2017,02,01, Wednesday
![]() ![]() ローヌ地方の白ワイン用葡萄として有名なマルサンヌはルーサンヌと共によく知られる存在ですが、何とこの2つの葡萄には親子関係が認められるとのこと。 先ずは先代 VIVC のパスポートデータをご覧下さい。 シノニムは18有りコピーさせて頂くと AVILLERAN AVILLERON CHAMPAGNE PIACENTINA ERMITAGE ERMITAGE BLANC ERMITAZH GROSSE ROUSSETTE HERMITAGE JOHANNISBERG MARSAN BELYI MARSANNE BLANCHE MARZANNE METTERNICH ROUSSEAU ROUSSETTE DE SAINT PERAY ROUSSETTE GROSSE WHITE HERMITAGE ZRMITAZH 2009年4月当時はルーサンヌとの親子関係については一切触れられていませんでした。 次に新しいデータベース VIVC2 はこちら、シノニムは2つだけ増えて20有り、追加されたのは次のシノニムです。 MARSAN MARSANNE DROME ペディグリーの欄には何も記載ありませんが、その下 Parent - offspring relationship YES 「イエス」をクリックするとこちらが現れます。即ち次の3つの葡萄と親子関係が認められるとのことです。(末尾の数字は VIVC2 の整理番号) PLANT DE PARER 24270 ROUSSANNE 10258 ROUSSETTE D'AYZE 10265 プラン・ド・パラはフランス原産のワイン用白葡萄、その次が件の葡萄ルーサンヌであり、3つ目は拙ブログのこちらで取り上げているルセット・ダイズであります。 またルーサンヌの現在のパスポートデータはこちらで、同じようにペディグリーの欄のオフスプリング・リレイションシップの「イエス」をクリックするとマルサンヌ1つだけが示されます。 つまりマルサンヌとルーサンヌはどちらが親でどちらが子孫かは判らないものの親族関係であるのは間違いないということであります。 マルサンヌとルサンヌが親子の間柄となると出来てくるワインはそれなりに似通った味香りになる可能性が高いと思われますが如何でしょうか。昔は優勢が伝えられたマルサンヌ、ところが近年評判良いのはルサンヌ。しかしながら遺伝子解明が進みこれら2つはルーツが同じとなれば過去の葡萄品種論争は何だったのでしょうか。葡萄の違いで味が変わるというより醸造のテクニックで味香りが左右されるということでしょうね。 拙ブログでは4年前こちらで取り上げています。新旧のブログをご覧頂けると葡萄の親子関係などが次第に判明していることがお分かり頂けるはずです。 何度も申し上げますが、葡萄の遺伝子解明はまだまだ途上の段階であり、どんでん返しがある可能性も残されています。ネットの情報は常に最新のものを取り入れる必要があると思います。 |
コメント
ルーサンヌをサヴォアで育てたものがベルジュロン(Bergeron)と言われていますよね。ROUSSETTE D'AYZEが、マルサンヌと親子関係ならば、このあたり、みんな親戚ですね。
| debussy |2017/02/07 02:13 PM |
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