインです。先日98のカンティコを飲みましたがこれはちょっとスゴイ。トリュフの香りが立ち上る濃いワインなのですが、不思議と食べるものの邪魔をしません。もう少し寝かしてから空けるべきでしたが。Georgesさんからご紹介いただかなければ一生出会わなかった作り手です。感謝!




| たけちゃん |2006/08/03 09:37 AM |
Y先生、コメント有り難うございます。

この生産者の造るワインは仰る通り全て良質でありますがなかなか世間では受け入れられておりません。しかしそれで良いと思っております。トリンバックのようにあまり有名になってしまうと昔の愛好家が皆さん買えなくなってしまいます。美味しいワインは比較的安い頃にコッソリ買っておくのが本当の「ワイン通」であります。今のユーロ高から考えると現在の流通価格は極めて安いと思います。特に2000年までのものは格安感が強いのではないでしょうか。






| Georges |2006/08/03 09:37 AM |

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