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Brun argenté N
Brun argenté N

ブリュン・アルジャンテ、直訳すると銀張りした茶色? その名の由来は不明でありますがフランスはプロヴァンスのヴォクリューズ県原産とする元祖フランス葡萄品種のサイトはこちらをご覧下さい。

一方新フランス葡萄品種のサイトは原産地をフランス南西地方としています。

フランス農学研究所のサイトはこちらで原産地はプロヴァンス・アルプ・コートダジュール圏ガール県としています。やはり原産地の特定はサイトによって区々であります。

VIVC のサイトはこちら、いつも申し上げるのですが英語のサイトなのでフランス語などのアクセント記号が省かれています。従って読み方が分からないことが多く困りものです。正式名称を原産国のそれにするのであれば原産国の表記を優先すべきだと考えます。

さて原産地は別として、現在この品種が主に植えられている場所はローヌ地方です。

アペラシヨンのカテゴリーでは AOC Châteauneuf du Pape に登場しますし、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ、ジゴンダス、ヴァケラス、ヴァンソーブルそしてボーム・ド・ヴニーズの各アペラシヨンで補助品種として認可されています。

アペラシヨン・シャトーヌフ・デュ・パープの葡萄品種規定は

V. - Encépagement
Les vins rouges et blancs sont issus des cépages suivants : bourboulenc B, brun argenté N (localement dénommé « vaccarèse »), cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, counoise N, grenache blanc B, grenache gris G, grenache N, mourvèdre N, muscardin N, picardan B, piquepoul blanc B, piquepoul gris G, piquepoul noir N, roussanne B, syrah N, terret noir N.

赤・白の区別無く全18種類となっています。()内の表記にご注目下さい。シャトーヌフ・デュ・パープの現地ではヴァッカレーズと呼ばれているのがこのブリュン・アルジャンテであります。

そして面白いのは改正前のこの法令です。現在は補助品種となりましたが改正前のアペラシヨン・コート・デュ・ローヌの法令(ウェブ魚拓を取らせて頂きました)をご覧下さい。赤・ロゼの葡萄品種規定をコピーしますと

a) Vins rouges et rosés :
Cépages principaux : Grenache noir, Syrah noire, Mourvèdre noir.
Le grenache noir doit représenter au minimum 40 p. 100 de l'encépagement sauf pour les exploitations situées au nord du parallèle de Montélimar (Drôme).

赤とロゼの主要品種はガルナッチャ・ティンタ、シラーとムールヴェドル。ドローム県のモンテリマール以北を除き、ガルナッチャ・ティンタは最低限 40% 以上植えなければならない。

Cépages secondaires : Carignan noir, Cinsaut noir, Counoise noire, Muscardin noir, Camarèse noir, Vaccarèse noir, Picpoul noir, Terret noir, Grenache gris, Clairette rose.

第2品種群(必須品種)にカリニャン、サンソー、クノワーズ、ミュスカルダン、その次のカマレーズとヴァッカレーズと分けてあるのですが、実はこの2つは両方ともブリュン・アルジャンテのシノニムであります。当時はカマレーズとヴァッカレーズは異なる品種として法令に載っていた訳です。さらにピクプール、テレ・ノワール、グルナッシュ・グリ(正式名称GARNACHA ROJA)、クレレット・ロゼと決められていました。

Les cépages secondaires ensemble ou séparément ne doivent pas représenter plus de 30 p. 100 de l'encépagement.

第2品種群は単独であるいは併せて30%以上。

En outre, l'encépagement pour les vins rouges et rosés pourra comporter des cépages indiqués ci-dessous pour les vins blancs, dans une proportion maximum de 5 p. 100 pour les vins rouges et de 20 p. 100 pour les vins rosés.

第2品種群の内、赤ワインの場合白品種を混ぜる場合の割合は最大5%、ロゼの場合は最大20%と決められていました。

AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュも葡萄品種規定はほぼ同様だったように思いますが、現在法改正により両者ともブリュン・アルジャンテは補助品種となっています。つまり混ぜなくても良い品種となってしまったので植え付け面積は多くなるはずがありません。

新フランス葡萄品種のサイトから現在フランス全土での栽培面積は10ha 前後程度でしょうね。
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| 04:34 PM | comments (0) | trackback (x) |
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