ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Arrufiac B

画像は VIVC のこちらから拝借致しました。

「Arr」で始まるフランス語の単語はなかなか発音が難しいと思いますが、Forvo の発音はこちらを開いてお聞き下さい。アリュフィアックと表記しておきます。

拙ブログではこちらで取り上げました。フランス葡萄に詳しいサイトはこちら、またフランスで栽培される葡萄のサイトはこちらをご覧下さい。

アリュフィアックは古くからフランス南西部アドゥール川流域に育つ葡萄とのこと。アドゥール川とはピレネー山脈中部に水源を持ちバイヨンヌを経てビスケー湾に流れる川です。即ちバスク地方の地葡萄という訳。

アリュフィアックですが VIVC のパスポートデータを見ると17例シノニムがあります。コピーさせて頂くと

AMBRE
ARAFIAT
ARREFIAC
ARREFIAT
ARRUFFIAC
ARRUFFIAT
ARRUFIAT
ARUFIAT
BOUISSELET
RAFFIAC
RAFFIAT
REFIAT
ROUFFIAC FEMELLE
RUFFIAC
RUFFIAC BLANC
RUFIAT
ZURIZERRATIA

このアリュフィアックは現在1つのアペラシヨン SAINT-MONTで必須品種として、また別のアペラシヨン PACHERENC DU VIC-BILH では補助品種として法令に取り上げられています。これについては拙ブログをご一読頂ければお分かり頂けると思います。

ちなみに De vignes en vins... のサイトはこちらをご覧下さい。このサイトでは IGP の葡萄規定は無視というか、AOC のワインに使われる葡萄のみ取り上げています。

ですが例のサイトは IGP Ariège 、IGP Atlantique 、IGP Côtes de Gascogne 、同じく IGP Périgord に於いて主品種で使われるとしています。もちろん cépage complémentaire 必須もしくは補完品種として AOC Saint-Mont に、またcépage accessoire 補助品種として AOC Pacherenc du Vic-Bilh という記載はあるのですけどね。

それでは何故このサイトが IGP アトランティク、IGP ペリゴールに固執するのか調べてみました。IGP アリエージュ、IGP コート・ド・ガスコーニュの葡萄規定に共通する法令文言を調べてみました。

先ずは IGP アトランティク の葡萄規定の冒頭だけをコピーさせて頂くと

5 Encépagement
Les vins bénéficiant de l’indication géographique protégée « Atlantique » sont produits exclusivement à partir des cépages suivants: 

次に IGP ペリゴール

5 Encépagement
Les vins bénéficiant de l’indication géographique protégée « Périgord » sont produits exclusivement à partir des cépages suivants:

そして IGP アリエージュ

5 Encépagement
Les vins blancs bénéficiant de l’indication géographique protégée « Ariège » sont produits exclusivement à partir des cépages suivants:

さらに IGP コート・ド・ガスコーニュ

5 Encépagement
Les vins bénéficiant de l’indication géographique protégée « Côtes de Gascogne » sont produits exclusivement à partir des cépages suivants:

お分かりですね。このサイトでは葡萄規定の冒頭分が共通する場合、「exclusivement」という単語があれば、それに敏感に反応しているわけです。即ち sont produits exclusivement à partir des cépages suivants: に続く葡萄すべてを主品種として分類している訳です。またこの冒頭部分が共通する IGP の法令ですが、その後に続く葡萄の名前は非常に多く、そんなに沢山主要品種が存在するとはとても考えられません。

ここで IGP アトランティクの法令から第1章第7条第2項に注目下さい。必要と思われる部分をコピーさせて頂くと

7.2 – Spécificité du produit 生産物の特異性

L’IGP « Atlantique » se décline dans les 3 couleurs avec une majorité de vins rouges (50 %), et des vins blancs et rosés en proportions équivalentes (25%).
Les cépages utilisés sont majoritairement les cépages traditionnels du sud-ouest représentés, pour les vins rouges et rosés, par le merlot N, le cabernet-sauvignon N, le cabernet franc N et le cot N (ou malbec) et, pour les vins blancs, par le sauvignon B, le sémillon B et l’ugni blanc B.

つまり南西地方の伝統的な葡萄として、赤およびロゼに使われる大半はメルロー、カベソー、カベルネ・フランとコットであり白ワインも大半がソーヴィニョン・ブラン、セミヨンそしてユニ・ブランである訳です。

ですから本来南西地方のワインである IGP アトランティクの主要品種として扱われるべきはこれらの葡萄、赤・ロゼ用ではメルロー、カベソー、カベルネ・フラン、コット、白ワイン用ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ユニ・ブランであって法令の葡萄規定は現状を無視したものであると考えます。


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| 03:23 PM | comments (0) | trackback (x) |
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