ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Clos St. Julien 1982 AC Saint-Émilion Grand Cru
クロ・サン・ジュリアン、サンテミリオンのグラン・クリュでヴィンテージは何と1982年。あの点数付け評論家がこの年のペトリュスに満点を付け注目されたヴィンテージであります。

2月11日のワイン大学第300回にお出しするワインですが、いろいろと迷っていたボルドーの赤ワインとして最終的に決定したのがこのワイン。

場所はサンテミリオンの街中からサン・ジョルジュ、モンターニュ・サンテミリオンへ向かうと小さなロータリーがあるのですが、その左手が著名なクロ・フールテ、このクロ・サン・ジュリアンはその対面右手向こうに位置します。

ラベルの下には「J.J. Nouvel」とありますが、これは引退したジャン・ジャック・ヌーヴェル氏であり、現在は娘のカトリーヌが受け継いでいます。

当主カトリーヌ・パポン・ヌーヴェル女史は醸造学者として有名で、畑は1.2ヘクタールと大変小さく、年産7、8樽(2,000~2,500本程度)しか生産されないワインです。

「クロ」と名が付く通り畑は石垣で囲まれており1982年当時はガロ・ローマン時代の女神の彫像によって守られていました。ところが1986年にその彫像は盗難にあったとのことです。

従って1982年はガロ・ローマン時代の女神によって守られながら生産された最後のビンテージの一つであります。

さて開けてみましょう。

キャップシールにはレリーフでアペラシオンが、出来れば生産者名の方が風格上がると思います。ですが材質は重厚な錫箔、安っぽさはありません。

写真を見て「オヤッ」と思われるかも知れませんけど生産者でリコルクされたのが2008年のこと、コルクの両端にそれは印字してあります。リコルクするときに若返りさせる生産者もありますが、ここはコルクだけの交換で注ぎ足しも同ヴィンテージを使うみたいに思います。

グラスに注ぐと綺麗な熟成色、やや茶色味は帯びているものの艶のあるワインレッドで、何よりも驚くのは豊かな果実香であります。

このヴィンテージなら熟成した香りの方が強調されるはずですけど、未だフルーティーさが健在であるというのは大変希なことではないでしょうか。

きっとガロ・ローマン時代の女神に若さを保つようお呪いをかけられたのでしょうね^^。

口に含むと実にしっかりとした果実味を持っています。

口に含んだ後鼻に抜ける香りは独特で、漢方の麝香を彷彿とさせますが、決して強いそれではありません。余韻は甘く実に長い!

サンテミリオンの保存状態完璧な一本です。ワイン大学第300回にお越しの方は堪能して頂けると自信を持ってお薦めしたいと思います。
| ワイン日記 |
| 11:50 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
完璧な保存状態のクロ・サン・ジュリアンですか。いくらヴィンテージが良くても状態が悪ければ悲惨ですものね。ますますキメラが楽しみです。
| higemaster |2010/01/31 05:13 PM |
higemaster殿

はい、驚くべき保存状態の良いワインです。

お楽しみに!
| Georges |2010/01/31 06:04 PM |

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