ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Len de l'El B




ラン・ド・レルと読む白葡萄。これはアペラシヨン・ガイヤックならびにアペラシヨン・ガイヤック・プルミエール・コートという2つのアペラシヨンだけに使われる葡萄で、他のアペラシヨンのワインには使えない。

しかし例外があり、ガイヤックの一部の白ワインは当該葡萄を使うことは出来ない

詳しくは拙ブログのこちらで述べたが、アペラシヨン・ガイヤックの生産物(produit)は次の10種。

1. Gaillac blanc ガイヤック・ブラン
2. Gaillac blanc primeur ガイヤック・ブラン・プリムール
3. Gaillac doux ガイヤック・ドゥー(白甘)
4. Gaillac méthode ancestrale ガイヤック・メトード・アンセストラル(古式製法泡)
5. Gaillac méthode ancestrale doux ガイヤック・メトード・アンセストラル・ドゥー(古式製法甘泡)
6. Gaillac mousseux ガイヤック・ムスー(瓶内第2次醗酵による製法の泡)
7. Gaillac rosé ガイヤック・ロゼ
8. Gaillac rouge ガイヤック・赤
9. Gaillac rouge primeur ガイヤック・赤・プリムール
10. Gaillac vendanges tardives ガイヤック・ヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘・白甘)

ラン・ド・レルを使えないガイヤックの白ワインとは次の2つである。

4. Gaillac méthode ancestrale ガイヤック・メトード・アンセストラル(古式製法泡)
5. Gaillac méthode ancestrale doux  ガイヤック・メトード・アンセストラル・ドゥー(古式製法甘泡)

理由は以前のブログから次の通り

d) - Les vins mousseux susceptibles de bénéficier de la mention « méthode ancestrale » sont issus des cépages mauzac B et mauzac rose Rs.

メトード・アンセストラル古式製法で造られる発泡性ワインはモーザックモーザック・ロゼの2種類だけ。

4. 5. がこれに該当。

ではラン・ド・レルを主要葡萄とするガイヤックの白ワインは纏めてみると次の通り。

1°- Encépagement
a) - Les vins blancs tranquilles et les vins mousseux blancs sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : len de l’el B, mauzac B, mauzac rose Rs, muscadelle B ;
- cépages accessoires : ondenc B, sauvignon B.

スティルワインの白、瓶内第2次醗酵を行う発泡性の白ワインに使われる葡萄は

主要葡萄:ラン・ド・レル、モーザック、モーザック・ロゼ、ミュスカデル
補助葡萄:オンダンク、ソーヴィニョン・ブラン

上の1. 2. 3. 6. がこれに該当。

さらに

e) – Les vins susceptibles de bénéficier de la mention « vendanges tardives » sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : len de l’el B, ondenc B ;
- cépages accessoires : mauzac B, mauzac rose Rs, muscadelle B.

ヴァンダンジュ・タルディヴ製法で造られるワインには

主要葡萄:ラン・ド・レル、オンダンク
補助葡萄:モーザック、モーザック・ロゼ、ミュスカデル

最後の10. がこれに該当。

そしてアペラシヨン・ガイヤック・プルミエール・コートはガイヤックの神髄とも云えるワインで白ワインに限られたアペラシヨンである。タルヌ川の右岸の 11 のコミューンに葡萄畑は限られる。

葡萄規定は次の通り。

Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : len de l’El B, mauzac B, mauzac rose Rs, muscadelle B ;
- cépages accessoires : ondenc B, sauvignon B.

b) - La proportion de l’ensemble des cépages principaux est supérieure ou égale à 50 % de l’encépagement.

アペラシヨン・ガイヤック・プルミエール・コートの主要葡萄はラン・ド・レル、モーザック、モーザック・ロゼ、ミュスカデルで補助葡萄としてオンダンク、ソーヴィニョン・ブラン。主要葡萄の栽培比率は 50% 以上。

さてラン・ド・レルを使うことの出来るワイン、IGP も含めてこちらに一覧がある。上記の通りアペラシヨンとしては2つで、プロデュイではガイヤック関連が5つ、ガイヤック・プルミエール・コートが1つなので6つ表記されているのが確認出来る。

その中で余り見掛けないのが IGP Côtes du Tarn Blanc Surmûri 。これは欧州共同体に於けるワインラベル表示規制の改革により生まれたカテゴリーであり、Vin de raisin surmûri 日本語に置き換えると過熟葡萄原料ワインのことである。

アペラシヨン・ガイヤックでの注意点は赤・ロゼと白ワインの範囲が異なること、アペラシヨン・ガイヤック・プルミエール・コートは白ワインに限られること、またその範囲はアペラシヨン・ガイヤックの白ワインの範囲内のタルヌ川右岸の11コミューンに限られると云うこと。そして主たる葡萄は当該葡萄ラン・ド・レルであるということ。

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| 06:03 PM | comments (0) | trackback (x) |
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