ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Marsanne B
Marsanne B

コート・デュ・ローヌ白ワインの主要品種として名高いマルサンヌ、本日はメジャーな葡萄品種の登場です。念のためフランス語の発音は Forvo からこちらを開いてお聞き下さい。日本では当たり前で通っているフランス語の間違った云い方、ワイン用語の読み方ですが、例えば Furmint や Dosage などは大恥をかかぬ前に改めたいものです。
特におかしいのはリキュール・デクスペディションを加えないシャンパーニュのことを「ノン・ドゼ」と普通で云えるのに「ドサージュ」って云って憚らないお方。

マルサンヌと好対照な葡萄品種はルサンヌですが昔々マルサンヌの方が美味しいワインが出来ると習ったものでありました。ところが現状はどうでしょうか?

1970年代ではコート・デュ・ローヌ白ワインと云えば一般的な物としてマルサンヌ、ルサンヌから作られた物であり特別(美味しい物)なのは(当時)稀少品種ヴィオニエによる物、即ちアペラシヨン・コンドリューとかシャトー・グリエという設定でありました。

当時の栽培面積を見ると例えば1968年のデータではマルサンヌ 268ha 、ルサンヌ 54ha に対してヴィオニエは僅か 14ha だったのです。

ところが時代は変わり 20世紀も末の 1998年ではマルサンヌ 1,121ha 、ルサンヌ 676ha に対して稀少品種だったと云われたヴィオニエはこの時点で 2,100ha とマルサンヌ+ルサンヌよりも広く栽培されるようになったのです。
最新の情報 2011年ではマルサンヌ 1,435ha 、ルサンヌ 1,629ha 、ヴィオニエは 5,419ha とマルサンヌ+ルサンヌの1.5倍以上の栽培面積となった訳です。

ですからコンドリューやシャトー・グリエなど珍重する必要は全く無くなったと申し上げたい。むしろマルサンヌで造られた白ワインこそ希少性が高いと云うことになった訳です。

さて画像をご覧下さい。

マルサンヌはかなり大きな葡萄の房を持っていますが VIVC のサイトからこちらを開いて「Zoom +」をクリックして拡大画像をご覧になればお分かり頂けるはずです。

ルサンヌはこちらを開いて下さい。一つの葡萄房の全長はマルサンヌ 25cm 程あるのにルサンヌは 15cm 程度しかありません。

これらに比べてヴィオニエは更に小さな房であります。こちらと見比べて頂くとこれらローヌの3白品種の違いがお分かり頂けます。

マルサンヌはコート・デュ・ローヌ以外にもいろんなアペラシヨンで使われています。こちらに詳しくありますのでご参考まで。

昔はローヌを代表する白品種として君臨してきたのですが、栽培面積ではルサンヌに抜かれてしまったのが現状であります。そしてローヌに限らず南フランス全体で急激に伸びたのが昔稀少品種とちやほやされたヴィオニエであります。

今現在これら3品種の中では飛び抜けて広く栽培されているのがこのヴィオニエであります。
| ワイン雑感 |
| 01:56 PM | comments (1) | trackback (x) |
コメント
Georges様

こんにちは。
拙ブログにて、いろいろご教示いただきありがとうございます。

さて、ルサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエというのは、ローヌ系では美味いワイン代名詞になりつつあって、日本でも高価になってきていますね。
最近集めているコンドリューの某造り手が、まだまだ暴騰してなくて助かってますが・・・、ヴィオニエ、ルサンヌ、マルサンヌを使い分けていてお気に入りです。

ただ、日本では「白ワインだから魚」的で、CNdPのBeaucastel-VVなど樹齢100年前後のルサンヌ100%で造られていて、これがピジョンやイベリコに合うということがあまり知られていない。(豚に白のドイツ的?)会社の保養所の管理人さん兼料理人の元フレンチのシェフに、ワイン選定時のオマケに個人的に持参したノーマルのBeaucastel'00にイベリコを頼んでおいたら、微妙な薄塩の味付け焼き加減もさることながら、彼(と奥様)はそのマリアージュに感動してました。

個人的には教えたくない世界ですね。 ・・・ま、ここに記載したらアウトでしょうけど ^^;
| systemd |2013/02/10 09:40 PM |

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