ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château La Gorce 2004 AC Médoc Raoul Fabre & Fils
知り合いのお店で安旨イチオシと聞いたので一本買ってみました。
ボルドーのエチケットとしてはありふれた構図で生産者の名前もあり2003年に決められたクリュ・ブリュジョワに入っているとのことですがこの取り決めについては確か二転三転したはずですね。

場所を見ると先日のワインと同じ「Blaignan」、サンテステーフから7キロと裏ラベルにありますが先日の5キロと比べるとまだマシですけど、実際には13キロとかなり離れた場所にあるのがこのブレニャン。また生産者の苗字を「Fabrer」と改称してありますがこれは困ります。英語もフランス語も堪能な社長ですが裏ラベルの表記についてはもっと慎重にお願いしたいところであります。

下記はサンテステーフからの距離を示しています。詳しくはこちらをご覧下さい。

Saint-Seurin-de-Cadourne ~ 3 km Vertheuil ~ 7 km Pauillac ~ 8 km Cissac-Médoc ~ 8 km Saint-Yzans-de-Médoc ~ 8 km Ordonnac ~ 8 km Saint-Sauveur ~ 10 km Saint-Germain-d'Esteuil ~ 11 km Saint-Christoly-Médoc ~ 12 km Saint-Julien-Beychevelle ~ 12 km Couquèques ~ 12 km Blaignan ~ 13 km Saint-Laurent-Médoc ~ 14 km Saint-Sorlin-de-Conac ~ 16 km Saint-Bonnet-sur-Gironde ~ 16 km

私の知る限りフランス人の数値的感覚は日本人とはかなり違うと思います。フランスの人に聞いた数字をそのまま検証しないで書いてしまうと間違いの元かも知れません。

ですが生産者のHPを見て輸入元がその数値を書いたのが分かりました。こちらをご覧下さい。右下のシチュエーション・ジオグラフィークに「サンテステーフから北に7キロ」って明記してあります。

アペラシオンの表示は畑の位置ではなく生産者の本社所在地ですからね、ひょっとして畑は別のコミューンにあるのでしょうか。

こちらをご覧下さい。右側フランス全土の地図上の○印をクリックするとブレニャン周辺の地図が開きますが、すぐ右手にコミューン・ラ・ゴルスをご確認頂けますね。恐らく畑はその周辺であるに違いないと思います。

前置きは長くなってしまいましたが開けてみましょう。

コルクはご覧の通り若干の横漏れはあるもののほぼ健全な形状ですし、至って簡単に抜くことができました。キャップシールの孔は2つ、黴なども一切ありません。
コルクを抜くとほわーんと漂うのは熟成香と云うよりヒネ香でしょうか。グラスに注ぐと既に褐色成分過多症候群みたいで褒められた色ではありません。辛うじて赤みは帯びているものの既にご臨終間近ではないか?

味わってみるとまず、甘ったるい。甘ったるいというのは酸が殆どありません。また熟成した味わいと云うより単にヘタっているという感じで好ましくありません。まあ何とか飲んで不味くはないという程度の代物。チャイニーズで作って貰った餃子と合わせてみましたが可もなく不可もなく、ローストビーフのサラダなどには全く負けてしまいます。

さてこちらをご覧下さい。この生産者は価格表も公開しています。これを見るとこのヴィンテージ2004の価格は10,50ユーロ。ですがこれはあくまで表向きの価格表であり輸出ならその50%~60%が妥当な数値でしょうか。エチケットの下にはパリ・コンクール金メダルなどのステッカーが貼ってありますが、いつも申し上げるように「引く手数多のワイン」はコンクールに出品する余裕などありません。出品料を支払わないとコンクールに受賞出来ないことをご理解頂きたいと思います。

「コンクール受賞を誇らしげに語るワインに旨いものなし」定説です。

結論で申し上げますとドリンク・アップです。既に飲み頃は終わり、この夏を越すことは難しいと考えます。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:55 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
最近のGeorgesさんのコメント、推理小説的でおもろいです。このワイン、ご臨終もしくはご臨終まじかなんですね。世の中には面白い味覚をお持ちの方もおられます。私の知り合いにも終わりかけのワインが好きな御仁がおられます。すすめてあげようっと。
Georges式ポモドーロもしくはアマトリチャーナ。チャレンジしてみます。色々おおきに。
| higemaster |2009/02/25 03:22 PM |
higemaster殿

まずニュースどす。クリスマスにピアノ演奏して頂いたもうお一人ですが、書類の不備というか未着でコンクール出場がパーになったとのことです。せっかくの努力が・・・

さてこのワイン、まず口に含むと甘いのです。

単純ですけどワインって甘ければそこそこ売れるものらしいです。

私は要りませんけどね。
| Georges |2009/02/25 04:55 PM |

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