ワインと葡萄

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Cabernet franc N



フランス政府の公式葡萄目録よりアルファベット順にフランスで栽培される葡萄について書いています。本日より「C」から始まる葡萄になります。
画像はフランスで栽培される葡萄のサイトのこちらから拝借致しました。

カベルネ・フラン、あまりにも有名なボルドーの黒葡萄ですがこの葡萄の率合いが高い有名ワインといえば、シャトー・シュヴァル・ブランとボルゲリのパレオ・ロッソでしょうか。もちろんロワールの赤ワインの殆どはこの葡萄がメインで使われています。

カベルネ・フランの VIVC によるパスポートデータはこちら、シノニムは現時点で86も報告されています。重要と思われるシノニムはフランスの葡萄に詳しいサイトからこちらを開いてご覧下さい。ジロンド県ではブーシェまたはブルトン、南西地方のマディランやチュルサンではグロ・ブーシェやブーシー、ピレネー地方ではAchéria アシェリア、バスクではオンダラビ・ベルツァもしくはノワール・ド・フォンタラビ、オルレアンではノワール・デュールと呼ばれているみたいです。

さて現時点でカベルネ+某という正式名称を持つ葡萄は27もあります。中でもカベルネ・リオンカベルネ・サントリーなる葡萄は日本で生まれたもの。ですがカベルネ・フランと深く関わる葡萄といえばカベソー、カベルネ・ソーヴィニョンの他カベルネ・グダブル(Cabernet Franc ×Crouchen )、カベルネ・モラヴィア(Cabernet Franc × Zweigelrebe Blau )ぐらいであとの殆どはカベルネ・ソーヴィニョンと某の交配、あるいはカベルネとは何の関わり合いのない葡萄もあるので要注意であります。
ちなみにカベルネ・リオンは甲州三尺を母、カベソーを父として人工交配させたものでヴィティス・ヴィニフェラ、カベルネ・サントリーはブラック・クイーンを母、カベソーを父として生まれたものでこちらは種間交雑。

CABERNET BLANC 22355
CABERNET BLANC 10551
CABERNET CANTOR 20008
CABERNET CARBON 20007
CABERNET CAROL 20006
CABERNET COLONJES 22826
CABERNET CORTIS 20005
CABERNET CUBIN 20004
CABERNET DEL CLETO 40345
CABERNET DIANE 24789
CABERNET DORIO 20003
CABERNET DORSA 20002
CABERNET FRANC 1927
CABERNET GOUDABLE 1928
CABERNET GRIS 10552
CABERNET HANDIA 20993
CABERNET JURA 22328
CABERNET LION 17618
CABERNET MALBEC 1 14809
CABERNET MALBEC 2 14810
CABERNET MALBEC 4 14811
CABERNET MITOS 15499
CABERNET MORAVIA 17104
CABERNET NOIR 23232
CABERNET PFEFFER 40682
CABERNET SAUVIGNON 1929
CABERNET SUNTORY 14812

でも単にCABERNET を正式名称としている葡萄の存在は確認されていません。従って今のところ、カベルネの原種というのはこのカベルネ・フランを指すはずです。

さてこのカベルネ・フラン 100% を規定しているロワールのアペラシヨンが存在します。トゥーレーヌの東 AOC オルレアンの領域内の Cléry-Saint-André クレリ・サン・タンドレ, Mareau-aux-Prés マロー・オー・プレ, Mézières-lez-Cléry マジエール・レ・クレリ, Olivet オリヴェ, Saint-Hilaire-Saint-Mesmin サン・ティレール・サン・メマンのコミューン (これらはすべてロワール河の左岸)だけに絞ったAOC オルレアン・クレリであります。

AOC オルレアンは赤・ロゼ・白とワインはありますが AOC オルレアン・クレリは赤ワインだけのアペラシヨン。AOC オルレアン赤ワインの葡萄はピノ・ムニエ(70% ~90%)とピノ・ノワール(10% ~30%)であります。つまりオルレアン・クレリはカベルネ・フラン、クレリの付かないオルレアンの赤ピノということで全く異なったタイプのワインであるということ。

念のため AOC オルレアンの範囲はこちら、AOC オルレアン・クレリの範囲はこちらです。

もちろんロワールのトゥーレーヌ地区のアペラシヨンのブールギュイ、シノン、トゥーレーヌそしてサン・ニコラ・ド・ブールギュイの赤ワインは100% カベルネ・フランで造られているものは存在します。トゥーレーヌ地区だけではなくアンジュー、ソミュールなどでもまた然り。

ただ法律ではカベソーを補助品種として使えるようになっているので法律上カベルネ・フランのモノ・セパージュとしているのはAOC オルレアン・クレリだけということに相成ります。

カベルネ・フランはボルドーとその周辺地域でも大量に栽培され、南西地方あるいはラングドックなどでも栽培されています。

カベルネ・フランのフランスでの栽培面積は 2011年の統計によると 35,650ha 、黒葡萄に限って申し上げるとフランス6位であり、最大の栽培面積を誇るのがメルロー・ノワールで 114,015ha 。2位はグルナッシュ・ノワール正式名称ガルナッチャ・ティンタ 87,968ha 、3位にシラー 66,411ha 、4位カベルネ・ソーヴィニョン 53,024ha 、5位カリニャン・ノワール 43,228ha 、7位ピノ・ノワール 30,700ha 、8位ガメイ・ノワール 28,719ha 、9位ソンソー 18,709ha 、10位はピノ・ムニエで 11,090ha のはずです。

カベルネ・フランをメインに使うアペラシヨンについてはこちらのサイトをご覧下さい。

つづく
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