ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Cardinal Rg
久し振りにフランス農水省が公式登録している所謂「フランスの葡萄カタログ」からワイン用ではなく生食用とされる葡萄について取り上げます。

本日のお題は末尾にルージュ即ち赤い果皮色という略号を伴う「カルディナル」英語読みすれば「カーディナル」でしょうか(意味は何と枢機卿)。ちなみに何故枢機卿かと申しますと枢機卿の衣装の色(赤)が葡萄の果皮色と同じ事に由来するそうです。画像はフランス農水省関連サイトからお借りしました。

先ずはそのサイトを見るとフランスの葡萄ではなくカリフォルニアに於いて E. Snyder と F. Harmon という2人の人物が la Reine des vignes B と l’Alphonse Lavallée N の交配により造り出した葡萄という事が後のモンペリエでの遺伝子的解析により判明したとなっています。

VIVC のパスポートデータはこちら、交配は RIBIER × REINE DES VIGNES となっていますがリビエールとはALPHONSE LAVALLEE のシノニムの一つでレーヌ・デ・ヴィーニュは KOENIGIN DER WEINGAERTEN のシノニムの一つです。従って正式名称で申し上げるとカルディナルは母アルフォンス・ラヴァレ、ハンガリー原産の父ケニギン・デア・ヴァインガルテンの交配種という事になります。後者のKOENIGIN は恐らく königin (女王)のはずです。

VIVC の弱点でしょうか、原語ではなく英語読みに変換しているため、時として意味不明な単語となってしまう可能性があります。

さて母のアルフォンス・ラヴァレについては拙ブログで何度も登場しましたが父のケニギン・デア・ヴァインガルテンはどんな葡萄でしょうか。

画像はこちら、全長 25cm 程の大きな房です。オリジナル・ペディグリーは DATTIER DE BEYROUTH × PERLE VON CSABA 、ダティエ・ド・ベイルスとペルル・フォン・チャバの交配種となっていますが正式名称で云う AFUS ALI というレバノン原産の白葡萄とハンガリー原産の PERLE VON CSABA の交配種です。これはミュスカの系統の交配種なので所謂マスカットの類だと思って下さい。

ケニギン・デア・ヴァインガルテンの系図はこちらにあります。

本題のカルディナル、ヨーロッパ諸国では結構人気のある赤色葡萄の様子で各国の政府が登録しています。こちらの栽培面積を見るとフランスでは1968年の1,483ha をピークに徐々に減り 2008年では 227ha となっています。また VIVCのデータではフランス以外に広く栽培されている事が分かります。

画像は元祖のサイトにもございます。

ヨーロッパでは人気の食用葡萄カルディナル、そこそこ美味しいのでしょうね。


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