ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

アペラシヨン・パレットについて・1
パレットといえば昔から有名なワイン、シャトー・シモーヌですね。独特の字体で名前が描かれたラベルは一度見たら忘れないでしょう。プロヴァンスのワインとしては異様にお高い値段で取引されていました。有名なワインを飲みたがる人は世界中に巨万と居られますからラベルのデザインもそれなりにお金を掛けると見返りを期待できるのかも知れません。

綺麗なラベルより風変わりなデザインの方が印象に残るのでしょうか。

さて INAO のサイトから超久し振りにアペラシヨン・パレットを開いてみると・・・

およよ、昔教わった葡萄品種とは異なる聞いたことのない品種が並んでいるのでビックリです。こちらを開いてかなり下の方(108/134から)にあるのがパレットの最新情報です。気になるその葡萄品種に関するところをコピーさせて頂くと(便宜上品種の前に番号を付けます)

1°- Encépagement
a) - Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : 1. araignan B (dit picardan B), 2. bourboulenc B, 3. clairette B, 4. clairette rose Rs ;
- cépages accessoires : 5. aragnan B, 6. colombaud B, 7. furmint B, 8. grenache blanc B, 9. muscat à petits grains B, 10. panse muscade B ou panse du Roy René, 11. pascal B, 12. piquepoul blanc B, 13. terret gris G (dit terret bourret), 14. ugni blanc B, ugni rosé Rs.

白ワインの主要品種として
アレニャン(通称ピカルダン)、ブルブランク、クレレット、クレレット・ロゼ。
また補助品種に
アラニャン(「どれなん」と違う)、コロンボ、フュルマン、グルナッシュ・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン、パンス・ミュスカード(もしくはパンス・デュ・ロワ・ルネ)、パスカル、ピクプール・ブラン、テレ・グリ(通称テレ・ブーレ)、ユニ・ブラン、ユニ・ロゼとなってます。

不思議に思うのはaraignan B (dit picardan B)とaragnan Bとは何がどう異なるのか? アレニャンは通称ピカルダンと説明があるのにアラニャンには何の但し書きもありません。この2つの名前はフランスの葡萄品種のサイトには元祖にも最新版のどちらにもその記載はありません。

コロンバールなら知ってますが colombaud コロンボとは何ぞや! ひょっとしたら刑事かも?

さらに panse muscade B、pascal B、ugni rosé Rs なども初耳であります。

ではアレニャンの通称名ピカルダンから見てみましょう。フランス最新葡萄品種サイトからこちらがピカルダンの詳細情報です。2011年のフランスでの栽培面積は僅か 1ha しかありません。こんな品種が主要品種とはこれ如何に?

ピカルダンの名前で思い出すのは昔覚えたシャトーヌフ・デュ・パープの13種類あると云われた葡萄品種の中の一つだったことでしょうか。現在の法律は以前お知らせしたように18種類に増えているはずですが念のため調べてみましょう。

INAOのサイトからこちらを開き左のメニューからシャトーヌフ・デュ・パープをクリックして下さい。葡萄品種規定は次の通りです。分かり易いように番号を付けさせて頂きます。リンク先は VIVC のサイトから 18品種の詳細です。

V. - Encépagement
Les vins rouges et blancs sont issus des cépages suivants :

1. bourboulenc B,

2. brun argenté N (localement dénommé « vaccarèse »),

3. cinsaut N,

4. clairette B,

5. clairette rose Rs,

6. counoise N,

7. grenache blanc B,

8. grenache gris G,

9. grenache N,

10. mourvèdre N,

11. muscardin N,

12. picardan B, =araignan

13. piquepoul blanc B,

14. piquepoul gris G,

15. piquepoul noir N,

16. roussanne B,

17. syrah N,

18. terret noir N.

葡萄品種名の末尾「B」は果皮が白い(現実的には緑の)葡萄品種、「N」は黒葡萄、「Rs」はロゼを示します。法律なので正式名称を使って貰いたいのですが現時点ではシノニムのまま記載されています。従って7 は GARNACHA BLANCA、8 は GARNACHA ROJA、9 は GARNACHA TINTA、10 は MONASTRELL というスペイン語の名称が正式名称。また12 は ARAIGNAN が正式名称です。

シャトーヌフ・デュ・パープの認定葡萄品種として12番目に記載がある ピカルダン B、正式名称 アレニャン(白品種)、ちなみに法律では赤ワイン、白ワインとして葡萄品種の区別がないので赤・白両方のワインとして醸造可能であります。

続く
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| 05:33 PM | comments (0) | trackback (x) |
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