ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château Hanteillan 2005 AC Haut-Médoc Cru Bourgeois
シャトー・アンテヤン。場所は大変恵まれたところにあります、何とシャトー・ムートン・ロッチルドのすぐ北西、コミューンで云うとシサック・メドックですが、サンテステーフとポーイヤックに接する絶好のロケーションであります。

グーグルアースにシャトーの名前を入れると一発にその位置が分かりますのでお試し下さい。

グーグルアースでは「Château d'Hanteillan」となっていますが、生産者のサイトを見てもそういう表記はありません。昔はそう呼んだ時期もあったのかも知れませんね。

生産者のサイトはこちらですが、こちらの方が見やすいかも知れません。

実はこのワイン、2009年の4月初めにこちらで既に紹介していました。このときは「少なくとも2年は待った方が良さそう」と書いておりましたがほぼ1年経ってどのように変化したのでしょうか。

さて裏ラベル(こちらがINAOの定める正式なエチケットのはず)を見ると葡萄品種とその割合まで書いてあります。毎年葡萄品種の割合などは変わるのが一般的ですから、ヴィンテージごとにラベルは作り替える必要があります。

生産者のサイトを見ると広大な畑の葡萄をタイミング良く収穫するためには3台の葡萄摘み取り機を使う必要があるとのことです。人海戦術よりマシーンの方がマシとお考えのようですね。こちらをご覧下さい、実際のマシーンをご覧頂けます。

摘み取った葡萄は全て除梗され選果台に乗せられ女性の手により選別されるとのことです。

まあこうして頂くと腐った葡萄や未成熟果実の混入は避けられますし、虫やカタツムリ、強いて申し上げると蛇やトカゲの混入も回避出来ます。

ですが選果台を通さずそのまま醸造槽に放り込まれるところも多数あるのです。従って醸造槽の中で浮かんでいる・・・・を発見することも多々ある訳です。

世界中から引く手数多のワイン生産者の中にはこんなところもあるのですよ。まあ爬虫類のエキスが多少入っていたところでワインの味には影響しないのかも知れませんけどね。

ところで輸入元のサイトではワインの醸造・熟成に関して「醗酵:ステンレス・タンク 熟成:12ヶ月 70%ステンレス・タンク、30%オーク樽(新樽比率15%)」としていますが、生産者のサイトでは18~24ヶ月の熟成となっていますね。樽かステンレスタンクかに関しては触れてありませんが・・・

またステンレスタンクの中に木材のチップや板を入れて木の香りを付けることなどは止めたとのこと。ということは全て樽熟成ということではないのでしょうか?

さて遅くなりましたが開けてみましょう。

以前の物と違い状態は頗る健全でコルクの状態も完璧です。コルクを引き抜くと非常に好ましい芳香が漂ってきます。

私はソムリエではありませんので形容詞で香りを表す必要をあまり感じません。旨そうな匂いか、そうでないかを一瞬にして嗅ぎ分けることは出来ますけどね^^

グラスに注ぐとやはり好ましい色合いを呈しています。赤ワインたるモノ、赤い色と云っても様々でありますが、私のボルドーに求めるのは透明感のある濃い紅色系であります。

若干理想よりは薄いかも知れませんがなかなか良い色を呈しており期待が持てます。

口に含むと1年前よりはかなり熟成が進み美味しくなっています。即ち強すぎる成分が柔らかく変化して味わいはより深くなった模様であります。

合わせるのは何と甲烏賊、関西ではハリイカと呼んでますが重さ800グラムとなかなかの大きさ。身は大変分厚く糸造りというよりも薄造りと呼んだ方が良い刺身に生姜醤油、生山葵とヌチマースで食べます。自分で包丁を入れるので分かるのですが身の弾力は半端ではありません。

烏賊は一晩寝かせた方が甘みが出るという人も居られますが、それは恐らく詭弁でしようね。新鮮なモノは新鮮な内に食べてこそワインが生きるというもの。

実際、ワインと実に良く合います。

甲烏賊の耳は小さいと食べにくいですが、この大きさだと立派に食べられます。げそと一緒に大蒜オイルで炒め新玉葱と缶詰トマトを投入、日本酒を入れて約3分煮込みます。そこへ烏賊の肝と墨を入れて烏賊の墨煮が出来ます。味付けは塩胡椒だけ、もちろん出来上がりは真っ黒。

茹でたてのスパゲティーニをこの烏賊墨煮と絡め、烏賊墨スパゲティの完成です。

ワインとも良く合います。しかし昨日同様澱があることを忘れていました。

昨日同様しばらく立てておいて直前にデカンタしてお楽しみ下さい。既に飲み頃を迎えておりこれからさらに美味しく変化する可能性があります。

蔵出し価格は恐らく7ユーロ前後ですので大変お買い得なワインと申し上げます。ポイントは目減りしていないこと、キャップシールがクルクル回るものを選びましょう。店頭で実際に手に取ってみて判断して下さい。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:50 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
英ちゃん冨久鮓のこすりなまこにGeorgesさんが2月2日にご紹介なさった「Quincy」をあわせました。とても美味しくいただきました。きっと英ちゃん冨久鮓のお料理には赤もあうでしょうね。
| higemaster |2010/03/31 04:31 PM |
higemaster殿

いつもコメント有り難うございます。

英ちゃんの内容は拝見しましたが、大サービスですね^^

城下鰈、凄かったでしょう!

またご贔屓によろしくお願い申し上げます。
| Georges |2010/03/31 05:50 PM |

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