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ボルドーワイン委員会、謎だらけの「57のアペラシオン」
ボルドーワイン委員会の定めたⅠ~Ⅵのカテゴリー別にINAOの見解との相違点をまとめてみたいと思います。

先ずはカテゴリーⅠ(Bordeaux et Bordeaux Supérieur)

ボルドーワイン委員会の定めるアペラシオンは

01. Bordeaux
02. Bordeaux Supérieur
03. Bordeaux Clairet
04. Bordeaux Rosé

の4つですがINAOの見解では01、02は独立した法律の名称・条文を有するアペラシオン。03、04の2つはアペラシオンボルドーの中に含まれ法律の条文は持っていません。

次にカテゴリーⅡ(Médoc et Graves )

05. Médoc
06. Haut-Médoc
07. Listrac-Médoc
08. Moulis-en-Médoc
09. Margaux
10. Pauillac
11. Saint-Estèphe
12. Saint-Julien
13. Graves
14. Pessac-Léognan

ボルドーワイン委員会の定める5~14はすべて名称・法律の条文を有するアペラシオンであり問題ないと考えます。

カテゴリーⅢ (Les Côtes de Bordeaux)

15. Premières Côtes de Bordeaux
16. Blaye
17. Premières Côtes de Blaye
18. Côtes de Bourg
19. Sainte-Foy-Bordeaux
20. Bordeaux Côtes de Francs
21. Côtes de Castillon
22. Graves de Vayres

15~19そして21、22は問題ありませんが20のBordeaux Côtes de Francs はにBordeaux属するデノミナシオンでアペラシオンは今のところ「Bordeaux」であります。尚、コート・ド・ボルドーに関してはINAOのHPにまだ記載がありませんので詳しくは書きません。


カテゴリーⅣ (Saint-Emilion、Pomerol、Fronsac)

22. Saint-Emilion
23. Saint-Emilion Grand Cru
24. Lussac-Saint-Emilion
25. Montagne-Saint-Emilion
26. Puisseguin-Saint-Emilion
27. Saint-Georges-Saint-Emilion
28. Pomerol
29. Lalande-de-Pomerol
30. Fronsac
31. Canon Fronsac

22~31までの全ては名称・条文を有する独立したアペラシオンであり問題ありません。

カテゴリーⅤ (Vins Blancs Secs de Bordeaux)

32. Bordeaux & 33. Bordeaux Sec
34. Entre-Deux-Mers
35. Entre-Deux-Mers-Haut-Benauge
36. Blaye
37. Premières Côtes de Blaye
38. Côtes de Bourg
39. Bordeaux Côtes de Francs
40. Graves
41. Pessac-Léognan
42. Graves de Vayres
43. Crémant de Bordeaux

32はアペラシオンですが1と重複します。33はBordeaux に含まれますので除外の対象。34はアペラシオンですが35はそれに含まれるデノミナシオン。36、37はアペラシオンですが赤白同じのため16、17と重複します。38は白ワインとして独立した名称・条文を有するアペラシオン。39は今のところ Bordeaux を構成する1つのデノミナシオンですが前出と重複します。40~42は赤白同じアペラシオンなので前出、重複します。

最後のカテゴリー (Vins Blancs d'Or)

44. Barsac
45. Bordeaux Supérieur
46. Bordeaux-Haut-Benauge
47. Cadillac
48. Cérons
49. Côtes de Bordeaux-Saint-Macaire
50. Graves Supérieures
51. Loupiac
52. Premières Côtes de Bordeaux
53. Sainte-Croix-du-Mont
54. Sainte-Foy-Bordeaux
55. Sauternes

やっとここまでたどり着きましたけど、おやおや大前提であるボルドーワイン委員会の主張「57のアペラシオン」、やはり2つも足りませんね。

私が最初に指摘したのは拙ブログのこちらでしたけどボルドーワイン委員会の仰るあと2つのアペラシオンについての説明は何処にあるのでしようか?

この件は後回しにしてアペラシオンを確認すると、44は問題ありませんが45は前出です。46は昨日書いた通りBordeaux を構成する1デノミナシオンでアペラシオンではありません。昨日とダブりますので説明は省略しますがINAOの規定に従い、独立した名称・条文を有するアペラシオンは太字のものだけとなります。赤白両方あるものは下線で表示します。
| ワイン雑感 |
| 01:42 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
Georgesさんのこのシリーズの力作。頭が下がります。こんなの知ってて当然よ、との声が聞こえそうです。地理の無理解、デノミナシオンとアペラシオンの混同。名のあるソムリエ氏でもやっていそうな間違いですね。
| higemaster |2009/06/29 05:27 PM |
higemaster殿

毎度コメント有り難うございます。

ワイン名とアペラシオンを混同している方は実に多いと思います
| Georges |2009/07/01 05:21 PM |

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