2019,01,06, Sunday
![]() ![]() プールサールではなくプルサールと発音する黒葡萄、現地では PLOUSSARD (同じくプルサールと発音)と表記される。拙ブログではこちらと最近ではこちらで取り上げたが、前者で引き合いに取り上げたサイトは少し修正されたようだ。 アルボワ・ピュピランを外されたまでは良いが、相変わらず L'Etoile レトワールでは補助葡萄とだけに限定するのは頂けない。レトワールはジュラ地区において白のスティルワインだけのアペラシヨンであり、アペラシヨン・レトワールの葡萄規定は次の通り。第5章から 1°- Encépagement a) - Les vins blancs sont issus des cépages suivants : - cépages principaux : chardonnay B, savagnin B ; - cépage accessoire : poulsard N (appelé localement ploussard). ここだけ見るとプルサールは補助葡萄と思われがちである。 b) - Les vins susceptibles de bénéficier de la mention « vin de paille » sont issus des cépages suivants : chardonnay B, poulsard N (appelé localement ploussard), savagnin B. a) - Les vins susceptibles de bénéficier de la mention « vin jaune » sont issus du seul cépage savagnin B. レトワールのヴァン・ド・パイユではシャルドネ、プルサール、サヴァニャン・ブラン。 レトワールの黄ワインはサヴァニャン・ブランだけ。 即ちヴァン・ド・パイユでは主要葡萄の一つであり、補助葡萄と限定するのは間違いということになる。 最新の VIVC のサイトからプルサール・ノワールとスイス原産の REZE という白葡萄との間に親子関係が認められるとのことだ。レーズとはこちらを見るとこちらの通り la Rèze であることが分かる。 英語だけの表記でヨーロッパ葡萄は語れない証左である。 フランスでの栽培状況はこちらから横ばいという近年だ。 |
2019,01,06, Sunday
![]() ![]() 拙ブログではこちらで取り上げたが、当時は原産国ポルトガル説、フランス説などいろんな説があったが、最新 VIVC のデータによると遺伝子解析の結果が纏まったようだ。 如何にもポルトガルに関係ありそうな名前だが、ポルチュゲ・ブルー正式名ポルトゥギーザー・ブラウはポルトガル原産ではなくスロベニアのシュタイエルスカ地方原産の黒葡萄ということが判明した。詳しくは "The "missing link" 'Blaue Zimmettraube' reveals that 'Blauer Portugieser' and 'Blaufränkisch' originated in Lower Styria". Prime name PORTUGIESER BLAU Color of berry skin NOIR Variety number VIVC 9620 Country of origin of the variety SLOVENIA Species VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA Pedigree as given by breeder/bibliography Pedigree confirmed by markers ZIMMETTRAUBE BLAU × SILVANER GRUEN Prime name of parent 1 ZIMMETTRAUBE BLAU Prime name of parent 2 SILVANER GRUEN 正式名称 ポルトゥギーザー・ブラウ 果皮色 黒 原産国 スロベニア 母親 ZIMMETTRAUBE BLAU 父親 SILVANER GRUEN フランスでの呼称ポルチュゲ・ブルーはスロベニア原産のツィメートトラウベ・ブラウという黒葡萄を母、オーストリア原産のジルバーナー・グリュン(フランスではシルヴァネール)白葡萄を父として生まれた黒葡萄ということ。 現在フランスで栽培される葡萄のサイトを見るとフランス国内の 2016年の栽培面積は僅か14ヘクタール。やはりフランスではアペラシヨンを有するワインに使えないことは致命的なダメージである。 しかし当該葡萄はドイツやオーストリアそしてチェコやハンガリーでは広く栽培されている。 |