ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Castets N 追記
カステのペディグリーについて書きます。VIVC のサイトから当該葡萄のパスポートデータを開くと 2015年 3月 5日に改訂され、最近この葡萄のルーツが解明された模様です。実は3年前はVIVC のパスポートデータのウェブ魚拓を取っていなかったためペディグリーが解明されたことをうっかり見落としておりました。

Pedigree confirmed by markers  GROS CABERNET × CAMARAOU NOIR
Prime name of pedigree parent 1  GROS CABERNET
Prime name of pedigree parent 2  CAMARAOU NOIR

カステの母親となる葡萄はグロ・カベルネ、父親はカマラオウ・ノワール(発音は Forvo からこちら)とのこと。

グロ・カベルネはこちら

Pedigree confirmed by markers  FER × TXAKOLI
Prime name of pedigree parent 1  FER
Prime name of pedigree parent 2  ONDARRABI BELTZA

フェール×チャコリ、その正式名称は母親がフェールで、父親はバスク語でしょうか正式名称はオンダラビ・ベルツァ
カベルネと名が付くものの、カベルネ・フランの仲間ではなく両親となる葡萄はいずれもフランス南西地方及びスペイン東部の所謂バスク地方原産と思われる葡萄であります。

フェールは昔フェール・セルヴァドゥと呼ばれた黒葡萄、チャコリはバスク特産のワインでチャコリという同名のロゼと赤ワインに使われる葡萄の正式名称がオンダラビ・ベルツァ。

一方カステの父親カマラオウ・ノワールはフランス原産の黒葡萄、これまたフランスは恐らくピレネー原産と思われる葡萄。

カステはこれら2つの葡萄グロ・カベルネとカマラオウ・ノワールの交配種だった訳です。

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César N


画像は VIVC のこちらから拝借させて頂きました。

セザール、これは比較的名前の知られた黒葡萄でシャブリの所在地ヨンヌ県の原産と云われています。拙ブログでは3年前こちらで取り上げました。当時の VIVC のパスポートデータはこちら、現在はシノニムが一つ増えてこちら、2014年10月23日に更新されていました。

シノニムは次の通り

CEEAR
CEELAR
CELAR
GROS MONSIEUR
GROS NOIR
PICARGNEAU
PICARGNIOL
PICARGNIOT
PICARNIAU
PICORNEAU
ROEMER
ROMAIN
ROMANO
RONCAIN

間違っても「ROMACON」などはございません。太字のものが新しく仲間入りしたシノニム。ペディグリーについては確認されており

Pedigree as given by breeder/bibliography PINOT × GAENSFUESSER
Pedigree confirmed by markers  PINOT × ARGANT
Prime name of pedigree parent 1  PINOT
Prime name of pedigree parent 2  ARGANT

セザールは 70742 PINOT を母、スペイン原産のアルガン を父として生まれた交配種であります。

このセザールが使えるアペラシヨンはこちらのサイトに纏められていますが、Bourgogne もしくは Bourguignons の語句を含むアペラシヨンは

AOC Bourgogne
AOC Bourgogne Aligoté
AOC Bourgogne Passe Tout Grains
AOC Bourgogne Mousseux
AOC Coteaux Bourguignons
AOC Crémant de Bourgogne

上記に掲げた6つだけであります。従って(コピーさせて頂くと)

10 appelations dans 2 sous-régions autorisent le cépage « César » :

Le cépage « César » est un cépage principal, utilisé en assemblage dans :
Bourgognes génériques : Bourgogne mousseux, Coteaux bourguignons .

Le cépage « César » est un cépage très accessoire (pour moins de 10% de l'encépagement, ou en complantation) pour :
Bourgognes génériques : Bourgogne, Bourgogne Clairet .
Yonne : Bourgogne Chitry, Bourgogne Côte Saint-Jacques, Bourgogne Côtes d'Auxerre, Bourgogne Coulanges-la-Vineuse, Bourgogne Épineuil, Irancy .

10のアペラシヨンではなく太字で示した4つのアペラシヨンと云うことになります。ブルゴーニュ・クレレ、ブルゴーニュ・シトリ、ブルゴーニュ・コート・サン・ジャック、ブルゴーニュ・コート・ドーセール、ブルゴーニュ・クランジュ・ラ・ヴィヌーズ、ブルゴーニュ・エピヌイユはいずれも AOC Bourgogne のデノミナシヨンであります。

でも肝心なことは、イランシーを除くいずれのアペラシヨンでもセザールが使えるのはあくまでヨンヌ県内に限られると云うこと。他の県でセザールを植えてもアペラシヨンは名乗れないと云うことであります。AOCコトー・ブルギニョンとAOCブルゴーニュ・ムスーではセザールは主要品種として使え、AOC ブルゴーニュとAOC イランシーでは残念ながら補助品種であります。

IGP の葡萄規定に詳しいこちらのサイト ではAOCブルゴーニュ・ムスーでこの葡萄が主要品種としては載っていません。不必要な事柄はやたら詳しいですが、肝心な事柄が抜けていては困るように思うのですけど。

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