ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Seigneurs d'Aiguilhe 2006 AC Côtes de Castillon
セニョールかスィニョールかどう発音するのか知りませんが、右岸はコート・ド・カスティヨンでは飛び抜けてお高い価格で売られているシャトー・デギュイユのセカンドであります。

先ずは輸入元の説明をご覧下さい

サン・テミリオンの土地の高騰を受け、次なる土地として、生産者達に目を付けられたのが、コート・ド・カスティヨン。ナイペルグ伯爵も、1998年12月にこの区画を購入し、ワイン造りを始めた。畑は、コート・ド・カスティヨンとサン・テミリオンの境に位置しており、水はけも良く、斜面も南に面しており、ロケーションとして申し分ない。
 サン・テミリオンでの絶大なる評価を得たナイペルグ伯爵がコストパフォーマンスを、この地で実現しているのが、今回のそのワインである。もちろん、今回もステファン・ドゥルノンクール氏とタッグを組んでいる。こういったワインに出会うと、開拓されつくしたはずのボルドーにも、マイナーAOCにはまだまだコストパフォーマンスを見つけられるのか、と感じさせられる


で、そのナイペルグ伯爵の説明は

1983年、ドイツからフランスへ移り住んだ彼は、まず、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールの品質の向上に着手した。同時に、ラ・モンドットにて、最高のワインを造ろうと、徹底した努力を行った。ステファン・ドゥルノンクールを迎え入れ、可能なことは全て行い、その品質を大きく押し上げた

との事であります。
ワインの詳細に関する説明は

ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%、平均樹齢:28年、土壌:粘土石灰質、年間生産量:48,000本、収量:34hl/ha、醗酵:オーク製醗酵槽にて18~30日かけて行う、熟成:ステンレスタンクとフレンチオーク(225L、デギュイユにて1年使用)にて12ヶ月」とのことです。

私の知る限りこの伯爵を持ち上げたのはフランスのとある評価本で、アメリカの雑誌などが取り上げたのはかなり後の事だったように記憶しています。

1つのワイナリーで成功を収めると早速次にまた新たに手がけると云う具合でそれを克明に書き綴るのがとあるワイン評価本。

日本では料理屋と料理関係の雑誌でこういった現象が見られますね。

最初は小さなカウンター割烹、それがあれよあれよという間にテーブル席もある中規模のお店に発展、その様子を克明にレポートするおばさんも居れば月刊誌で煽る御仁もいらっしゃいましたね。

拡大路線を走るところにはその取り巻きが必ず脇を支えています。

関連する設計屋とか店舗屋、また什器備品屋に食材卸屋などは必ず儲かりますからね。

業種をワインと置き換えて考えて頂ければお分かり頂けるのではないでしょうか。
さて本論から脱線してしまいましたがワインの話に戻ります。

キャップシールはナイペルグ家の家紋をあしらった凝ったデザインですがアルミ製、コルクはご覧の通り長い50㎜ですが穴ぼこの多い中級品。貴族たる者、つまらないところでケチって貰うと困りますね。コルクの形が歪で少しの横漏れがあるのは輸送途中の温度管理が杜撰な証拠と見るべきでしょう。

グラスに注いでみます。おやおや昨日の濃さと比べると濃度は50%程でしょうか、透明感があり写真に撮ることの可能な色調であります。香りからもそんなに濃厚な液体でないことは明らかであります。

味について申し上げると「ボルドーの上品さが味わえる」と云えば聞こえが良いかも知れませんが「右岸のワイン?」と尋ねられたら即答に窮することは間違いありません。味のレベルで申し上げるとACボルドー、推定蔵出し価格は2.75ユーロ程度ではないでしょうか。

確かに上品な味ですので高級フレンチのランチには使えそうですがコート・ド・カスティヨンという雰囲気はありません。綺麗に作ったお料理に味がないのと同じみたいな感じ。

輸入元の販売価格は税込み ¥2,100 なので仕方ないでしょうね。今から輸入するなら ¥1,600 で売れるはずですけどね。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:38 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
綺麗に作ったお料理に味がない…。
綺麗な女性に色気がない…。
高学歴にかしこが少ない…。
もちろん、決して、すべてではありませんが…。

グルメ本には載らないけど美味しい料理屋…。
評価本には出てこないけど美味しいワイン…。
期待してます。
| higemaster |2009/02/01 04:56 PM |
higemaster殿

毎度コメント有難うございます。

まあ「見た目が不味そうで食べたらやっぱりアカンかった」という例もありますけどね。ですけどそんなお店にはハジメから行きませんが・・・。

評価本に載らない美味しいワイン、発見してもここには書かないかも知れませんけど^^!

ワイン大学現場に来られた方のみに内緒で・・・。
| Georges |2009/02/01 06:01 PM |

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