ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Bourgogne Blanc 2005 Domaine Tollot-Beaut
7v1217.jpg永らくご無沙汰していたドメーヌ・トロ・ボーのワインです。ドメーヌに初めて行ったのは確か1984年で案内してくれたのは娘さんのナタリー・トロ、まだ20代のお嬢さんでした。このドメーヌは当時ほとんど無名で例の評論家が目を付けたのもちょうどその頃、ドメーヌには派手な看板もなくひっそり静まりかえっていたのを記憶しています。ここの特徴はトロ家一族郎党の所有する畑から採れる葡萄を個々別々にワイン造りせず、一所にまとめて醸造するという形式を取っていることでしょう。ですから地下のセラーは大変広く、当地ショレー以外にサヴィニーやアロース・コルトン、ボーヌなど広範囲にカバーしていました。もともとは赤屋のはずで生産するワインのほとんどが赤ワインですが、片隅に置かれた3樽半のコルトン・シャルルマーニュを購入できたのは数年後のことでした。このブルゴーニュ・ブランは何樽生産していたか覚えていませんが、コルトン・シャルルマーニュの何倍かは造っていたはずです。当時の蔵出し価格は30フラン前後、コルトン・シャルルマーニュは3倍強の100フラン、円高の頃だったので随分安い買い物をしました。

トロ・ボーのワインで想い出深いモノは1983年のコルトン・シャルルマーニュ。確か1987年だったでしょうか、京都四条は路地を南へ入った白木のカウンター割烹C、集まったのは現在シャンパン・バーを経営のK氏、今をときめく京料理若主人、当時料理人からワイン販売業に転向していたY氏、ワイン大学古株メンバーのI氏に小生。ルイ・ラトゥールの1979年コルトン・シャルルマーニュをはじめコルトン・シャルルマーニュばかり何本か持ち寄りでミニワイン会となりましたが、当時圧倒的人気を誇っていたルイ・ラトゥールやルイ・ジャドーを遥かに凌ぐフルパワーを発揮したのがドメーヌ・トロ・ボーのコルトン・シャルルマーニュ1983年でありました。
さて当時とは全く違うボトルの形、ラベルを纏ったこのブルゴーニュ・ブラン、早速開けてみましょう。
まず外観は独特の形状をしたボトルでかなり太い目、辛うじてオーロラデザインのワインクーラーに入ります。キャップシールは錫箔、コルクは天然物の長さ49ミリで側面に枠で囲んだ中に BOURGOGNE 2005 DOMAINE TOLLOT BEAUT、枠外に06 44 0 A の記載がありますが、少し気になるのはコルクの形状。引き抜いてしばらく放置するとパルテノン神殿に使われる柱のようなエンタシス形状を露わにするのであります。これは保管する場所の環境変化を示すわけであまり保存状態が良くないことが分かるのです。日頃正常な状態のモノを飲んでいるとすぐ気が付くのですが、一般にはなかなか判り辛いことであります。
この生産者が今の外観になったのは確か1999年ヴィンテージからのことであったと思うのですが当初はあまりのスタイル変化に驚いたものです。それから敬遠していたのですが久し振りに開けたブル白は意外にも青みがかった淡いイエローを呈しています。樽のどぎつさはかなり改善されたのではないでしょうか?変な泡立ちもなく、色は濃くありませんし透き通っていて輝きがあります。しかしグラスの中から立ち上るのは強烈なパイナップルの香り、やはり樽はきついのでしょうか? しばらくおいていたら香りは南国系のフルーツに柑橘系が垣間見えてきました。口に含むとずっしり重く濃度は並のブル白ではありません。酸はしっかりしており固さは十分すぎるほど、熟成にしばらくの時間を必要とするヘビー級のワインだと思います。
合わせるのはローストビーフで、牛肉にはこうした濃い白ワインが意外によく合います。付け合わせはブロッコリーのニンニクオイル炒めとたっぷりのクレソン。
| ワイン日記::フランスワイン |
| 02:06 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント
こんにちは。
メモメモ(笑)
(勝手ながら)白の好みが似ていると思っているのでとても参考になります。
ブルゴーニュ・ブランは04をはじめて試したんですが、強烈なパワーに打ちのめされてしまいました。
05はもっと凄そうなので、今のところ敬遠しているのですが、熟成させて試してみたい気もします。
| hirozeaux |2007/12/20 02:13 PM |
hirozeauxさま

お久しぶりでございます。たまたま殆ど買ったことがないインポーターが持ってたのを知人から聞き、分けてもらったのですがお世辞にも保管がよいとは申せません。
最近売り出し中のVPと同じでフランスのシッパーの言いなりになっているのではないでしょうか? しかし中身のワインはそんなことでへたばるような代物ではないようです。
ただ気になるのはこの蔵の意地というか、入れなくても良い物を投入する癖がまだ残っているのではないかと・・・
| Georges |2007/12/20 02:14 PM |

PAGE TOP ↑
コメントする








絵の中の文字を入力して下さい:



PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::Bourgogne Blanc 2005 Domaine Tollot-Beaut
All Rights Reserved./Skin:oct