ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Rèze B




レーズというスイス原産の白葡萄、つい先日プルサール・ノワールで書いたように当該葡萄とプルサール・ノワールとは親子関係が認められる。

こちらを見ると例によって2016年フランスでの栽培面積はゼロである。栽培面積ゼロ、フランス原産ではなくスイス原産の葡萄を登録する必要があるのか疑問だが取敢えずフランス政府が発表している葡萄目録から順に取り上げていく所存である。

スイスの葡萄ならスイスのサイトを開こう。

こちらを開くと当該葡萄はスイスのヴァレー州では最も古い葡萄の一つとのこと、スイスでの栽培面積は3ヘクタール、スイス全土の葡萄畑の0.01%とのこと。

ではスイスで最も栽培面積の広い葡萄はといえば・・・ こちらをご覧あれ。ピノ・ノワールが第1位で 4,071ha で 21.48% 、第2位はシャスラ・ブランで 3,734ha 19.7% 、第3位はガメイ・ノワールと続く。

注目すべきはこちら某サイトで消滅したとされるグエ・ブラン正式名称ホイニッシュ・ヴァイスはスイスで2ヘクタール未満だが実際に栽培されていることを示している。コピーすると

TRADITIONNEL (AV. 1900)
< 2 HA
Gouais
Surnommé le Casanova des cépages, le Gouais Blanc est une très vieille variété du nord-est de la France qui a donné naissance par croisements naturels à plus de 80 enfants dans toute l'Europe, parmi lesquels on trouve le Chardonnay, le Gamay, le Riesling, le Furmint, etc. Banni de longue date en France, d'où ce cépage fondateur a quasiment disparu, il a par contre toujours été cultivé dans le Haut-Valais (Suisse) depuis 1540 sous le nom de Gwäss. Très productif, résistant au gel hivernal, le Gouais Blanc est aujourd'hui cultivé exclusivement dans le Haut-Valais où il produit des vins avec des arômes de poire et une acidité très marquée.

Noms associés: Gwäss

由来とかは別として1540年以来グウェスの名のもとに栽培され、生産性が高く冬の霜に強いGouais Blancは現在オート・ヴァレー州でのみ栽培されている。洋ナシの香りと非常に際立った酸味を持つワインを生産しているとあるのは重要なポイントである。尚スイスの国家登録名はGouais だがスイスで認められるシノニムが Gwäss グウェスである。

さてレーズに話を戻そう。当該葡萄はスイスのワイン Vins des Glaciers に必要欠くべからざる葡萄であったようだ。ところがフィロキセラの襲来により他の葡萄に置き換えられてしまったことがこちらにある。Vin du Glacier とはこちらの通り現地へ行かねば飲めないワインだとか。興味のある人はスイスへ行ってみよう。継ぎ足し継ぎ足しして作るシェリーのようなワインだろう。
| ワイン雑感 |
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Reine des Vignes B




レーヌ・デ・ヴィーニュ直訳すると葡萄(園)の女王、如何にも高貴な葡萄の名前である。しかしこれはフランスでのシノニムであり正式名称はKOENIGIN DER WEINGAERTEN 英語表記なので珍紛漢紛だがドイツ語にすると Königin der Weingärten ケーニギン・デア・ヴァインガルテン、ドイツ語でほぼ同意味葡萄畑の女王である。即ちフランス語に置き換えただけのこと。

フランスで栽培される葡萄のサイトはこちら、この葡萄もまた2016年現在の栽培面積はゼロである。

VIVCのデータはこちら、原産国や親子関係については次の通り

Country of origin of the variety  HUNGARY
Species  VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography ERZSEBET KIRALYNE EMLEKE × PERLE VON CSABA
Pedigree confirmed by markers DATTIER DE BEYROUTH × PERLE VON CSABA
Prime name of parent 1 AFUS ALI
Prime name of parent 2 CSABA GYOENGYE
Parent - offspring relationship
Breeder  Mathiasz, Janos
Breeder institute code
Breeder contact address Private breeder
Year of crossing  1916

開発者の発表では ERZSEBET KIRALYNE EMLEKE × PERLE VON CSABA の交配、遺伝子の解析結果として出た答えとして正式名称ケーニギン・デア・ヴァインガルテンの母親の正式名称は AFUS ALI 、父親は CSABA GYOENGYE ということ。

拙ブログではこの葡萄に関連するカルディナルで取り上げたことがあるがレーヌ・デ・ヴィーニュの親子関係はその後も変更されてはいない。

系図はこちら


VIVC のデータと比較すると唯一相違点がある。何が違うかお分かりだろうか?
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ワイン雑誌 Wands の記事について
先ずはこちらをご覧頂きたい。
アリゴテに関する記事だが、次の一文が気になる。コピーさせて頂くと

遺伝子的にみると中世に栽培され既に消滅した白品種グエ・ブランとピノノワールの交雑種で、ブルゴーニュに導入されたのは17世紀頃と言われる。

いかにも現在は絶滅したような表現だがグエ・ブラン正式名称 HEUNISCH WEISS ホイニッシュ・ヴァイスは現存する白葡萄であり、こちらに画像もある。画像をコピーさせて頂くと



ドイツやスイスでは政府の葡萄目録に登録されていて決して消滅した葡萄ではない。またモンペリエの国立農学研究所でも栽培されているがフランス政府は昔の悪いイメージを恐れているのか国家登録はしていない。

次に交雑という文言は普通異種例えばヴィティス・ヴィニフェラに属する葡萄とアメリカのヴィティス・ラブルスカに属する葡萄との掛け合わせに使われ、ヴィニフェラ同士の場合は交配となるのが一般的である。

さらにグエ・ブランとの交配は次の通りピノ・ノワールではなく遺伝子の解析で理論上その存在が推測される PINOT である。アリゴテの親子関係についてはVIVC のデータから

Pedigree confirmed by markers  HEUNISCH WEISS × PINOT
Prime name of parent 1  HEUNISCH WEISS
Prime name of parent 2  PINOT

母親のホイニッシュ・ヴァイスにはリンク先があるが父親 PINOT にはリンク先が無い。現時点ではその実体が確認されないためリンク先が無い訳だ。当然ながらピノ・ノワールではない。

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