ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

今日で丸20年
1970年大阪万国博覧会の時「ワインってこんなに美味しいんだ」と初めて知ってしまいました。これがそもそもの不幸の始まりだったとは・・・。
当時ワインは贅沢品扱い。従価税というCIFに50%上乗せする実に高い課税率でした。フランスの蔵出し価格1000円のワインは日本に輸入されデパートに並ぶと恐らく1万円以上になったことでしょう。
ワインの税率が下がったのはそんなに昔の話ではありません。従量税の時代になり、ワイン輸入商社に大きな変化が見られました。ルイ・ラトゥールやラドゥーセット等を独占的に輸入していたバークレーも今はありません。ブルゴーニュといえば「銀座のミツミ」と相場が決まっていた時代もあったでしょうがこの三美も今はありません。その他大手のラック・コーポレーションなどもタカラグループの傘下に入り、最近では成城石井も焼き肉牛角の傘下に入ったとか聞きました。
従量税になったとたん自社輸入に変えて成功したのがモトックスでしょう。良いワインを良い状態で輸入管理して安く販売するのですから売れるのは当然です。

世の中には有名でなくても美味しいワインは山ほど存在します。例えばアンリ・ジャイエールのワイン。何度も申しますが1980年代、私がパリのタイユヴァンでクロ・パラントゥーを飲んでいたのはたったの500フラン程度の価格でした。グランクリュのエシエゾー等もせいぜい700フラン程度。別に飛び抜けて美味しいわけではありません。独特の風味があるだけでヴォーヌ・ロマネはヴォーヌ・ロマネの味そして香りなだけで、「ロマネ・コンティを遙かに凌ぐ」などというのは単なる作り話でしょう。
銀座コアビルのエノテカ・ピンキオーリでも1995年当時2万円もしない価格で飲むことができました。
サントリーが買収したラグランジュなんかも1985年ヴィンテージなどとても安くて美味しかったのですが、当時はもっと有名なシャトーばかりもて囃されていました。
安くて美味しいワイン、例えばコート・ド・ブールのシャトー・ファルファの1990年、そのシュヴァリエールと名付けられた両方とも毎日飽きずに飲んでいましたが何年かの熟成の後にことのほか素晴らしいワインになっていました。
ワインの好みは人によって違うのは当たり前ですが、安くて美味しいワインを見つけるためにはやはり自分の舌を磨く必要があります。高くても不味いワインはそれこそ掃いて捨てるほど存在することをお忘れ無く。
| ワイン雑感 |
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