ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Roussette d'Ayze
Roussette d'Ayze B

フランス語の発音は Forvo からこちらを開いてお聞き下さい。カタカナ表記するとルセット・デイズでしょうか。Forvo のこちらも参考のためお聞き下さい。ですが Ayze は方言かも知れませんけど「アイズ」と発音する場合があるので当サイトではルセット・ダイズを採用したいと思います。

画像は元祖のサイト新フランス葡萄のサイトにあるものの、葡萄房の画像はよく見ると同じであることが分かります。後者によると 2011年現在フランス全土で僅か 1ヘクタールのみの栽培となっています。

VIVC のパスポートデータはこちら、シノニムは13例、1958年から 2006年までのフランスでの栽培状況はこちらをご覧下さい。最新のデータは上記の通りですけど。

さてこの葡萄は AOC サヴォワのとき何度か拙ブログでも取り上げましたが De vignes en vins... のサイトでは AOC ヴァン・ド・サヴォワの補助葡萄となっています。アペラシヨン・サヴォワ(ヴァン・ド・サヴォワ)は地域がバラバラで葡萄構成もバラバラ、とても分かり難いのでこの葡萄がどのデノミナシヨンに使えるか、順番に検証したいと思います。この葡萄が使えるデノミナシヨンのみ表記します。

先ずは何も伴わないサヴォワもしくはヴァン・ド・サヴォワの非発泡性白ワイン

Vins tranquilles blancs
aligote B, altesse B, chardonnay B, jacquere B, mondeuse B, velteliner rouge precoce Rs, et :
- pour le departement de la Haute-Savoie : chasselas B, gringet B, roussette d’Ayze B ;
- pour le departement de l’Isere : marsanne B, verdesse B.

アペラシヨン全域ではアリゴテ、シャルドネ・ブラン、ジャケール、モンドゥーズ・ブランシュ、ヴェルトリナー・ルージュ・プレコスそしてオート・サヴォワ県ではシャスラ・ブラン、グランジェ、ルセット・ダイズ、イゼール県ではマルサンヌとヴェルデスとなっています。
ということは補助葡萄ではありません

Vins mousseux ou petillants blancs ou roses
aligote B, altesse B, chardonnay B, gamay N, jacquere B, mondeuse B, mondeuse N, pinot N, velteliner rouge precoce Rs, et :
- pour le departement de la Haute-Savoie : chasselas B, gringet B, molette B, roussette d’Ayze B ;
- pour le departement de l’Isere : marsanne B, verdesse B.

次に泡の白とロゼについてはアリゴテ、アルテス、シャルドネ・ブラン、ガメイ・ノワール、ジャケール、モンドゥーズ・ブランシュ、モンドゥーズ・ノワール、ピノ・ノワール、ヴェルトリナー・ルージュ・プレコスと、オートサヴォワ県ではシャスラ・ブラン、グランジェ、モレット、ルセット・ダイズ、イゼール県ではマルサンヌとヴェルデスが使えます。
ということでこちらでも補助葡萄ではありません

Denomination geographique complementaire ≪ Ayze ≫ (vins blancs tranquilles et vins blancs mousseux et petillants)
- cepage principal : gringet B ;
- cepages accessoires : altesse B, roussette d'Ayze B

サヴォワ+Ayze という地域名を伴うデノミナシヨン(白のスティルワインと白泡・白微泡)は主要葡萄がグランジェ、補助葡萄としてアルテスとルセット・ダイズ。このデノミナシヨンだけは補助葡萄となっていて

- La proportion du cepage gringet B est superieure ou egale a 50 % de l’encepagement de l’exploitation :
- La proportion de chacun des cepages accessoires est inferieure ou egale a 30 % de l’encepagement de l’exploitation.

栽培面積比率も上記の通りグランジェは 50%以上、アルテスとルセット・ダイズは各々 30%以下と規定されています。ということはかなり使っても良いと云うことですが補助葡萄に間違いありません。

Denominations geographiques complementaires ≪ Crepy ≫, ≪ Marignan ≫, ≪Marin ≫, ≪ Ripaille ≫
- cepage principal : chasselas B ;
- cepages accessoires : aligote B, altesse B, chardonnay B, gringet B, mondeuse B, roussette d’Ayze B, velteliner rouge precoce Rs.

最後にサヴォワ+クレピー、マリニャン、マラン、リパイユという地域名を伴うデノミナシヨンは主要葡萄がシャスラ・ブラン、補助葡萄としてアリゴテからヴェルトリナー・ルージュ・プレコスまでの葡萄、もちろん当該葡萄も含まれます。

Denominations geographiques complementaires ≪ Crepy ≫, ≪ Marignan ≫, ≪ Marin ≫, ≪ Ripaille ≫
La proportion du cepage chasselas B est superieure ou egale a 80 % de l’encepagement de l’exploitation

こちらではシャスラ・ブランが栽培面積比率で 80%以上とのことですのでもろに補助葡萄です。

このようにケース・バイ・ケースで「ヴァン・ド・サヴォワの補助葡萄」とは云えない訳です。ワインのサイトは星の数ほどありますが、検証しないで信じてしまうのはやめた方が良さそうです。

特に販売店が絡むサイトは自分の都合の良いようにしか書きません。自分が一番ワインを知っているみたいな表現を用いるサイトこそ信用出来ませんのでご注意下さい。

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