ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Serna INTA Rs




セルナ・インタもしくはアンタと読む果皮色ロゼの葡萄で、2013年の時点ではフランス政府無登録、しかもアルゼンチン原産の食用葡萄をフランスで栽培される葡萄と登録するのも不思議だが、画像を拝借しているこちらのサイトを見ると、何と2016年の栽培面積はゼロとのこと。

外来種でしかも現在栽培されてもいない葡萄をわざわざ登録するより、グエをはじめとするフランス葡萄に影響を与えた古代からの葡萄を研究・探索そしてフランス原産の葡萄を中心に登録すべきだと思う。

グエVIVC正式名称ホイニッシュ・ヴァイスは現時点で原産国不明となっているが、フランス原産の数多くの葡萄の先祖であることから、近い将来フランス原産と認められる可能性もある。またグエはフランスでも現在栽培されている。他にピノ・ノワールと親子関係が認められたサン・ローラン(現在はドイツで広く栽培されているのでザンクト・ラウレントと呼ばれる)もフランス原産である。

外来種を如何にもフランスで栽培されていると云わんばかりの現在のフランス葡萄目録、本末転倒と云われても仕方あるまい。

さて VIVC のパスポートデータはこちら、正式名称は SERNA セルナ、遺伝子の解明は進んでいないから交配に関与した人物の発表がそのまま記載されているだけで親子関係は次の通りとされている。

Prime name SERNA
Color of berry skin   ROSE
Variety number VIVC 23002
Country of origin of the variety ARGENTINA
Species VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography MOSCATEL ROSADO × (CARDINAL × SULTANINE)
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1 MOSCATEL ROSADO
Prime name of parent 2 CARDINAL × SULTANINA
Parent - offspring relationship
Offspring
Breeder Gargiulo, Angel A.
Breeder institute code ARG036
Breeder contact address INTA Estación Experimental Agropecuaria Rama CaidaInstituto Nacional de Tecnología Agropecuaria

セルナはアルゼンチンで広く栽培されるモスカテル・ロザードを母、カルディナルと SULTANINA の交配で生まれた葡萄を父として生まれたとしている。

カルディナルは拙ブログのこちら 、SULTANINAはトルコ原産の白葡萄スルタニーナ、ワイン用、食用というより干しブドウの代表的葡萄で、やはりアルゼンチンで広く栽培されている。

しかし交配に関わった人物がそう発表しているだけであり、今後親子関係が改変される可能性もあることを覚えていてほしい。

当該葡萄の母 MOSCATEL ROSADO モスカテル・ロザードはポルトガル原産、何故か VIVC では果皮色ブランクになっている。親子関係などについては

Country of origin of the variety PORTUGAL
Species  VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography DIAGALVES × MOSCATEL DE MALAGA
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1 MANTUO
Prime name of parent 2 MUSCAT OF ALEXANDRIA
Parent - offspring relationship
Offspring
Breeder  Ferreira de Almeida, Jose Leao
Breeder institute code PRT010
Breeder contact address Estacao Agronomica Nacional Quinta do Marques

ポルトガルにて人工交配で生まれた葡萄、生産者の発表ではディアガルヴスが母、モスカテル・デ・マラガを父として生まれたのがモスカテル・ロザード。それぞれの親の正式名称は母がマンチュオ、父はマスカット・オブ・アレクサンドリアということ。

しかしながら遺伝子の解明による結論ではないので今後の紆余曲折はあり得るということ。
| ワイン雑感 |
| 07:12 PM | comments (0) | trackback (x) |


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