ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château Lestage Simon 2005 AC Haut-Médoc
シャトーの名前にも取り入れられている「シモン」は人物の名前であり、このシャトーを有名にしたのは元所有者の故シャルル・シモン(Charles Simon)氏であります。拙ブログではこちらでその1995年ヴィンテージを取り上げています。当時のお話しも書いてますのでよろしければご一読の程お願い致します。

現在このシャトーはネゴシアンが所有していますが昔1990年ヴィンテージが「メドックのペトリュス」と評判を得たため、未だに名前をそのまま使っているのでしょうね。

1980年代1990年代の半ばまでは多くの3つ星レストランのワインリストにその名がありました。シャルル・シモンと親しかったのはタイユヴァンの故ジャン・クロード・ヴリナ氏でありました。

一時評判を落としたものの現在はミッシェル・ロラン氏をコンサルタントとして招き入れ最近の評価は高くなった模様です。

アペラシヨンはオー・メドックですが、オー・メドックとメドックの領域について殆どの方が勘違いされています。オーメドックはこのシャトーの存在するコミューン、サン・スーラン・ド・カドゥルヌを北限としボルドー市内の手前までの範囲とし、サン・スーラン・ド・カドゥルヌ以北のジロンド河口付近までの地域をメドックであると信じて疑わない人が多いのです。

これは大きな間違いであります。

メドックとは河口からボルドー市内までのジロンド左岸寄りの殆どのコミューンをその範囲とし、河口周辺だけではなくボルドー市内に程近い Salaunes というコミューンも含みます。 従って河口に近い部分だけがメドックでそれ以南のポーイヤックやサン・ジュリアンそしてマルゴーなどを含む有名どころはすべてオー・メドックというのは認識違いであります。

アペラシヨン・メドックを名乗れるコミューンはこちら、アペラシヨン・オー・メドックを名乗れるコミューンはこちらの地図をご覧下さい。

コミューン・サローヌの位置をご確認下さい。このサローヌはボルドー市内に近い所謂南部にありますがアペラシヨンはメドックなのです。ボルドー市内に近いにも拘わらずアペラシヨン・オー・メドックは名乗れない訳です。


さて開けてみましょう。保管状況が良かったのでコルクの形状は歪ではありません。液体に触れた部分だけが濃い着色で横漏れなど一切ありません。コルクの両端には○で囲んだ2005の印字があります。

瓶の内側には澱がこびり付いており慎重に抜栓する必要がありそうです。コルクを抜いた瞬間にボルドーワインとしては固い香りが漂いますが、明らかに上品な香りであることに気付きます。

グラスに注ぐと綺麗な赤色を呈します。澱は殆ど固まっているので濁りません。

口に含むと昔のレスタージュ・シモンとは異なりますが特有のしっかりした酸が感じられ、熟成のお陰でしょうか甘酸のバランスが纏まっておりとても飲みやすい状態に仕上がっています。

交雑種の三重県産国産牛のフィレと薩摩牛と命名された「4等級以上」という黒毛和種モモ肉の部位で申し上げると「ランプ」を比べながら食します。フィレは薄切り大蒜を極弱火で炒めたオイルを使いフライパンで焼き、ランプは叩きにします。

フィレのグラム当たりの単価はほぼ倍なのですがワインと相性の良かったのはお安い方のランプ。付け合わせは黄色い馬鈴薯を使ったサラダとコールスロー。

人それぞれ好みは色々ですが私の場合歩留まりの悪い熟成牛・ドライエージングビーフ(黴の付いた部分は当然食しませんので)より、小割りした肉をパックしたまま氷温熟成させた方が好みであります。

肉は冷蔵庫から出して常温に戻すことが肝要で、私の場合軽く塩胡椒して餅焼き網で表面を炙ります。何もつけないで美味しい肉が「ええ肉」でありタレなど必要ありません。ワインと合わないお肉は質がそれなりと云うことでしょう。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 10:50 AM | comments (0) | trackback (x) |
コメント

PAGE TOP ↑
コメントする








絵の中の文字を入力して下さい:



PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::Château Lestage Simon 2005 AC Haut-Médoc
All Rights Reserved./Skin:oct