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Orbois B 正式名称 ARBOIS BLANC




オルボワってどこの葡萄?

オルボワはロワール原産の白葡萄であり、クレマン・ド・ロワールの主要葡萄の一つです。

Orbois B はフランス政府がフランスで栽培される葡萄目録に登録している名称で、こちらによると、本来はアルボワとしたいところですが、2011年以降同名のアペラシヨンと混同を避けるために「Orbois」を採用したとのこと。

つまりジュラ地方にアペラシヨン・アルボワが存在するためロワール地方の原産の当該葡萄はアルボワではなくオルボワにしておいた方が混乱は避けられると考えたのでしょう。

拙ブログでは2013年3月にこちらで紹介しました。

当該葡萄のデータですが、古い VIVC のサイトはこちら、新しくなった VIVC2 はこちら、さらにこちらをご覧下さい。シノニムが1つ増えています。

VIVC2 の葡萄名称検索で「ORBOIS」を調べると

ORBOIS  ARBOIS BLANC  562
ORBOIS  MESLIER PETIT  7675

上記の2つが現れます。オルボワをシノニムとする葡萄は2つあり、その一つは正式名称はアルボワ・ブラン VIVC2 の整理番号562 、もう一つは正式名称メリエ・プティ 7675 、シャンパーニュに使うことのできる葡萄のうちの一つで拙ブログではこちらで書いています。

ORBOIS と名の付く葡萄はほかに存在しないので、フランス政府の公式葡萄目録に載っている「Orbois」は正式名称 ARBOIS BLANC であります。

オルボワが使えるアペラシヨンについてはこちらこちらをご覧下さい。

まずは前者から、主要葡萄として使えるアペラシヨンとしてクレマン・ド・ロワールとトゥーレーヌを、セパージュ・コンプレマンテール即ち補完葡萄としてのアペラシヨンがシュヴルニー、補助葡萄とするのがヴァランセであり、10%以下との補助葡萄としてヴーヴレを挙げていますね。

後者は主要葡萄としてはクレマン・ド・ロワールそしてトゥーレーヌ・ブラン・ムスーと細かく特定しており、シュヴルニー、ヴァランセは同じですがヴーヴレは抜けています

まずは後者で抜けているアペラシヨン・ヴーヴレから。法令の葡萄規定は次の通り

1° Encépagement :
a) Les vins sont issus des cépages suivants :
― cépage principal : chenin B ;
― cépage accessoire : orbois B.
b) Sont interdites les plantations et replantations réalisées avec les clones du cépage chenin B suivants : 417 et 278.
2° Règles de proportion à l'exploitation :
La proportion du cépage orbois B est inférieure ou égale à 5 % de l'encépagement.

主要葡萄はシュナン・ブランで割合規定は95%以上、即ちオルボワは10%以下よりさらに低い数値の5%以下ということになります。

次にアペラシヨン・ヴァランセ白ワインの葡萄規定は

1°- Encepagement
a) - Les vins blancs sont issus des cepages suivants :
1
- cepage principal : sauvignon B ;
- cepages accessoires : chardonnay B, orbois B, sauvignon gris G.

2°- Regles de proportion a l’exploitation
a) - Vins blancs :
La proportion du cepage sauvignon B est superieure ou egale a 70 % de l’encepagement.

ヴァランセ白ワインの主要葡萄はソーヴィニョン・ブランで栽培比率70%以上、補助葡萄としてシャルドネ、オルボワ、ソーヴィニョン・グリとなっています。

オルボワは最大30%可能ということ。

さて私が問題と思うのはトゥーレーヌを主要葡萄とするこちらの記述であります。アペラシヨン・トゥーレーヌはたくさんのデノミナシヨンを従えておりそれによって主要葡萄が変わります。で、殆どのトゥーレーヌと名の付く白ワインの主要葡萄は今やソーヴィニョン・ブランとなっています。
こちらが言う通りアペラシヨン・トゥーレーヌでオルボワが使えるのはデノミナシヨン・トゥーレーヌ・ムスー・ブランに限られます。泡でも白に限られトゥーレーヌ・ムスー・ロゼは黒葡萄しか使えません

従って使える範囲はごく限られている訳ですので当該葡萄がトゥーレーヌ全般に使えるような表記は誤解を与えるように思います。

さて今一度復唱します、フランス政府はオルボワとしていますが正式名称はアルボワ・ブラン、フランス原産の白葡萄で現時点でのデータはこちら、フランスでは忌み嫌われた白葡萄グエ・ブラン正式名称ホイニッシュ・ヴァイスを母に持つ葡萄で父親は不明となっていますが近い将来判明するはずです。葉の形状はムロンによく似ていると思われませんか?

シノニムは次の通り

ARBOIS
BLANC VERDET
HERBOIS
MENU
MENU PINEAU
MENU PINEAU DE VOUVRAY
ORBOE
ORBOIS
ORBOUE
PETIT PINEAU
PINOT VERDET
VERDET

ムニュ・ピノーは法令文言に使われていたことがあるシノニムです。

| ワイン雑感 |
| 04:59 PM | comments (0) | trackback (x) |
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