ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Champagne Beaumont des Crayères Grande Réserve Brut NV
シャンパーニュ・ボーモン・デ・クレイエール、グランド・レゼルヴのブリュット、ヴィンテージのないシャンパーニュであります。

評論家諸氏とは縁のない生産者ですが、私はどうして個人経営の小さな蔵しか評論家諸氏は近寄らないのか、また評価しないのか不思議に思う次第であります。

昔は個人の蔵など誰も近寄ることなどありませんでした。

何故でしょうか?

シャンパーニュはブランドビジネスであると云うことを以前申し上げましたが、ネゴシアン・マニピュランは来訪者を至れり尽くせりで歓待します。冬なら畑の見学こそ割愛されますが醸造所の見学の後試飲、そしてレセプションと称する豪華なディナーにご招待頂けるのであります。

ですが私の知る限り、行った限りについて申し上げればレコルタン・マニュピランでこういった接待は全くありません。

ライター諸氏は普通何も(接待の)ない生産者よりも手厚く歓迎され豪華なディナーに招待された生産者のことを美味しいと表現するはずであります。

テタンジェ社の場合葡萄畑の中に建っている豪華なゲストハウスに車で案内され、フルコースディナーにテタンジェ社の全てのアイテムが飲み放題。クリュッグの時は必ずと云ってよい程☆付きのレストランに案内されました。

バイヤー、またライター、酒販店並びに一般の旅行者に至るまで誰が訪問したところでこのような接待を受けたなら決して悪い気はしないはず。当然の如く評価の基準も甘くなるはずであります。

ですからお高いシャンパーニュにも拘わらず人気を保っていたと考えます。

ところが最近の傾向として評論家諸氏は大手ネゴシアン・マニピュランより小さい蔵、葡萄栽培兼醸造所であるレコルタン・マニュピランばかりを話題にします。

何故でしょうか?

理由として考えられる背景には次の事柄が関係していると思います。

先ずは、マスコミなどで希少性の高い商品ばかりが取り沙汰されその結果、客もそっちに目が向いてしまうという現在の状況であります。

美味しさは二の次として、今世間で騒がれているモノを飲んでみたいという人が多いということではないでしょうか。

次にその生産者を取り巻くブローカーがその価格をつり上げているからであると私は指摘したい。高ければ旨いと信じる人が世の中には5万と居られるわけです。

ワインと云ってもビジネスであることに変わりはありませんので「儲かる商品」にバイヤーが群がるのは仕方ありません。雑誌や評論家はこうした連中のやってることは見て見ぬふりをしているだけではないか!

今のシャンパーニュ・ビジネスは異常であります。
さてお話しはこのワインに戻って、こちらの写真をご覧下さい。輸入元裏ラベルの下に印字が見えますね。「L.GR05-081-010408」と刻印のように印字されていますが、たまたま場所が見やすいところにあったので発見出来ました。これが裏ラベルの貼ってあるところにあればラベルを剥がさないと見ることができませんし。印字する場所は統一して貰いたいと思いますが、生産者まで届くかどうか・・・・?

で、この印字の意味ですが何回か書いたので既にご存知の方もおられるはず。

最初のLはロットを顕す文字で、GRはグランド・レゼルヴ(商品名)の略号、次の05が重要な意味を持ち「ベースとなるワインのミレジム」、即ちこの場合2005年のヴィンテージワインがベースと云うことであります。NVですので当然ですが前後のリザーヴワインが混ぜられます。

で、最後の「010408」が重要であり、2008年の4月1日にデゴルジュマンが行われたことを示します。

ピノ・ムニエの高い比率は生産者の拠点がピノ・ムニエの一大産地であるのがその主な理由であります。普通この葡萄品種の比率が高いと評価が低いのですがこのワインに限ってはそんな心配は全くありません。

色はとても綺麗なうす黄緑色、細かい泡立ちがいつまでも続きます。ニューマティック・プレスで絞られる果汁から実に品の良い香りのシャンパーニュが出来上がります。これで税込み¥5,000 迄なのですからリーズナブル・シャンパーニュの筆頭に上げられても良さそうです。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:48 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
ほんま、このシャンパーニュは弊店のお客様に喜ばれます。また、私も飲んで、さわやかな気分になれるシャンパーニュです。
こんなちっちゃなワイナリー見つけたでー、と自慢しつつお高いワインを売りつけるほうが(中身が陳腐であっても)効率がいいのでしょうね。ネット時代、有名はもう、あまり魅力なくなっているのかも。といっても、ボルドー、ブルゴーニュの有名ワインはまだまだお高いですね。今後、ますます、Georgesさんの舌が重宝されます。
あ、プロコフィエフの4番のコンチェルト、楽譜見た事ありませんけど、ギャラ先払い、演奏1年後でよかったら受けますよ。出来は保障できませんけど…。
| higemaster |2009/01/10 05:19 PM |
higemaster殿

今日は早々とご機嫌なご様子どすなあ。
ほな今から突撃しまひょか?

プロコフィエフは楽譜滅多に見掛けまへん。

箕面中国料理しゅうかどす。
| Georges |2009/01/10 10:22 PM |

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