ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Bachet N


フランス政府は Bachet N としていますが、正しくは Bachet Noir バシェ・ノワール。Forvo の発音はこちらを開いてお聞き下さい。画像はフランスで栽培される葡萄のサイトのこちらから拝借しました。

結論から申し上げると、シャンパーニュを名乗れる葡萄栽培地ですが実はブルゴーニュに近いというオーブ原産の黒葡萄であり、現在は絶滅危惧種であります。

こちらをもう一度開いて栽培面積の推移をご覧下さい。1988年という古い統計でフランス全土で僅か 1ha というデータが示されています。VIVC のこの葡萄の栽培エリアを見ると 1988年で 1.3ha となっていて、いずれにせよフランス全土で1桁の数値と云うことはほぼ絶滅に近い状態と云えます。

ペディグリーについては VIVC のサイトからこちらをご覧頂くと

Pedigree confirmed by markers HEUNISCH WEISS × PINOT
Prime name of pedigree parent 1 HEUNISCH WEISS
Prime name of pedigree parent 2 PINOT

ホイニッシュ・ヴァイスを母、70742 PINOT を父として自然交配により生まれた葡萄であります。
父母が同じこの組み合わせから生まれた黒葡萄は他にBEAUNOIRFRANCOIS NOIRRUBI があり、また同じ父母から生まれた白葡萄は ALIGOTE 、AUXERROIS 、CHARDONNAY BLANC (シャルドネの正式名称)、MELON 、PEURION 、SACY と結構な数に上ります。

さてバシェ・ノワールのシノニムは次の通り

BACHET
BACHEY
FRANCOIS
FRANCOIS NOIR
FRANCOIS NOIR DE BAR-SUR-AUBE
GRIS BACHET

拙ブログではこちらこちらで取り上げましたが、実際今現在この葡萄からワインを造っているとは思えません。

オーブ地区原産の黒葡萄ですが、ペディグリーからピノの系統に間違いありませんので本来(旧法では)シャンパーニュに使うことが出来たはずです。
昔の法令ではシャンパーニュに使える葡萄は、アルバンヌ、プティ・メリエその他ピノに類するすべての葡萄とありました。当時の法令にシャルドネという文言は存在しません。法令の文言、ピノに類するすべての葡萄の一つとしてシャルドネが使われた訳ですからバシェ・ノワールも使おうと思えば使えたはずであります。

参考のためにこちらのサイトもついでにお目通し願いたいと思います。相変わらず IGP の葡萄規定を拡大解釈してサイトを構築しておられます。オーブとは遠く離れたペリゴールなどにこの葡萄が根付いているとは全く考えられません。

| ワイン雑感 |
| 01:33 PM | comments (0) | trackback (x) |


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