ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château l'Arrosée 2001 AC Saint-Émilion Grand Cru
8v0623.jpg「下手な写真やなあ!」と仰る前によくこの画像をご覧下さい。お分かり頂けたでしょうか? ラベルが二重に貼られているのです。つまり手貼りではなく機械で貼られている証左であります。ワインの瓶詰めは現在では殆どマシーンによって行われていますが、ラベルだけは手貼りのところをたまに見掛けます。手貼りなら人間がするわけですからこんなコトにはならないはず、機械は100%信用してはダメだと云うことが解ります。
さてサンテミリオンには格付けとしてプルミエ・グラン・クリュ・クラッセのAとB、そしてグラン・クリュ・クラッセがあることはよく知られていますがアペラシオンはどうなっているかご存知の方は意外に少ないようです。格付けとアペラシオン、両方覚えるのは大変ですがしばらくお付き合い下さい。
まず「saint-emilion」と入力してアペラシオンから検索してみますと
AOC - VQPRD
--LUSSAC-SAINT-EMILION
AOC - VQPRD
--MONTAGNE-SAINT-EMILION
AOC - VQPRD
--PUISSEGUIN-SAINT-EMILION
AOC - VQPRD
--SAINT-EMILION
AOC - VQPRD
--SAINT-EMILION GRAND CRU
AOC - VQPRD
--SAINT-GEORGES-SAINT-EMILION
と肝心の中心部のアペラシオンは二つしか存在しません、即ち何も付かない「サンテミリオン」と「サンテミリオン・グラン・クリュ」だけであります。

前者の詳細を見ると指定されるコミューンはGironde (33)県の : Libourne, Saint-Christophe-des-Bardes, Saint-Émilion, Saint-Étienne-de-Lisse, Saint-Hippolyte, Saint-Laurent-des-Combes, Saint-Pey-d'Armens, Saint-Sulpice-de-Faleyrens, Vignonet 、しかし後者の詳細を見るとまずこちらの画面が現れます。
--SAINT-EMILION GRAND CRU
--SAINT-EMILION GRAND CRU
--SAINT-EMILION Grand Cru Classé
--SAINT-EMILION Premier Grand Cru Classé
あれあれ、アペラシオンは二つだけなのに後者の「サンテミリオン・グラン・クリュ」には三つのデノミナシオンに分かれていますね。
それでは一つずつ開いてみましょう。
まず最初に一番下の「プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ」の詳細表示はこちらをご覧下さい。左上のところをご覧頂くと確かにアペラシオンはサンテミリオン・グラン・クリュ、デノミナシオンは「プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ」になっていますね。格付けとアペラシオンがごっちゃになっているとしか云えないのではないか? 次に真ん中の「グラン・クリュ・クラッセ」を見てみるとこちらが開きます。一見するとデノミナシオンの名前が違う位で他は変わりませんね。両方の中段から少し下のEXIGENCES NATIONALESのリンクのところをクリックすると2007年1月4日の改訂版格付けをご覧頂けます。コピーしますと次の通り。
A. - Premiers grands crus classés :

a) Château Ausone, Château Cheval Blanc.

b) Château Angélus, Château Beau-Séjour Bécot, Château Beau-Séjour (Duffau-Lagarosse), Château Belair, Château Canon, Clos Fourtet, Château Figeac, Château La Gaffelière, Château Magdelaine, Château Pavie, Château Pavie-Macquin, Château Troplong-Mondot, Château Trottevielle.

B. - Grands crus classés :

Château L'Arrosée, Château Balestard-la-Tonnelle, Château Bellefont-Belcier, Château Bergat, Château Berliquet, Château Cadet-Piola, Château Canon La Gaffelière, Château de Mourlin, Château Chauvin, Château Clos des Jacobins, Clos de l'Oratoire, Clos Saint-Martin, Château La Clotte, Château Corbin, Château Corbin-Michotte, Château La Couspaude, Couvent des Jacobins, Château Dassault, Château Destieux, Château La Dominique, Château Fleur-Cardinale, Château Fonplegade, Châteazu Fonroque, Château Franc Mayne, Château Grand-Corbin, Château Grand-Corbin-Despagne, Château Les Grandes Murailles, Château Grand Mayne, Château Grand Pontet, Château Haut-Corbin, Château Haut-Sarpe, Château Laniote, Château Larcis-Ducasse, Château Larmande, Château Laroque, Château Laroze, Château La Serre, Château Matras, Château Monbousquet, Château Moulin du Cadet, Château Pavie-Decesse, Château Le Prieuré, Château Ripeau, Château Saint-Georges Côte Pavie, Château Soutard, Château La Tour-Figeac.

それでは残る一番上の「サンテミリオン・グラン・クリュ」はと云うとこちらになりますが、明確なシャトーの名前など見当たりません。何も付かないサンテミリオンとサンテミリオン・グラン・クリュの違いとは最低アルコール度数が10.5%以上の「サンテミリオン」、11.0%以上必要なのが「サンテミリオン・グラン・クリュ」。また収穫量の規制が45hl/haの「サンテミリオン」、40hl/haの「サンテミリオン・グラン・クリュ」であることだけの違いなのでしょうか。

ラベルのアペラシオン表示はシャトーによってまちまちですがINAOの決めたアペラシオンを表示すべきなのか、それともデノミナシオンを表示すべきなのか、どちらかハッキリして欲しいと私は思います。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 02:45 PM | comments (0) | trackback (x) |
コメント

PAGE TOP ↑
コメントする








絵の中の文字を入力して下さい:



PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::Château l'Arrosée 2001 AC Saint-Émilion Grand Cru
All Rights Reserved./Skin:oct