ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Bouchalès N

ブシャレと読むように思っていましたが Forvo のこちらを開いてお聞き頂ければ「ブシャレス」と聞こえるように思います。末尾の「s」は発音するかしないか、意見が分かれると思いますが。

画像はフランスで栽培される葡萄のサイトのこちらから拝借しました。

拙ブログではこちらでご紹介申し上げました。そのときにお知らせしましたがブシャレ(ス)は正式名称でしてボルドーでの呼び名はプロロンジョー、改正前のアペラシヨン・ブライの法令がネット上に残っていたのでウェブ魚拓を取りました。こちらです。旧法アペラシヨン・ブライ赤ワイン用葡萄規定だけコピーさせて頂くと

Décret du 4 octobre 1996 relatif à l'appellation d'origine contrôlée "Blaye"

Art. 2. - 1. Les vins rouges ayant droit à l'appellation d'origine contrôlée "Blaye" doivent provenir des cépages suivants, à l'exclusion de tous autres : Cabernet, Merlot, Malbec, Prolongeau, Cahors, Béguignol, Verdot.

どうですか、ちゃらんぽらんでしょう!
赤ワイン用葡萄は「カベルネ、メルロー、マルベック、プロロンジョー、カオール、ベギニョル(BEQUIGNOL の間違い)、ヴェルド」との規定であります。法令文言にあってはならないはずの間違った固有名詞、また葡萄の名前はシノニムで表現するなど散々の為体であります。

このような葡萄規定であったからこそ、法令改正のときに、そのシノニムで表現された葡萄名から正式名称は何かとお役人は模索したはずであります。

旧法の葡萄規定を正式名称に置き換えると次のようになるはず。

赤ワイン用:CABERNET SAUVIGNON, CABERNET FRANC, MERLOT NOIR, COT, BOUCHALES, JURANCON NOIR, BEQUIGNOL, VERDOT PETIT

旧法のアペラシヨン・ブライ赤ワインに使える葡萄はカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロ・ノワール、コット、ブシャレス、ジュランソン・ノワール、ベキニョルそしてヴェルド・プティ。

ところが改正後の葡萄規定はこちら

V. . Encepagement
1° - Encepagement :
Les vins sont issus des cepages suivants :
- cepages principaux : cabernet-sauvignon N, cabernet franc N, et merlot N ;
- cepages accessoires : carmenere N, cot N (ou malbec) et petit verdot N.
2° - Regles de proportion a l’exploitation :
La proportion des cepages principaux est superieure ou egale a 50 % de l’encepagement.
La proportion de l’ensemble des cepages carmenere N et petit verdot N est inferieure ou egale a 15 % de l’encepagement.
La proportion du cepage carmenere N est inferieure ou egale a 10 % de l’encepagement.
La conformite de l’encepagement est appreciee sur la totalite des parcelles de l’exploitation produisant le vin de l’appellation d’origine controlee.

アペラシヨン・ブライの新葡萄規定は
主要品種:カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロ(併せて50%以上)
補助品種:カルメネール、コット、ヴェルド・プティ(カルメネールは単体で10%以下、カルメネールとヴェルド・プティを併せて15%以下)

あれれ? 以前の規定にあったブシャレス、ジュランソン・ノワールそしてベキニョルは削除され、新たにカルメネールが加えられてしまいました。これって伝統を重んじるワインの世界でありなのでしょうか?

この葡萄のシノニムは現在のところ39あるそうです。2年前のデータ(シノニムは38)はこちら、現在はこちらですが並べますと

AUBET
BOUCHALES A BUZET
BOUCHALES CHEDY
BOUCHALETS
BOUCHARES
BOUCHEDEY
BOUCHERES
BOUISSALET
BOUSCALES
BOUSCARES
BOUYSSALET
CAPBRETON ROUGE
CAYLA
CRAPPUT
CRAPUT
CUJAS
ESPARBASQUE
GRAPPU
GRAPPU DE LA DORDOGNE
GRAPPUT
GROS BOUCHALES
GROS BOUCHARES
GROS DE JUDITH
GROS GRAPPU
GROS MARTHY
GROS MARTY
GROS MAURE
GROS MOL
JEANJEAN
NEGRASSE
PICARDAN
PICARDAN NOIR
PIQUARDAN
PLANT TOUZAN
PROLONGEAU
PRUEYRAS
QUEUEFORT
TOUSSAN
TOUZAN

シノニムからフランス以外では栽培されていないと思います。

さてこの葡萄ブシャレ(ス)を使ったワインは結構あります。アペラシヨンを有するワインでは見掛けませんが赤・ロゼに多いみたいで検索すると数多くヒットします。例えばこちらの赤ワインはブシャレ(ス)8割とメルロー・ノワール他プティ・ヴェルドやコットなど(ひょっとしてベキニョルやジュランソン・ノワールも含まれるかも)2割のブレンドでテーブルワインのカテゴリーに属するものです。サイトには2012年というヴィンテージ表記が見えますが、ヴァン・ド・ターブルなのでエチケットにヴィンテージの記載は出来ないはずです。

平均樹齢130年という葡萄から造られたワイン、飲んでみたいとは思われませんか?

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| 02:48 PM | comments (0) | trackback (x) |
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