ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Bouillet N



ブイエと読む黒葡萄、Forvo の発音はこちらを開いてお聞き下さい。画像は IFV のこちらから拝借しました。拙ブログでは3年前にこちらで取り上げました。

画像を提供頂いたサイトでは 2006年の時点でフランスでの栽培面積 2ha となっていますが、フランスで栽培される葡萄のサイトでは 2011年では僅か 0.5ha しか栽培されていないとなっています。まさに絶滅寸前の葡萄。

フランス南西地方原産といわれる黒葡萄ですが、VIVC に現在登録されているシノニムは僅か一つ BOUILLER NOIR ブイエ・ノワールであります。

しかしながらレ・セパージュ、フランスの葡萄のサイトでは次のいくつかをシノニムとしています。コピーさせて頂くと

bouillé(r), guille (en Dordogne),
quillard,
fouine,
plant de mérille

これらは abcduvin.com のサイトにも載っています。同じくコピーさせて頂くと

Bouillet noir,
Fouine,
Mondeuse noire,
Plant dame noire,
Plant de Mérille,
Quillard

VIVC のサイトからシノニムの検索でこれらを順に検証していくと bouillé(r), guille, fouineplant de mérille, Plant dame noire は該当する葡萄がありません。quillard はジュランソン・ノワール(2年前のVIVCのパスポートデータはこちら)のシノニム、ジュランソン・ノワールの現在のデータはこちらをご覧下さい。シノニムの数は増えています。abcduvin.com にあるモンドゥーズ・ノワールですがブイエのシノニムとは思えません。モンドゥーズ・ノワールのパスポートデータ、2年前はこちら、現在はこちら、やはりシノニムの数は増えています。

ここで新たな発見、モンドゥーズ・ノワールのペディグリーが解明した模様です。

Pedigree confirmed by markers MONDEUSE BLANCHE × TRESSOT
Prime name of pedigree parent 1 MONDEUSE BLANCHE
Prime name of pedigree parent 2 TRESSOT NOIR

即ちモンドゥーズ・ノワールは母モンドゥーズ・ブランシュ、父トレソ・ノワールから生まれた交配種であることが判明しました。

フランス全土で僅か 0.5ha しか栽培されない葡萄ですがこちらを見ると様々なカテゴリー(IGP)のワインに使えるとあります。IGP の法令、特に葡萄規定については実際に植えられていることなど全く検証せずに作成されたものと考えます。

ところで分厚い「ワイン用葡萄」例のジャンシス・ロビンソン女史の著書ですけど、この葡萄 Bouillet については一行たりとも触れていません。索引を調べても全くその名前は存在しません。

| ワイン雑感 |
| 05:55 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2015年08月22日
All Rights Reserved./Skin:oct