ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Clarin
Clarin B

クラランもしくはクラハン、フランス人の発音はこちら、決して「くだらん」葡萄ではございません。末尾の「B」により白品種でありますがあまり聞かない名前です。

どんな葡萄でしょうか、先ずは画像をご覧下さい。新フランス葡萄品種のサイトからこちらをどうぞ。特徴ある葉形ですね、切れ込みが深いと云うか・・・ 対照的なのはムロンです。ムロン= Melon の名前の由来ですけど、ワインとしての味香りではなくこの葉形が果物のメロンの葉と似ているのでその名が付いたのですけどね。ちなみにメロンの葉はこちらをご覧頂けるとお分かりになるはず。

1953年に INRA =フランス農学研究所によって造り出された葡萄、モンペリエでの遺伝子的解析の後、カリニャンとサンソーの交配種であることが分かったとしています。普通素直に考えると、黒×黒から白が生まれると云うことになりますが、そんなことがあるのでしょうか?

1988年以降の栽培面積のグラフを見ると1桁 4ha ~ 8ha で、最新のデータ 2011年では 6ha と非常に小さな数値です。用途はワイン用とのことですが IGP Bouches-du-Rhône の葡萄品種規定にその名前があります。(その他の IGP にもありますがズラッと並べてあるだけで実際植えられているかは甚だ疑問です)

それではこの品種を生み出したとされる INRA のサイトを見てみましょう。

こちらがINRA監修のはずのサイト、クラランのデータですが およよ!

Nom de la mère : Ugni blanc
Nom du père : Clairette

母方は白品種のユニ・ブラン(正式名称 TREBBIANO TOSCANO トレッビアーノ・トスカノ)、父方は同じく白品種のクレレット(正式名称 CLAIRETTE BLANCHE クレレット・ブランシュ)となっています。実際に交配に関与したはずの研究所関連サイトと最新の情報を公開しているサイトとは、全く異なる見解であります。

では元祖フランス葡萄品種のサイトはいかなる見解か?

こちらをご覧下さい。冒頭の記述をコピーさせて頂くと

Identification/Origine : croisement réalisé en 1953 entre l'ugni blanc et la clairette blanche.

INRA と同じ結論であります。父方をクレレット・ブランシュとしているのが変と云えば変かも知れません。オリジナルのデータは単に la Clairette ですから。

それではVIVC を見てみましょう。こちらの通り、母方はCARIGNAN 、父方は CINSAUT となっていますね。ところがこの「CARIGNAN」が曲者で母方の CARIGNAN をクリックするとこちらが現れます。普通一般のカリニャン・ノワールとは異なり原産国・葡萄果皮の色も不明な種であります。

カリニャンとそのまま読み流していれば気が付かないはずです。正式名称カリニャン・ノワールを日頃使っていれば、何も後に付かない「CARIGNAN」に違和感を持つはず。葡萄品種名は正式名称を使うべきと云う理由の一つでもあります。

Clarin はCARIGNAN × CINSAUT ? もしくは TREBBIANO TOSCANO × CLAIRETTE BLANCHE ? 果たしてどちらの説が正しいのでしょうか?

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| 01:55 PM | comments (0) | trackback (x) |
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