ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Aramon Noir N

画像は「フランスで栽培される葡萄」サイトのこちらより拝借致しました。

アラモン・ノワールは前出のアラモン・ブラン、アラモン・グリの原型と云うべき存在です。
アラモン・ノワールは VIVC のサイトからこちら をご覧下さい。現在のところシノニムは35例報告されています。

AMOR NAO ME DEIXES
ARAMON
ARAMON CHERNYI
ARAMON CRNI
ARAMON NEGRO
ARAMON NOIRE
ARAMON PIGNAT
ARAMON PIGNE
ARAMON ROZOVYI
ARAMON SAINT JOSEPH
ARAMONE
ARAMONEN
ARAMONT
ARRAMANT
ARRAMONT
BURCHARDT'S PRINCE
BURCKARTI PRINZ
BURKHARDT
ERAMOUL
EROMOUL
GROS BOUTEILLAN
KEK ARAMON
PISSE VIN
PLANT RICHE
RABALAIRE
RAMONEN
REBALLAIRE
REBALLAYRE
REVALAIRE
REVELLAIRE
UGNI NERU
UGNI NEVU
UGNI NOIR
UNI NEGRE
UNI NOIR

このアラモンという名前ですが、シノニムの多くに「ARAMON」を含みますので、南仏はガール県のコミューン・Aramon 由来であることは恐らく間違いないはずです。

また最近になって親子関係は分析できた模様で

Pedigree confirmed by markers OULIVEN × HEUNISCH WEISS
Prime name of pedigree parent 1 OULIVEN
Prime name of pedigree parent 2 HEUNISCH WEISS

VIVC によると母は原産国不明の OULIVENフランス原産説があるので ウリヴァンかも) 、父はホイニッシュ・ヴァイスとなっています。

フランス農学研究所関連サイトからこちらを見ると、アラモン・ノワールは南フランスにフィロキセラが現れる前の1896年には何と 214,000ha も栽培されていたとのこと。フランスのアペラシヨン・ドリジーヌ・コントロレが制定される前のことですので南フランスのワインといえばこの葡萄がブレンド用に使われていたのでしょう。ヘクタール当たり 250 ヘクトリットルもワインが出来たので昔はフランス政府の推奨葡萄とされた訳でしたが1955年突然推奨葡萄から外された模様で、それ以降栽培面積は減少傾向にあります。現在はワイン用と云うより食用葡萄として栽培されているはずです。

アラモン・ノワールはどんなワインに使われているのか、こちらのサイトを見るとやはりアラモン・グリで述べた通りの御三家が出ております。念のため申し上げますが主要品種としていくつもの葡萄が存在するのはまことに不自然であります。
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Aramon gris G

画像は Le catalogue des vignes cultivées en France のサイトのこちらから拝借しました。アラモン・グリ末尾の「G」は便宜上葡萄の果皮の色を示す略号で「G」はフランス語でグリ、英語ならグレー灰色を示します。「どこが灰色やねん!」と突っ込まれそうですが、フランス人の色に対する考えと日本人のそれは異なるみたいです。
ちなみにこの「グリ」と「ロゼ」は似たような色であり、明確な区別は無いように思います。

以前の見解とは異なり VIVC ではこの葡萄はアラモン・ノワールの果皮色灰色化突然変異種であると結論付けています。またVIVC ではアラモン・グリの唯一のシノニムとして SZUERKE ARAMON を示しています。栽培されているのはフランスだけで 2006年のデータとして41ha となっていて、Le catalogue des vignes cultivées en France のサイトとほぼ同じです。

フランス農学研究所 INRA 関連サイトからこちらをご覧下さい。こちらではこの葡萄のシノニムは無いとしていて、原産地は南フランスですが現在この葡萄は絶滅の危機に瀕しているとあります。またアラモン・グリはフランス以外に伝播される事は無かったとあります。VIVC と共通なのはそのオリジンでアラモン・ノワールの果皮色灰色化突然変異種としていること。また葡萄の房は大きく、葡萄一粒も極めて大きいとあります。

abcduvin.com のサイトでは通常ブレンド用に使われる葡萄という説明がありますが、アラモン・ブラン同様このアラモン・グリは AOC を取得しているワインには使えません。

IGP のワインでは使えることにはなっているものの、こちらのサイト のように IGP AtlantiqueIGT Périgord主要品種としての扱いは法律では定められていません。このサイトではIGP アトランティク、同ペリゴールは殆どの葡萄が主要品種のように書いてあります。何とかの一つ覚えというか、IGP アトランティク、IGP ペリゴール、そしてIGP ペリゴール・ヴァン・ド・ドンムだけをご贔屓されておられるご様子。

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