ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Petit Verdot N 正式名称 Verdot Petit




私の仕事はロードバイク、トライアスロンバイクなどのスポーツ用自転車の販売とそのメンテナンスであり、今まさにシーズン真っ盛りであります。従ってブログの更新はままならない状態です。

さてフランスで栽培される葡萄、Pから始まる葡萄の続きです。今日取り上げるのはアペラシヨン・ボルドーの葡萄規定に載っているプティ・ヴェルドです。

プティ・ヴェルドはボルドーに於いてカベソー le Cabernet-Sauvignon、メルロー le Merlot noir、カベルネ・フランle Cabernet francそしてコもしくはマルベックle Côt ou Malbecと共に栽培比率の高い黒葡萄です。

ボルドーと地域を限定せず、フランス全土の栽培面積で申し上げると

メルロー le Merlot noir 114,015ha
カベソー le Cabernet-Sauvignon  53,024ha
カベルネ・フラン le Cabernet franc 35,650ha
コ le Côt ou Malbec  6,136ha
プティ・ヴェルド le petit Verdot 967ha

ボルドーで許可されるもう一つの黒葡萄カルムネール le ou la Carmenèreは僅か 41ha しか栽培されていません。

これらの葡萄のうちメルロー・カベソー・カベルネ・フラン・コ・カルムネールは先祖に何らかのつながりを持つ葡萄ですが、当該葡萄はこれらの葡萄とは一線を画する葡萄であります。

ボルドーで栽培される葡萄の根本はカベルネ・フランであります。

カベルネ・ソーヴィニョンはカベルネ・フランを母、白葡萄のソーヴィニョン・ブランを父として生まれた交配種です。

またメルローはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントを母、カベルネ・フランを父として生まれた交配種。

次にコ、ボルドーでは普通マルベックと呼ばれる黒葡萄はメルロー同様マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントを母、プリュヌラールを父として生まれた葡萄です。

コはフランス語で le Côt 、コットと読むのはどうやらごく一部の人だけで「コ」もしくは「コー」と読むのが正しいはずです。ちなみに発音に詳しい Forvo のサイトはこちらを開いてお聞きください。

他にプティ・ヴェルドを除くとアペラシヨン・ボルドーの葡萄規定にあるのは carmenère N だけであり、その親子関係は

Pedigree confirmed by markers MOURAL × CABERNET FRANC

普通馴染みの無いムラルを母、カベルネ・フランを父として生まれた葡萄であります。

ボルドーの赤ワイン用ブドウはカベルネ・フランとその子孫、もしくはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントの子孫であるということが言えます。

ところがプティ・ヴェルドはカベルネ・フランそしてマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとは無関係の葡萄であり、親子関係は未だ解明されてはいませんが TRESSOT NOIR 12640 とVERDOT GROS 12972 との親子関係が認められる葡萄です。

このトゥレソ・ノワール最近までヨンヌ県のアペラシヨン・ブルゴーニュ赤ワインに認められていた葡萄であります。

如何でしょう? 

プティ・ヴェルドだけがボルドー系つまりカベルネ・フラン系とマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント系の葡萄では無いということが判ります。


| ワイン雑感 |
| 05:57 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2017年09月27日
All Rights Reserved./Skin:oct