ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

AOC Palette その3
アペラシヨン・パレットですがまずその名称パレットとは絵画に用いるパレットのことであります。数多くの葡萄品種は即ちパレット上の様々な絵の具の例えなのでしょう。使われる葡萄品種が多いのでこんな名称になったということでしょうか。

近隣のアペラシヨン名はすべてその生産地名からとられています。

AOC Bandol バンドール、AOC Cassis カシ、ちょっと離れたニースの AOC Bellet ベレも生産地の名称です。ところがこのパレットだけは生産地の名前ではありません。

肝心なことが抜けてました、アペラシヨン・パレットの所在地というか畑の位置はマルセイユの北北東 35km 程のところにあり、コミューンで申し上げるとエクサン・プロヴァンス市の一部とメルイユ、そしてル・トロネに跨ります。アペラシヨンに指定される葡萄畑の面積は43ha で、個人の生産者は4軒、協同組合が2つ、ネゴシアンが1軒とのこと。その約半分弱の17ha は例のシャトー・シモンヌ(シモーヌとも)、で、他の生産者と異なるのは北向きの畑と云うこと。現地を取材した日本人のお話によるとこの地でまともな生産者はこのシャトーだけとのことです。

私の知る限りもう一つまともなシャトーがあります。

某学者の著書では古くからシャトーシモーヌに植えられていたフュルマンはフランスではここだけでハンガリーの葡萄品種であるとしているのですが、実際にはシャトー・シモーヌの白ワインにフュルマンは使われていません。フュルマンが使われているのはコミューンで云うとル・トロネにあるシャトー・クレマードであります。

シャトー・シモーヌのサイトからこちらをご覧下さい。シャトー・シモーヌ白ワインのセパージュは クレレット 80%、グルナッシュ・ブラン 10%、ユニ・ブラン 6%、ブルブランク 2%、ミュスカ・ブラン 2%となっておりフュルマンの記載はありません

次にシャトー・クレマードのサイトからこちらの白ワインの説明をご覧下さい。ここに記載のある「Tokay」こそ今の法律で記される frumint を意味します。またこのシャトー・クレマードではこちらにあるように25種類以上の葡萄品種が育てられています。

ですが・・・ ネットで検索するといかにも怪しげなシャトーが存在します。

日本語のカタカナ表記すればアンリ・ボノー、点数付け評論家が高く評価するシャトーヌフ・デュ・パープで有名な生産者と同じ名前のように聞こえますが、注意してスペルを確認すると異なるのです。プロヴァンスとローヌは地域的には異なるものの同じフランス南部には違いありません。このシャトーは1996年に買収され2004年あたりから急に目立つようになった模様で歴史も殆ど知られていません。

名前だけで飛び付くと考えているのでしょうか?


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