ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Granita N

グラニータという黒葡萄、拙ブログでは 2014年 7月 15日にこちらで他の葡萄と共に一度紹介しているが、その当時当該葡萄は VIVC に未登録であった。

現在 VIVC2 にはこちらで登録済みである。サイトを開くと

Pedigree as given by breeder/bibliography  AUXERROIS × PORTUGIESER BLAU
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1  AUXERROIS
Prime name of parent 2  PORTUGIESER BLAU

フランス原産のオーセロワ白葡萄とスロベニア原産のポルトゥギーザー・ブラウ黒葡萄の交配で生まれた黒葡萄である。しかしこれはあくまで交配に関わった人からのデータであり、遺伝子の解析結果ではない。従って後に変更になる場合もあり得る。

さていつものフランスで栽培される葡萄のサイトには画像が盛り込まれていない。またいつの間にか英語バージョンも追加されていた。で、その英語版を見ると、

Name of vine variety in France Granita N
Origin This vine variety was obtained by INRA and SICAREX Beaujolais in the 1980's and results from the crossbreeding of Pinot noir N and Cabernet-Sauvignon N.

何とピノ・ノワールとカベソーの交配としている。このサイトは公開する前にチェックする人間は居ないのか?

フランス語版では

Cette variété a été obtenue par l'INRA et la SICAREX Beaujolais dans les années 1980 et provient d'un croisement entre l'Auxerrois B et le Portugais bleu N.

フランス語版では正しくオーセロワとポルチュゲ・ブルーの交配となっている。ポルチュゲ・ブルーはポルトゥギーザー・ブラウのシノニム。フランスでは Portugais Blue で登録され拙ブログではこちらで紹介した。

2013年 4月 21日の時点ではこのポルトゥギーザー・ブラウはオーストリアの原産とされていたが、現在は冒頭に書いた通りスロベニア原産と変わっている。コロコロ変わる葡萄の原産国、これも最早常識と考えなければならないのだろう。

グラニータはフランス農学研究所がボージョレのシカレックスと共同で開発した人工交配葡萄でありワイン用としているが実際ワイン用として栽培されているかどうかは疑問である。
| ワイン雑感 |
| 03:06 PM | comments (0) | trackback (x) |


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