ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Aligoté B
Aligoté B

アリゴテに関する情報は更新されており2015年3月現在は拙ブログのこちらをご覧下さい。以下は2012年10月時点での記事です。

アリゴテはどの教科書にも載っているスタンダードな葡萄品種ですが、実はペディグリーの観点から申し上げるとシャルドネ・ブランと同じ

PINOT (母方)× HEUNISCH WEISS (父方)から生まれた葡萄であります。

アリゴテの他に同じパターンから生まれる葡萄品種は他に(品種名末尾の番号はVIVCによる整理番号)

AUBIN VERT オーバン・ヴェール760
AUXERROIS オーセロワ792
BACHET NOIR バシェ・ノワール858
CHARDONNAY BLANC MUSQUE シャルドネ・ブラン・ミュスケ2456
CHARDONNAY ROSE シャルドネ・ロゼ2458
DAMERON ダムロン3406
GAMAY BLANC GLORIOD ガメイ・ブラン・グロリオ4364
KNIPPERLE ニッペレ6312
MELON ムロン7615
PEURION ピュリオン9211
ROUBLOT ルブロ10234
SACY サシー10450

と全部で14種類あります。これらの葡萄については拙ブログ 2012年 1月 10日~ 24日に書きましたのでご参照下さい。

さて、元祖フランス葡萄品種のサイトはこちらをご覧下さい。このサイトではピノ・ブランとグエ(正式名称ホイニッシュ・ヴァイスのシノニムの一つ)との交配種であるとしていますが、VIVCは

PINOT 70742 × HEUNISCH WEISS 5374

としていますので全く見解が異なることになります。何度も同じことを申し上げますがここで云う PINOT 70742 とはピノ・ノワールやピノ・ブランではなく理論上のピノであり、果皮の色も不明であります。

またフランス農学研究所のサイトではこちらのように「親」を特定していません。

新フランス葡萄品種のサイトでは VIVC 同様の見解を示していて、グラフを見るとフランス全土に於けるアリゴテの栽培面積は 2011年現在 1,971ha となっています。

アリゴテだけを使ってワインが造られるのはアペラシヨン・ブルゴーニュ・アリゴテとアペラシヨン・ブーズロン。他に元祖のサイトでは

Beaujolais-Villages, Bourgogne ordinaire, Bourgogne Grand ordinaire, Crémant de Bourgogne, Bugey, ... .

と記載されていますが、現時点でアペラシヨン・ボージョレ・ヴィラージュは廃止(アペラシヨン・ボージョレに統合されました)、ブルゴーニュ・オルディネール、同グラン・トルディネールはコトー・ブルギニョンに変更されています。クレマン・ド・ブルゴーニュに使われることは広く知られておりサヴォワ地方のビュジェは比較的新しいアペラシヨンです。

さてアペラシヨン・ボージョレ・ヴィラージュが廃止となりましたが、ボージョレ・ヴィラージュの名称はワインに使うことが可能です。昔はボージョレ・ブランとして白ワインにアリゴテの使用は認められてましたが、現在法律上白ワインに使うことの出来る葡萄品種はシャルドネ・ブランだけとなっています。

ですからアペラシヨン・ボージョレでアリゴテが使われるとすれば赤とロゼのみの補助品種に限るということになります。

ところが救済措置というか例外が認められています。

INAOのサイトからこちらを開いて左のメニューからボージョレをクリックして、96/276 をご覧下さい。コピーさせて頂くと次の通りです。

2°- Encépagement, règles de proportion à l'exploitation et assemblage des cépages

a) – Les parcelles de vigne en place à la date du 28 novembre 2004, plantées en cépage aligoté B, continuent à bénéficier, pour leur récolte, du droit à l’appellation d’origine contrôlée (vins blancs) jusqu’à la récolte 2024 incluse.

特例なのでしょうけど 2004年 11月 28日までに植えられていたアリゴテは白ワインとして 2024年の収穫まで使うことが出来るとのことです。

アリゴテも肩身の狭い思いをしている葡萄なのでしょうか。

他にアリゴテが使われるワインとしてはボージョレ地区と云っても過言ではないアペラシヨン・コトー・デュ・リヨネ、ローヌではシャティヨン・アン・ディオワ、クレマン・ド・ディー、サヴォワ地方ではアペラシヨン・ヴァン・ド・サヴォワがあります。

| ワイン雑感 |
| 06:14 PM | comments (0) | trackback (x) |
コメント

PAGE TOP ↑
コメントする








絵の中の文字を入力して下さい:



PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::Aligoté B
All Rights Reserved./Skin:oct