ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Tannat N




タナ、フランスはピレネー原産の黒葡萄で南西地方の濃い赤ワイン・マディランで一世を風靡したアラン・ブリュモン氏によって陽の目を見た葡萄である。

マディランだけではなく、その周辺のアペラシヨンではジュランソンを除くベアルン、イルレギ、ブリュロワ、サン・モン、サン・サルドス、チュルサン、そしてヴァン・ド・リキュールの類のフロック・ド・ガスコーニュで主要葡萄となっていて、コトー・デュ・ケルシーではコやメルロー・ノワールと共に補完葡萄 cépages complémentaires となっている。またカオールでは補助葡萄として葡萄規定に載っている。

拙ブログでは2013年6月8日にこちらで取り上げた。それを見ると2011年の栽培面積 2,859ha 、画像を拝借しているこちらのサイトを見ると 2016年の栽培面積 2,835ha なのでほぼ横ばいと考えて良いはず。2008年がピークだったのはアラン・ブリュモンが当時持て囃されたためと考える。

どんな葡萄も流行り廃りがある。

1980年代前半は圧倒的にカベソーの時代であった。それが1982年のペトリュス100点から一変する。リリースされ全世界で販売されたのは1985年以降だったはずで、それ以降はメルロー・ノワールが注目された。

白ワイン用の葡萄も同じことが云える。昔は甘口のリースリングが好まれたが、今や辛口(と云っても補糖まみれの)シャルドネ全盛の時代である。ワインは嗜好品であるがゆえに流行に影響されやすい。

さてVIVCパスポートデータはこちら、タナはフランス原産の黒葡萄だが、ウルグアイで 2009年の統計では 1,784.00 ha 栽培されていて、他にはアルゼンチンで08年 553.00 ha 、ブラジルで07年 421.00 ha 、さらにはイタリアで07年 45ha の栽培が報告されている。

シノニムは次の通り

BORDELAIS NOIR
BORDELEZ BELTZA
BORDELEZA BELCHA
HARRIAGUE
MADIRAN
MADIRON
MOUSTON
MOUSTRON
MOUSTROU
MOUSTROUN
TANAT
TANNAT GRIS
TANNAT NOIR FEMELLE
TANNAT NOIR MALE

今のところタナはマンサン・ノワール Manseng noir とプラン・ド・コーゼット Plant de Cauzette との親子関係が認められるとのこと。前者はフランス政府も登録している黒葡萄であるが、後者は果皮色も不明で実体は掴めていない葡萄のはずである。

またこのプラン・ド・コーゼットはプリュヌラールとの親子関係が認められるとのこと。プリュヌラールとはコもしくはマルベックの父親葡萄である。
| ワイン雑感 |
| 02:33 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2019年03月19日
All Rights Reserved./Skin:oct