ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Oberlin noir N




4年前拙ブログで取り上げたときフランス政府が公表するフランスで栽培されるお墨付き葡萄目録には「Oberlin N (*)」と記載してあったのですが表題の通り「Oberlin noir N」と書き改めてあります。名称の末尾に付け加えられている「N」は何度も申し上げる通りフランス政府が独自で付け足す果皮色を示す略号であります。

正式名称はOBERLIN NOIR オーベルラン・ノワールという黒葡萄。拙ブログではこちらで紹介しましたが、レ・セパージュのサイトによると、1897年にオー・ラン県コルマールのオーベルマン葡萄栽培研究所に於いてフィリップ・クリスチャン・オーベルマン氏により le riparia Millardet ル・リパリア・ミヤルデとガメイ・ノワールとの種間交雑により生まれた葡萄とのことであります。

VIVC2 のパスポートデータはこちら、ペディグリーは次のようになっています。

Pedigree as given by breeder/bibliography  RIPARIA MILLARDET × GAMAY NOIR
Pedigree confirmed by markers  空欄
Prime name of parent 1  RIPARIA MILLARDET
Prime name of parent 2  GAMAY NOIR

上記と同じですが遺伝子の解明による結論ではないので今後どうなるかは不明であります。

当時はまだフィロキセラが蔓延しておりヨーロッパ原産の葡萄は植え替えても悉く枯れてしまうため種間交雑の葡萄に植え替えざるを得なかったわけです。必要に迫られて数多くの種間交雑によるワイン用葡萄が開発されましたが当該葡萄もその一つであります。

画像を拝借しているサイトによると1958年にはフランス全土で4500ヘクタールも栽培されていたのに2000年以降は60ヘクタールそこそことのこと。恐らくアルザス・ロレーヌ地方で広く栽培されたものの種間交雑による葡萄は殆どアペラシヨンを有するワインには使えなくなったのが原因で他の葡萄に植え替えられたと思われます。
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