ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Carla N
フランス政府公式葡萄カタログ食用編カルディナルの次に並んでいるのは「カルラ」という名の黒葡萄です。カレラと違います、カルラですけど画像をお借りしているこちらのサイトを見るとそのオリジンについて次の説明があります。コピーさせて頂くと

Cette variété a été obtenue en 1958 par l’INRA en croisant le Cardinal Rg et l’Alphonse Lavallée N.

即ち1958年フランス農学研究所に於いて(前述の)カルディナル(母)とアルフォンス・ラヴァレ(父)の交配により生まれた葡萄とのこと。

こんな交配が意味あるのか私には不思議ですが、カルディナルは昨日申し上げた通りアルフォンス・ラヴァレを母、ケニギン・デア・ヴァインガエルテンを父として生み出された葡萄であります。そのカルディナルにまたアルフォンス・ラヴァレを掛け合わせるとは・・・。命名も (Car)dinal +Alphonse (La)vallée = Carla という、2つの葡萄名から取って付けたような付け方で、姑息な手法としか云えません。

VIVC のパスポートデータはこちら、原産国は当然ですがフランス。果皮色ルージュと果皮色ノワールを掛け合わせると結果として生まれた葡萄の果皮はとのことです。

まあモンペリエのフランス(国営)農学研究所が造り出した葡萄ですからフランス農水省が公式登録するのは不自然ではありませんが、実際その栽培面積はフランス全土で僅か 0.5ha とは情けないではないか!

元祖のサイトを見るとフランス農水省の葡萄目録に登録されたのは1989年のこと。それほど重要な食用葡萄ではないと考えますが如何でしょう。


| ワイン雑感 |
| 02:16 PM | comments (4) | trackback (x) |
コメント
はじめまして。食用のぶどうについてあれこれ調べているうちにこちらにたどり着いた者です。
アルフォンス・ラバレーの親である「KARISTVALA KOLKHURI」についてですが、
日本で「グローコールマン」と呼ばれてるぶどうのようですね。
瀬戸ジャイアンツの親であるグザルカラーという葡萄がカッタクルガン×グローコールマン(ドドレラビ)ですが、VIVCによると「KARISTVALA KOLKHURI」と表記されておりますので。

カルラの戻し交配につきましては、食用葡萄によく見られる手法ですね。
巨峰系の翠峰や高妻などはピオーネ×センテニアルですし、伊豆錦はピオーネ×カノンホールマスカット。
甲斐路系のウインク・甲斐乙女は(甲斐路×紅アレキ)×甲斐路です。
(セネカ×ピッテロビアンコ)×ピッテロビアンコのゴールドフィンガーという葡萄もあります。
特に巨峰系は4倍体の葡萄が限られていることもあり、近親の交配が多いように思います。
| Synonym |2014/02/08 05:39 PM |
Synonym さま

ご投稿有難うございます。

早速ですがアルフォンス・ラヴァレの母親に相当する葡萄はKHARISTVALA KOLKHURI であり、貴殿の仰る葡萄とはスペルが異なります。
KHARISTVALA KOLKHURI は何と読むのか、グルジア語のはずですので私には理解出来ませんが、そのシノニムの中に

GRO KOL MAN
GRO KOLMAN
GROS COLMAN
GROS COLMAN BLACK
GROS COLMAR

と似たような5つが載っていますので日本ではそう呼ばれているのかも知れません。

私が申し上げたいのは葡萄の名前はカタカナ表記すると問題が多いので、なるべく本来の言語で表記すべきであると云うことです。

ちなみに登録名称SETO GIANTSの母親はGUZAL KARA でありグザル・カラとカタカナ表記するはず。そのGUZAL KARA の父親に相当するのがKHARISTVALA KOLKHURIと登録されています。

ご確認の程お願い申し上げます。
| Georges |2014/02/08 06:39 PM |
お返事ありがとうございます。

Georgesさまの記事
http://dks.moo.jp/winebp/index.php?e=3145
も確認して頂きたいのですが、
VIVCのアルフォンス・ラバレーのデータ
http://www.vivc.de/datasheet/dataResult.php?data=349
によると
「Original pedigree」欄には「KARISTVALA KOLKHURI X MUSCAT HAMBURG」と書かれておりますが、
「Prime name of pedigree parent 1」には「KHARISTVALA KOLKHURI」と書かれております。
読み方は分かりませんが、スペルも似ておりややこしいです。
また、「KHARISTVALA KOLKHURI」のデータではSynonymに「KARISTVALA KOLKHURI」とは書かれておらず
(よく似たスペルのものはあるのですが)
余計に混乱を招いているのだと思います。

ただ、この二つの葡萄は同じもので、日本のスーパーで「グローコールマン」「コールマン」として売られているものということは間違いなかろうかと思います。

そして、前回言い忘れたのですが・・・
フランスではどうなのかわかりませんが、アメリカでは両親の名を取って命名するものがわりとよくあるようです。
「CYNTHIANA」×「CONCORD」で「CYNCON」とか
「THOMPSON SEEDLESS」×「CONCORD」で「THOMCORD」とか
「CAMPBELL EARLY (4N)」×「NIAGARA (4N)」で「NIABELL (4N)」とか・・・
| Synonym |2014/02/09 07:13 PM |
Synonym 様

ご指摘有難うございます。

まず VIVC の表記について申し上げると、交配もしくは交雑により誕生した葡萄についてその両親の葡萄名称は、交配もしくは交雑を行った研究所の所在地で一般的に使われた名称を表記するのが通例となっています。アルフォンス・ラヴァレの場合は

Original pedigree  KARISTVALA KOLKHURI × MUSCAT HAMBURG

と表記されています。父親は本来 MUSCAT DE HAMBURG もしくはMuscat de Hambourg となるはずですが・・・ VIVC のこの項を担当した人物が間違ったのではないでしょうか? 母親もそんな理由でスペルを間違ったまま入力したと考えます。

で、その下は上記で示された葡萄の「本来の名称」が表記されます。

Prime name of pedigree parent 1  KHARISTVALA KOLKHURI
Prime name of pedigree parent 2  MUSCAT HAMBURG

となっています。これは「本来の名称」私は「正式名称」と呼ばせて頂いてますがこの2つは正しい表記です。

さてオリジナルペディグリーにあるKARISTVALA KOLKHURI は VIVC の葡萄の名前検索してもそれに相当する葡萄は見付かりません。検索結果は0と出てきます。即ちこの名称の葡萄は存在しないと云うことです。

拙ブログも名称を改め書き直ししたいと思います。
| Georges |2014/02/10 11:07 AM |

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