ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Higueruela 2007 D.O.Almansa Coop.Sta.Quiteria
漫画に出てくるワイン、ところが最近はかのパーカー・ジュニア氏までが2002年ヴィンテージから評価していると聞きます。

私の知る限りこうした協同組合の造るワインなど何百、何千と有るわけでこの組合のものだけが取り沙汰されるのは如何なものかと思います。生産者価格というか蔵出しなら2.00から高くて2.50ユーロのこのワイン、スペイン全土を探せばもっとコスト・パフォーマンスの良いものが見つかるはずですけど・・・。

一時南仏でも流行りましたね、梟のオレンジ色ラベルのワインなど世間で騒がれる前は本当に安くて濃いワインでした。輸入していたのは確かマルカイさんだったはず。ところが騒がれ始めるとマルカイさんの手から離れサッ○ロが契約してしまいましたよね。

今の値段なら全く買う気がしませんけど、このワインも同じ道を辿るのでしょうか。

ボージョレ・ヌーヴォーも日本向きに商売を考えたのはG.デュブッフ氏と出水商事だったことを知る人は今では少なくなったでしょうか。ところがそれが一般に認知されるや否や輸入の権利を取ってしまったのは大手のあの会社。

DRCを日本全国のワイン愛好家に普及させたのは、高島屋勤務の故栗田氏の努力無しでは考えられません。このようにしてDRCを大事に扱ったのは高島屋、ところがバブルに乗じてその権利を独占してしまったのは同じくあの会社であります。

いいワインを見つけて大事に販売していても、いつ横取りされるか分からないのでインポーターは注意を怠ってはいけません。

と云うよりも同じワインばかり売り続けることは無理と云うことを知って頂きたい。

ワインは人が造るものであり、その生産者にはやはり旬があるのです。特にドメーヌの場合一生の内ワインに情熱を傾けられるのはせいぜい20年程ではないか!

過去の歴史を振り返ったらお分かり頂けるはずですが、旬を過ぎた生産者にいつまでもしがみついているのはみっともないと思います。

新しい生産者の中にはコンクールに出さないところも数多くありますし、地元のレストランに足を運べば見たこともないラベルの出会うこと必然であります。ワインのコンクールをハシゴするより地元の流行っているレストランを食べ歩く方が新しいワインの発見に繋がると考えますが如何でしょうか。

さてその漫画のおかげで売り切れ必至と云われるこのワイン、本当に美味しいのでしょうか、早速開けてみたいと思います。


まずこちらをご覧下さい。2006年2月の日記ですがこのワインも同じ生産者のものだったはず。当時は私も気に入っている様子だったみたいですね。

コルクは色白の長さ46mmで「Tintoralba」の表示が2カ所にまた真ん中部分に小さく「DS」とあります。任天堂か^^!
液体に触れた部分だけが薄紫色に染まっておりこれは自然な感じです。

グラスに注ぐと色はかなり濃いめではありますが透明感はあり瓶口を拭き取ったティッシュは紫色に色付きます。

香りはかなりきつい! 刺激的な要素を含んでいるのか私は心地良いとは考えません。口に含むと先ず「歯」に染みてしまいます。やはり刺激的な成分を多く含み私の「歯」はそれを良しとはしないようです。鼻に抜ける香りはやはり不自然、果実香だけではないように感じます。果実味は濃厚でそれなりにタンニンもありますが、私には不自然と思われる強い酸が気になります。

ローストビーフの残りと合わせると幾分柔らかくなり、黒毛和種5番のウデからトンビを網焼きにして合わせましたが食べ物との相性は悪くはありません。

しかしボトル半分でギヴアップ。決して歯は悪くないのですがこれだけきついと私には辛いです。化学調味料に塩分濃いめと云った食事を摂る人達には向くのかも知れませんけどね。

結論で申し上げると身体に優しそうなワインとは云えません。何でも濃い味が好きな人向けの濃いだけのワイン。値段相応の品質、決してお買い得とは申し上げられません。
| ワイン日記::スペインワイン |
| 11:55 PM | comments (4) | trackback (x) |
コメント
ふうむ。有名になるとそれなりの味付けがなされるのか、はたまた、それなりの味付けなので有名になったのか。いずれにしても、わざとらしいのは一過性の物になってしまいますね。ほんまもん発見の旅はまだまだ続きますね。果てしなくかな。
| higemaster |2009/03/14 04:41 PM |
higemaster殿

このワイン輸入元には1本も残っていないと云うことです。あっという間に完売ですって。

まあ販売店には山積みされているのかも知れませんけど。

ですが、刺激的な酸があり歯によいとは云えません。匂いも好きになれません。私には不向きなワインであります。
| Georges |2009/03/14 05:05 PM |
はじめまして。またはちと申します。
突然のコメントで恐縮ですが、初心者ながらワインとピアノが好きなもので、ちょこちょこ拝読させて頂いております。

こちらのワインを先日飲み、なかなか謎めいている味で微妙な感じでしたが、当エントリを読んで疑問が少し解けました。なるほど、作られた味というものもあるのですね。勉強になりました。

またご参考にさせて下さい。
| またはち |2009/03/15 11:53 AM |
またはち様

ご投稿有難うございます。

買われた価格を見てビックリしました、ネットではせいぜい高くて1000円以下と思っておりましたが、最近のワインビジネス戦線異状有りですかね?

売れると踏んだワインは大量に買い占め、結構高値で売るようになったのかも知れません。

私の云う価格相応というのは¥800程度という意味ですのでそれ以上なら難しいのではないでしょうか。

またのご投稿お待ちしております。
| Georges |2009/03/15 04:30 PM |

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