ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Arriloba B

画像は VIVC のこちらから拝借しました。拙ブログではこちらで取り上げました。
フランスの葡萄なのでフランス語の発音を調べると Forvo のこちらにありました。普通にアリロバで通じるみたいです。

アリロバは 1954年ボルドーにあるフランス農学研究所にてピエール・マルセル・デュルケティによって母ラフィア・ド・モンカードと父ソーヴィニョン・ブランから人工交配で生まれた葡萄であります。

フランスの葡萄に詳しいサイト NOMS DES CEPAGES によると1960年から増殖されランド県並びにシャラント県に推奨されたが他の地域には広がらなかった模様です。abcduvin.com のサイトではランドの白甘口ワイン用葡萄としています。

アリロバだけで造られたワインがネット上にありました。こちらを開いてご覧下さい。こんなワインもありました。 Le catalogue des vignes cultivées en France のサイトではこちらの通りフランス全土でも 48ha (2011年の統計)しか栽培されていないため地域はランド県に限定されているはず。

念のためフランスワインの IGP による区分図をこちらに示します。

さて、ヴァン・ヴィーニュのサイトでは相変わらずこんなことになってます。御三家以外に IGP アジュネと同じくピュイ・ド・ドームも追加されています。

おやおや変ですね。IGP ランドにはこの葡萄を 100% 使って造られたワインが存在するのに、遠く離れたピュイ・ド・ドームがこの葡萄を主品種としているなんて・・・。しかもフランス全土で僅か 48ha だというのに全く現状を知らない人が法令の文言だけを頼りにサイトを構築したのではないかと思うのです。

IGP ランドのサイトはこちらです。地図をご覧下さい。場所はボルドーワインのジロンド県より南でバスク地方より少し北に広がる大きな範囲であります。葡萄品種の欄をコピーさせて頂くと

Cépages : Blancs : Baroque, Chenin, Colombard, Ugni Blanc, Gros et Petit Manseng, Arriloba, Chardonnay, Sauvignon
Rouges : Tannat, Cabernet Franc, Cabernet -Sauvignon, Fer, Merlot…

ちゃんとアリロバがありますね。

また IGP LANDES の法令から白ワイン用葡萄の規定について申し上げます。フランス語に詳しい人はこちらをご覧下さい。コピーさせて頂くと

5 . Encepagement
Les vins beneficiant de l’indication geographique protegee ≪ Landes ≫ sont produits a partir de l’ensemble des cepages classes en tant que varietes de vigne conformement a la reglementation communautaire et nationale en vigueur.
Les principaux cepages entrant dans l’elaboration des vins de l’indication geographique protegee ≪ Landes ≫ sont :
Pour les cepages blancs :
aranel B, arriloba B, baroque B, chardonnay B, chasan B, chenin B, clairette B, clairette rose Rs, claverie B, colombard B, courbu B, crouchen B, gros manseng B, liliorila B, listan B, mauzac B, mauzac rose Rs, merlot blanc B, meslier saint francois B, muscadelleB, ondenc B, perdea B, petit courbu B, petit manseng B, raffiat de moncade, sauvignon blanc B, sauvignon gris G, semillon B, ugni blanc B, villard blanc B.

法令ではIGP ランドとする要件として主な品種を次のように取り決めているわけで、白ワイン用にはアラネル、アリロバ、バロック、シャルドネ、シャザン、シュナン、クレレット、クレレット・ロゼ、クラヴリ、コロンバール、クルビュ、クルシェン、グロ・マンサン、リリオリラ、リスタン、モーザック、モーザック・ロゼ、メルロ・ブラン、メリエ・サン・フランソワ、ミュスカデル、オンダンク、ペルデア、プティ・クルビュ、プティ・マンサン、ラフィア・ド・モンカード、ソーヴィニョン・ブラン、ソーヴィニョン・グリ、セミヨン、ユニ・ブラン、ヴィラール・ブラン

この法令こそ「主たる品種」として(あまりにもその数が多すぎますけど)アリロバが上がっているではありませんか!

こちらのサイトはそれでも IGP ランドを主要品種ではなく使用しても良い品種として扱っています。

法令のどの文言をどういう風に解釈して、主たる葡萄とそうではなく使っても良い葡萄と判断しているのか理解に苦しみます。

| ワイン雑感 |
| 07:17 PM | comments (0) | trackback (x) |


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