ワインと葡萄

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コート・デ・ブランの周辺地区その2 Sézannais セザネ
シャンパーニュの地区別に詳細を書いている。コート・デ・ブランの周辺地域として第2番目に取り上げるのがセザネ、わが国ではコート・ド・セザンヌと呼ばれている地域である。

サイトはこちら、前述のヴァル・デュ・プティ・モランのオイエから南西に約 12キロほどのコミューン、SÉZANNE 51120 セザンヌを中心に12のコミューンから構成するセザネはヴァル・デュ・プティ・モランの南部地区とも云えそうな位置関係である。

715 Exploitants 1 417,50 ha de vignes 75,12% Chardonnay 6,23% Meunier 18,60% Pinots-Noirs

サイトからコピーすると気になる表記が最後の Pinots-Noirs 、どうして複数形にしているのか理解に苦しむが、Vitis International Variety Catalogue VIVC にはこんな葡萄の名前は存在しない。ブドウの栽培面積割合からしてシャルドネ・ブランがかなりの部分を占めておりコート・デ・ブランの周辺地区と呼んでも良さそうだ。

先ずはこの地区最北の 1. BERGÈRES-SOUS-MONTMIRAIL 51210 から取り上げる。ベルジェール・ス・モンミライユは前述のベイユから西へ15キロほどのコミューンである。農業従事者は32名、総面積41,50 haの内シャルドネ・ブランは僅か3,70 ha、大半はピノ・ムニエで24,80 ha、そしてピノ・ノワールも13,00 ha とかなり比率は高い。コート・デ・ブランのかなり西側なのでテロワールは黒葡萄に向いていて当然かも。

ベルジェール・ス・モンミライユだけがセザネでは飛び地のような存在であり、他のコミューンはそこから約25キロほど南東に位置する ALLEMANT 51120 アルマンから南西に向けて数珠繋ぎになっているコミューン群である。

2. ALLEMANT 51120 アルマンは農業従事者42名、総面積65,60 haの内シャルドネ・ブラン38,80 ha、ピノ・ムニエ4,50 ha、ピノ・ノワール22,30 ha と約6割がシャルドネ・ブランである。恐らくこの辺りから南西に伸びる白亜質土壌が広がっているはずである。

3. アルマンから2キロほど西のコミューン、BROYES 51120 ブロイエは農業従事者71名、畑の総面積140,60 haの内シャルドネ・ブランは89,10 ha、ピノ・ムニエ20,40 ha、ピノノワール31,00 ha とシャルドネ・ブランの比率は63%に上がる。

4. ブロイエから南西に6キロほどの開けたコミューン、SÉZANNE 51120 はこの地域の中心地であり農業従事者66名、総面積は2番目に大きい 206,10 ha、シャルドネ・ブラン143,80 ha 、ピノ・ムニエ32,30 ha、ピノ・ノワール30,00 ha とシャルドネ・ブランの比率は約70%にまで上がる。

5. セザンヌから南南西3.5キロのコミューン VINDEY 51120 ヴァンデは農業従事者42名、総面積75,20 haの内シャルドネ・ブランは63,50 ha、ピノ・ムニエは僅か0,80 ha、ピノ・ノワール10,90 haでシャルドネ・ブランの比率はさらに高くなり84%に達する。セザンヌから南へ進むとシャルドネ・ブランの比率が高くなるということが分かる。

6. ヴァンデから南へ3キロ SAUDOY 51120 ソドワは農業従事者47名、総面積78,00 haの内シャルドネ・ブランは73,70 ha、ピノ・ムニエは僅か0,10 ha、ピノ・ノワール4,20 haとシャルドネ・ブランの比率は94%を超える。

7. ソドワから南西3.2キロの BARBONNE FAYEL 51120 バルボンヌ・ファイエルはセザネ最大の畑を有するコミューンであり農業従事者101名、総面積265,00 haの内シャルドネ・ブランは187,60 ha、ピノ・ムニエは僅か2,70 ha、意外にピノ・ノワールは74,50 haも栽培されている。ピノ・ノワールの比率が28%と高いためシャルドネ・ブランの比率は70%程度となる。

8. バルボンヌ・ファイエルからさらに南へ4キロ FONTAINE-DENIS-NUISY 51120 フォンテーヌ・ドニ・ニュイジーは農業従事者93名、総面積120,50 haの内シャルドネ・ブランは81,70 ha、ピノ・ムニエは僅か0,70 ha、南へ行くに従いピノ・ノワールに向いたテロワールなのか38,10 haとかなりピノ・ノワール比率が高くなるみたいだ。シャルドネ・ブランの比率は67.8%に対してピノ・ノワールの比率は36.1%である。

9. フォンテーヌ・ドニ・ニュイジーから南西へ2キロほどのコミューン、LA CELLE-SOUS-CHANTEMERLE 51260 ラ・セル・ス・シャントメルルは農業従事者65名、総面積89,00 haの内シャルドネ・ブランは70,90 ha、ピノ・ムニエは僅か0,10 haでピノ・ノワールは18,00 haでシャルドネ・ブランの比率は79.7%とまた高くなっている。

10. ラ・セル・ス・シャントメルルから1.6キロほど西の CHANTEMERLE 51260 シャントメルルは農業従事者14名、総面積33,70 haの内シャルドネ・ブランは30,70 ha、ピノ・ムニエは栽培されない。ピノ・ノワールは3,00 haで、シャルドネ・ブランの比率は91%とさらに高くなる。

11. シャントメルルからさらに西へ直線距離約4キロのコミューン、BETHON 51260 ベトンはセザネ3番目に広い畑があり、農業従事者100名、総面積194,70 haの内シャルドネ・ブランは180,30 ha、ピノ・ムニエは僅か1,20 ha、ピノ・ノワールは13,00 ha、シャルドネ・ブランの比率は92.6%と更に高くなっている。

12. ベトンから南西へ直線距離で3キロのコミューン、MONTGENOST 51260 モンジェノストは農業従事者42名、総面積107,60 haの内シャルドネ・ブランは101,00 ha、ピノ・ムニエは僅か0,70 ha、ピノ・ノワールは5,60 haで、シャルドネ・ブランの比率は94%近くになっている。

以上でセザネの12コミューンの状況はお分かり頂けたはずだが、セザネの内飛び地のベルジェール・ス・モンミライユはピノ・ムニエの比率が高く、アルマンからモンジェノストまでの連なる葡萄畑は南へ行くに従いシャルドネ・ブランの比率は高くなっていることが分かる。
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