ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château de Parenchère 2005 AC Bordeaux Supérieur
先日ご紹介したキュヴェ・ラファエルはこの生産者のトップ・キュヴェですが、今日のはそのスタンダードで年産200,000~220,000本も造られるワインであります。

重複しますが生産者のHPはこちらをご覧下さい。トップ画面から最下段の真ん中「Skip Intro」をクリックすると英語バージョンがご覧頂けます。

で、メニューの「Our Wines」からこのワインの詳細を見ようとしても何も現れません。キュヴェ・ラファエルについてだけ詳しい説明があるみたいですね。

ですが他の生産品と比べ圧倒的に数量が多いわけですからメイン商品であることに間違いなく、もっと詳しく説明すべきではないかと考えます。

あるいはごく普通のことしかやっていないので書くべき事は何もないと云うことかも知れません。

もしくは書かない方が売れるのかも知れません^^!

裏ラベルを見てみましょう。

ヴィンテージ2005のセパージュが書いてあります。カベソー50%、メルロー43%、カベルネ・フラン6%、そしてマルベック1%とのことです。この数値を覚えていて下さいね、シャトーがオフィシャルに認めている数値であります。

先日も申し述べましたが生産者の拠点「Ligueux」はボルドーと云っても最も東の外れですぐ側はもうベルジュラックであり危うく「西南地方のワイン」と分類されそうな僻地であり、また近くに大河が流れているわけではありません。

然るにカベソーの比率が高いのは何故なのでしょうか?(ご存知の方が多いと思いますがカベソーは川岸近くを好む葡萄品種です)

とりあえず生産者の拠点をINAOのHPでコミューン検索を使いアペラシオンを調べてみましょう。例によってリグーは2つあるのでジロンド県(33)の方を調べると

LR - IGP --Agneau de Pauillac
AOC - VQPRD --Bordeaux
AOC - VQPRD --Bordeaux supérieur

LR - IGP --Canard à foie gras du Sud-Ouest
AOC - VQPRD --CREMANT DE BORDEAUX
LR - IGP --Jambon de Bayonne
IGP --Pruneau d’Agen
AOC - VQPRD --SAINTE-FOY-BORDEAUX
LR - IGP --Volailles de Gascogne

ワイン関係ではAOCボルドー、ボルドー・シュペリュール、クレマン・ド・ボルドーそしてサント・フォワ・ボルドーの各アペラシオンの範囲になってます。

それではサント・フォワ・ボルドーとこのワインの原産地統制呼称法の違いは何なのでしょう。こちらがサント・フォワ・ボルドー、こちらがボルドー・シュペリュールですけどかなり見辛い内容であります。

何がどのように違うのか私もよく分かりません。

さてとにかく開けてみましょう。

キャップシールはキュヴェ・ラファエルと同じ材質ですがこちらは色が赤になっておりコルクはかなり貧弱。

コルクを抜いたときには別にこれと云った香りは飛んできません。グラスに注ぐとどこにでもあるメルロー主体のワインのような匂いで、カベソーが半分を占めているとはとても思えません。色は既に紫色的な成分はなくダークレッド、これまた普通であります。

「何の変哲もない普通のワインではないか」と輸入元のHPを見ることにします。

すると・・・、おやおやこんな事が書いてあります。

「葡萄品種はメルロー45%、カベルネ・ソーヴィニョン43%、カベルネ・フラン10%、マルベック2%、醸造・熟成 18ヶ月60hlの大樽にて寝かせる(樽は8年一度新しいものに交換)平均年間生産量 275,000本」

これは葡萄品種に関して裏ラベルと全ての数値が違いますね。平均年間生産量も生産者のHPの数値とはかけ離れて多すぎます。またこんな宣伝文句みたいな文言もデータとして載せてますが如何思われますでしょうか?

「ロバート・パーカー氏を始め、ワイン評価誌から高い評価を受けるシャトー。愛らしくフレッシュできめ細やかな果実味が素晴らしいワインです」

私の結論は次の通り。

ごく普通の赤ワイン、レストランのグラス売りには問題ありませんが価格が高すぎます。私なら蔵出しで3ユーロ以下でしか買わないワインでしょう。税別定価¥2,500なら他のワインを選ぶべきと考えます。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:58 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
毎回思いますが、Georgesさん、細かいところまで調べておられますね。感心します。特にレストランやワインバーを営んでおられる方々にとっては素晴らしい参考書になってる事間違いないでしょう。
友里さんのブログ読ませていただきました。8キロの河豚を食べられたんですね。よだれ出ます。1月21日に掲載されてた河豚かなぁ。直心さんにも行かれたんですね。私はまだほんまモンのクエを食べたことがありませぬ。
| higemaster |2009/02/09 04:40 PM |
higemaster殿

毎度コメント、おおきに有難うございます。

はい、珍しく両店ともお褒めの言葉を頂戴致しました。

丸安さんはいつもの通りですけど、直心さんの九絵はホンマモンの天然九絵で驚きの食感どした。
| Georges |2009/02/09 04:49 PM |

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